ある田舎町で連続行方不明事件が発生した。
周辺を山狩り的に捜査する警察を嘲笑うかのように次々と姿を消す若者達。
被害者らは放棄された廃病院を中心に消息を断っており、当然、廃病院も捜索される。
春先から夏までの短期間で六人の被害者を出
した事件は、長閑な田舎町を一躍有名にした。
最後の被害者は高校三年生の草部敦。彼を最後に行方不明事件はピタリと止まり、警察も打つ手がない。
何の手がかりもないまま月日は流れ、町は再び夏を迎えた。
敦と最後に会話をした石動万由は、件の廃病院に深いトラウマを持ち、同じ場所で行方不明となった敦が頭から離れなかった。
そこに友人である五月から、廃病院を探索しようと誘われ、同じく仲の良い友人である千歳を伴い、三人で廃病院へと向かう。
彼女らが見るのは真実か、現実か。それとも心の恐怖が見せる幻覚か。
敦の行方不明から止まっていた万由の時間が動きだし、新たな夏物語を刻む。
人死にだらけです。グロです。スプラッタです。人権もありません。
生々しくはないですが、性的描写もございます。
上記をお忘れなきよう、ページを捲ってください。
美袋和仁折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-25 08:22:42
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会話率:20%