名を握り城の従者を支配するリンデンバウム領の領主リューンのもとに、貧しくみすぼらしい少女が侍女として雇って欲しいとやってくる。少女は名を持たず、リューンの支配が届かない唯一の人間だった。リューンは仮の名前を「ムイ」とし、言葉を話せないムイに
字を学ばせようとする。置かれた環境に深い孤独を感じていたリューンだったが、ムイの健気さに惹かれ、次第に愛するようになる。だが、ムイには胸に秘めた秘密があった。
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切ない両片想いを目指しました。
以前投稿しましたお話を改稿しエブリスタさんで投稿していますが、こちらでも再投稿することにしました。元の作品は検索外にさせていただいています。以前、ブクマや感想をくださり、ありがとうございました。お読みいただければ、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-01 09:02:49
248003文字
会話率:39%
幼い頃、神隠しにあった佐倉郁(かおり)は、不思議な青年から秘密の名前をもらった。数年後、郁は幻の銘酒を求めていくうちに真木薫という男性に出会う。真木は青年にうりふたつだった……。
最終更新:2016-08-13 13:49:46
16886文字
会話率:35%