育ての親から虐げられた挙げ句、貧しい村から後宮に売られた地方高官の娘・麗華は、皇帝から夜伽を求められるわけでもなく、派手な妃達とも仲良くはなれず、ひっそりと一人で過ごしていた。
そんな中、後宮の片隅で怪我をした白い猫を妃たちの魔の手から
救った日以来、なぜだか皇帝陛下の閨に呼び出されるようになって――?
※ノベマ!ムーンライトノベルズにも投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 20:26:31
12453文字
会話率:32%
オニの外見特徴
燃えるような紅い髪に碧の瞳。額にある、一つまたは二つのツノと、口から見える牙。今世の王は幼いころに伴侶になるはずだった娘をヒトに殺められてから、ヒトを憎む。ヒトの世界との間に強い結果意を張り、交流を絶った。ヒトがオニの世界に
迷い込めば、苦しみ悶えて最悪は死に至る。
王の治世が長いため、今は語り継がれるだけの悲劇。
とある高官の娘、王の後宮に入内予定。
少しくすんだ紅い髪を後ろで束ね、瞳は常におどおどした性格を表すかのように、涙目である。性格も内向的。父親はそんな娘に呆れているものの、せめて自分の役に立てと入内を推し進めている。
「わたくしはなにも望みませんのに」
侍女も兄姉たちもそんな娘を邪険にしている。王の後宮への入内は約百年ぶりで、候補に挙がった娘たちはみなはしゃいでいる。姉たちも、婚姻していなければ己が入内したかったと嘆いていた。
娘が望むのは、争うことなくのんびりと過ごすこと。貴族の地位には拘らない。そのための努力は惜しんでいないが、方向性がずれていた。
舞いは王都の中でも指折りで、箏や笛を奏でれば、荒ぶる妖魔もおとなしくなるが、歌は下手。魔術は並以下であるものの、茶の手前は高官の娘らしく上手い。料理は壊滅。つまりは平民に嫁ぐのは土台が無理な話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-20 18:00:00
3657文字
会話率:31%
主人公の鈴音は実態のない存在で、唯一姿を見られる陰陽師の男・紫獲ノと暮らしていた。しかし彼が失踪して一年間探していると隣の国へ着き、未来の皇帝と運命的な出会いをする。
■キャラ:庶子〔コウ・リウ〕、武官〔ノ・フェイー〕、高官〔ランレン〕、陰
陽師〔紫獲ノ〕、異国人〔ユミル〕
【偽姫は異界の女王】主人公の寒美は一族を導く陰陽姫として妖怪を退治しているが、正式な契約をしていない偽者。彼女は眠っている間は夢世界の国であるチャイカの女王・ディーカナや魔導師の偽母の氷雪になる。
【追放された天女は替え玉で嫁がされそうになったので逃亡します】主人公アマラディアは天女だったが下界へ追放される。高官の娘が結婚間近で逃亡し、身代わり花嫁にされてしまう。
【逃亡娘は中央の守護者】主人公の圭日は50も年上の許嫁から逃げる為に王宮へ行くと神託が下り長らく不在だった神殿の中央守護者に選ばれた。
【中華茶屋の娘は気がつけば世界を救う旅に出ていた】主人公の綺藍は宝玉と六人の守護者を探すことになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-13 19:30:42
6908文字
会話率:49%
その娘は「鳳凰」の翼に憧れ、「走狗」となって長安の修羅を駆けぬける――
大唐華やかなりし頃、高宗の御世。
高官の娘で美貌を誇る仙月(せんげつ)は、若年ながらいつか高みに飛翔せんと野心をたぎらせ、あえて宮女の道を選んだ。仕える相手は、絶大な
権力を握る則天武后である。
彼女は武后の「狗」として宮中の暗闘に身を投じ、ときには手を血で汚しながら野望の階梯を這いあがっていく。
そして、遂には高宗の寵姫である姉の仙花(せんか)と対峙するが…。
〔注記〕
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-25 00:03:38
11617文字
会話率:29%