大切にしていた向日葵があった。あるきっかけで、向日葵は粉々になってしまった。僕は落胆し、人生は堕落していった。ある日、妹が花壇から見つけてきたという向日葵の種を持ってきた。昔からの習慣からか、僕は無意識に部屋を出ていた。それから、向日葵が育
つ度に、僕は元気になっていった。僕は気付いた。僕と向日葵は一心同体だったのだ。だけど、また悲劇は訪れた。友達に向日葵を自慢しようと、家に呼んだ。嘲笑われた。昔は喜んでいたのに。僕の意識を飛んだ。僕は暗闇の中にいた。純粋な闇。向日葵がいた。僕は別に喜びも驚きも無かった。僕と向日葵は一心同体では無くなったらしい。だから胸にぽっかり穴が開いたのだ。その穴を埋める為に冒険に出ろと言う。僕は旅に出た。胸の穴を埋める為の冒険に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-08 22:17:25
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