「元寇」日本に初めての海外侵略の危機が訪れた。その窮地を救ったのは一振りの太刀だった。菊池一族率いる九州武者を勝利に導いた肥後の刀鍛冶・延寿太郎弘村、誕生の物語を紹介します。
さて、肥後の国、菊池一族でもあった竹崎季長は、菊池武房の武士団
と共に蒙古を一度は退けたものの、敵は必ず戻ってくると確信していた。季長は戦の恩賞を求めて京へと上り、次なる蒙古襲来に備えて武具を揃えるも、蒙古の鉄鎧を断ち切る強靭な太刀は都でも見つける事は出来なかった。そんなある日、季長は武房の京屋敷で刀鍛冶の弘村と出会う。
こうして、弘村の太刀と季長は、当時世界最大規模の蒙古艦隊を迎え撃つ事となるのだった・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 20:28:14
110094文字
会話率:38%
南北朝時代、北朝足利尊氏に圧迫された南朝後醍醐帝は、息子である皇子たちに「南朝に味方する勇者を探せ」と命じて全国に派遣した。一番幼い懐良(かねなが)親王は西へ向かい、九州へたどり着く。折しもそこでは菊池一族が敵のために窮地に立たされ、菊池武
光(きくちたけみつ)という異端児の活躍によって危地を脱していた。南朝救済の使命を負って都から来た美しい皇子。一方、野卑な育ちの中から這い上がったいくさの天才児たる武光。その二人が手を結んだ時、とてつもない挑戦が始まった。九州を統一し、さらに中央へ攻め登り、南北朝を統一する。すなわち、日本統一!美しい二人の若者がおよそ想像を絶する戦いの道へ踏み込んでいく時、想像を絶する危険や困難が次々に襲い掛かってくる。
二人はそれらの試練をかいくぐり、はるかな目的を達することができるのだろうか。
この作品は菊池市中央図書館の電子書籍に収録されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-22 10:35:49
286901文字
会話率:26%