ある街で起こった皆既月食、月蝕直前に月光が紫色へと変わり直視した人々は人知を超えた力を得ると同時に視覚と理性を失い、まるでゾンビのようになった。
そこに古代の禁器『パンドラ』に呪わし一族の末裔の少年が現れ、少女を救う。
人々をゾンビに
変えたのは六つある『パンドラ』の一つらしい。
そして、ラストに待ち受ける『パンドラ』所持者とは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-26 16:38:59
6590文字
会話率:43%
◆四十年前、無刀令が布かれ各地から『禁器』が、ここ錬の国へ収集された――。そして四十年後の現在、禁器を保管した地下幽閉庫から五本が盗まれる。しかし国はこの事実を隠蔽した。――一方、国で暮らす全ての人には平等に平和な筈の明日が訪れた。殺し屋・
武器屋・娼婦・旅人・姫君・戦士・一般人。生を謳歌する時――五本の禁器を巡り、様々な事件が巻き起こる。◆悪魔の武器屋アルコルのリテイクです。リテイク、と言っても内容は様変わりして、殆ど別物ですが。楽しんでもらえたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-30 14:09:21
4953文字
会話率:32%
赤茶《あか》髪の少女が歩いた軌跡。
暗黒《くら》い世界で製造《うま》れ、静寂《しず》かな場所《かご》の奥で。
明るい世界に憧れ、色ある世界を夢見る。そんなヒトがいた。
黒で染まる空間の中で見上げる空には、まあるく綺麗な月が浮かび、僅かな
がらも確かにそれは暗闇を照らす。
一人の夜の部屋で、微かだが聞こえてくる雨音は静寂を消し去ってくれた。
そして、少女を連れ出したのも月だった。
切っ掛けは小さなもの。小さくて、冷たくて、甘い。
一本の、アイス。
※『No Title』に登場するキャラ、モユ視点の外伝的な話です。
もう一人の主人公とも言えるキャラで、外伝のくせに結構長いです。
本編を読んでいなくても普通に読めます。むしろ、こちらを先に読んで気になった方は本編も是非。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-24 23:42:52
253926文字
会話率:41%