その星には、三つの世界が同居している。
十二の主神が住む神殿がある、神界。
神に見守られながら発展を続ける、魔界。
そして死者が眠る、冥界。
これから語るのは、その三つの世界を焼き尽くすと予言された『炎』──『レーヴァテイン』を
巡る物語だ。
第一章:逃避行編
アルビノの少女『アルテミシア』は孤児である。
彼女は十五歳になる年の元日──成人式の日に、神々から加護を授かった。
しかし本来祝福となる筈の加護は、彼女の運命を大きく狂わせることになる。
彼女の得た加護、それは『終わりの炎』 星そのものを焼き滅ぼす力だった。
加護の力を恐れる神々に命を狙われることとなったアルテミシアは、同じ孤児院に住む家族である少年『エンデュミオン』 親友の『ユダ』と共に、炎を破壊し生き残る道を模索する。
この作品はノベルアップ+、ハーメルンにも投稿されております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-01 12:03:24
32038文字
会話率:41%