昔、四国のお山にタヌキの集落があった。
人間たちが住む里には優しいお地蔵さまが鎮座している。
そのお地蔵さまを巡って村人とタヌキの交流が始まる。
そんなある日、お山に飢饉が襲い、タヌキたちは里の村人たちに助けを求めた。
村人たちも決して豊か
ではないが、できる限りタヌキたちを助けた。
そのご恩を決して忘れないタヌキたち。
やがてこの国に戦争の影が忍び寄る。
里の村人たちの中からも次々と若者が兵隊にとられた。
そして尊い犠牲者となって故郷に変わり果てた骨として帰ってくる。
その悲しい光景を見たタヌキたちが立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 04:00:00
77456文字
会話率:11%
──救われた命だから、誰かを救うために燃やすんだ──。
国同士の争い、異能使いや魔物による犯罪、突如世界に現れたモンスター・モズによる被害が後を絶たない混沌とした世界で、世界平和同盟を結ぶ先進超大国の出資により、ガーデン騎士団と呼ばれる
組織が生まれた。
先天的に異能を持つ者たちの遺伝子を研究し開発した薬により異能を得て、世界中を飛び回りモズや異能使いから人々を守り、救う彼らは人々から“ガーデンナイト”と呼ばれる。
白い軍服にガーデンの紋章が入った緑の腕章。
ガーデンナイトは人々に感謝され、尊敬される存在。
「君はきっと強いガーデンナイトになる」
これは、とある国のスラムで『害虫』と呼ばれながら蔑まれ生きたきた一人の少年と、一人のガーデンナイトの出会いから始まる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 14:26:00
86498文字
会話率:45%
それはとある、大きく二分化された世界。
男が大半を占め暮らす"火陽国"と
女性が大半を占め暮らす"麗月国"という名の国同士の世界である。
互いの国の人間は異なる"人種"を憎み、嫌い
、言葉に於いても身体に於いても傷つけ合っていた。
そんな中、火陽国の人間が組織的に麗月国の人間を大虐殺したとされる
通称"十三月七日事件"が発覚したが、これを火陽国が一笑して否定したことにより
両国の互いへの憎しみは更に加速することとなってしまう。
「―――この事件が起きた日を付けるのならば、"十三月七日"と記すであろう。」
「其れ位、この逸話は有り得ないことであると断言する。」
冷たい視線と風情が世界全体を流れ、希望が潰えた世界にて目が覚めた青年は
白い軍服を来た少女にこう命令される。
「――私達に仇なす強き者を、あの事件を否定する者を。
全員、尽く、"制裁"しなさい。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-05 01:06:52
8160文字
会話率:16%