女神マイアの加護なしには、地上に植物が育たない世界。
長い間地上の緑は、女神マイアと彼女の歴代の生まれ変わりによって守られていた。
十数代目の生まれ変わりである少女エアは、マイアとしての正式な披露式を控えていた。
ところがある日、彼女が暮ら
す空に浮かぶ庭園に、隊商の飛空船が墜落する。
その船に乗っていた青年との出会いによって、エアの未来は大きく変わっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-09 20:53:06
101940文字
会話率:39%
ある日、一つのゲームが発表された。
『究極のリアル』を謳ったそのゲームは、事実あらゆる行為が可能だった。
広大な土地を使った農耕、原始的な武器を用いた狩猟、実在するおよそ全ての武器の作成、殺人でさえも。
まるで、生存可能な惑星がもう一つ現
れたかのような、奇跡的なゲームだったと、ある人物は回想した。
そこでは全てが許された。
全ての思惑が、全ての陰謀が、全ての規律が。
そして―――全ての戦いが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-03 08:00:00
11390文字
会話率:17%
その世界では、ある伝承が残っていた。
通常の武器を凌駕する性能を持つ、魔剣。
人間を狂気に引きずり込みかねないそれは、人間に不幸を齎す呪いのような物だった。
憑りつかれたかのように蒐集する者、扱う過程で成ってしまう者。
そのどちらにも属さな
い者。
そして誰が言ったか、こんな荒唐無稽の研究成果も存在していた。
―――魔剣は全て一体の龍から発生した。現在の魔剣は、滅ぼされたそれを模しているに過ぎない。その龍の名は―――
魔剣研究者K・ジェイソン.Mの研究ノートより折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-05 18:00:00
6266文字
会話率:31%
人は平和を望む。
戦いの無い世界を、争いの無い世界を。
皆が手を取り合って救い合う世界を。
笑って幸福の中で逝く世界を。
しかし確実に、極僅かにだが存在した。
戦いを望み、争いを糧とする人種が。
これは、一人の少女が変わり始める物語。
最終更新:2014-09-05 00:00:00
21019文字
会話率:28%