こことは似て非なる世界、その時代の変遷期。
新政府は財源の確保を名目に、神々が住まうという禁山や霊域を暴き始める。
だが、異形の神、異神が実際にそこにいた。
眠りから目覚めた彼らは各地で暴れ始め、生まれ変わるはずだったその国はおおきく破綻し
ようとしていた。
それに前後して、かつて因習によって異神の花嫁に仕立て上げられた少年、海城澪はその種子を体内に取り込んだことにより、『深層世界』と呼ばれる神の回廊に介入する能力を手に入れた。
その力に目をつけた軍部に異神を討伐のために利用され、かつ嫌悪されていた彼だったが、対異神組織『賢木の枝』に配属が決まった。
そこで出会った天才剣士、東雲霧生と出会ったことで、凍り付いていた心が徐々に解きほぐされていく。
時代という海の潮目にすべてを喪った美少年と、ちょっと人の心がない天然剣客。
その出会いの物語。
※一応カクヨムにも投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-16 12:00:00
28730文字
会話率:29%