バッキー二とザッキーリは、迷う。
ここは、森の中。
腹が、空いている。
[ビストロ長ぐつ亭]とだけ書いた看板が、吊り下がっている店に入る。。
入ると、奥へと続く扉に、張り紙がしてある。
その張り紙の指示に沿って、奥の部屋奥の部屋へと、順々
に進む。
最初の部屋で、入浴する。
次の部屋で、浴衣みたいなものを着る。
次の部屋は、真っ暗。
ただ、光から自分達の足元に、一筋の光が伸びる。
まっすぐ、光に沿ってただ進む。
光に近付くにつれ、周りの光景に明かりが入る。
周りの光景が、二人の眼に映り出す。
周りは、一面の赤。
たゆとう、赤。
そこかしこで人が、浮かんだり沈んだりしている。
そこかしこで人が、角を持つ人に、金棒で殴られたり沈められたリしている。
遠くには、坊主頭の人々が、鈴を鳴らしたり団扇太鼓を叩いたりして、言葉を唱えている。
ゆっくりと着実に、慎重に丁寧に、二人は光に近付く。
かなり光に近付いた時、光の中から、四人の人影が浮かび上がる。
光の中、二人を出迎える、お互いの祖父母。
道はまっすぐ、光の中へと、祖父母へと続いている。
二人の細長い、でもしっかりとした足取りの道のりは、もうすぐゴールだ。
「やれやれ」
モニターを見ながら、長ぐつを履いた猫は、呟く。
モニターでは、バッキーニとザッキーリが、それぞれの祖父母と抱き合っている。
火車は、その画像を見て、口の端を綻ばす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 09:58:29
3189文字
会話率:18%
京都へバイキングを食べに行ったお話なのですけれど、今回のお話はバイキングにたどり着けていません。天狗のいる鞍馬山へ行ったお話です。
最終更新:2023-12-12 23:51:43
11494文字
会話率:0%
「なぁ、人生の最期に食べるなら何がいい?」
「……え、今それ聞く?」
「え、今って?」
「いや、たとえば教室とか、ぐぅぅ、まあ場所はどこでもいいけど暇な時かそれか最悪、うぅぅ、雪山で眠ったら死ぬとかそういう場面なら、まだわかるよ?
でも
今、俺ら、あ、あぁぁ、山は山でも、崖じゃん! ぶら下がっている最中! 頑張るとこ! 生きるか死ぬかの瀬戸際!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 12:00:00
988文字
会話率:98%
アナスタシア様はセレスタミア王国の女王でございます。勇者様が魔王を討伐するため旅立ってからというもの、勇者様のサポートにお忙しいようで。勇者様が帰ってくるたびに嬉しそうな、安堵したような表情で報告を聞くのでございます。ああそれと、アナスタシ
ア様はお金が大好きでございます。今回も勇者様の腰にぶら下がっているゴールドが入った袋が気になるようで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 20:23:59
45981文字
会話率:71%
"誰かボクを殺してくれ"
そう言い続けてどれくらいが経っただろうか...?
ひょんなことから魔女の呪いに掛けられて、不老不死とレベル退化の呪いに掛けられた男、ミナス―――最初は不老不死なんてラッキーと思い、何も
変わらない生活を続ける。しかし、彼の家族、親友、恋人の死に顔を見て、初めて自分が歳も取らず、容姿も変わらない、死ねないことがこんなにも辛く、苦痛なのだと感じる。
絶望したミナスは死に場所を求めて、様々な時空の『最強』を冠する魔物がいる《時空の狭間》へと行く。そこで圧倒的な魔物と日々対峙することになるが、殺される度にレベルが下がる。下がっているにも関わらずロクでもないスキルを習得していく。そのロクでもないスキルを駆使して《時空の狭間》の魔物を殺戮していく。ホントは殺されたいのに―――ミナスはそう思っているだけなのに、そんなミナスを魔物達は殺すことができない。
ついにミナスは《時空の狭間》の魔物を全て駆逐してしまう。気が付けば、Lv.-9999となったミナスはやることもなく、何となく自分の元いた世界へ戻る。戻ったミナスは、そこで運命的な出会いをする。ついに見つけた自分を殺すことのできる少女リアに―――『頼む!ボクを殺してくれ!!』そう懇願したが、『えっ、イヤだけど』とあっさり断られてしまう。リアは故郷を滅ぼした帝国に復讐するという目的を持っていた。ミナスは自分を殺してもらうため、帝国に復讐を誓うリアの手伝いをすることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 20:31:12
72180文字
会話率:49%
指定されたゲームに負ければ、死の拷問を受けることになるデスゲーム。
その最後の勝負に残った青年の航と少女のレノは、『諸悪を殺せ』というミッションを受け、銃を手にバケモノと対峙する。
しかし、銃に弾は入っておらず、その銃弾はバケモノの首にぶら
下がっている一発のみ。
果たして航とレノは、最終ミッションを乗り越えてゲームをクリアできるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 18:00:00
5122文字
会話率:35%
【夏野 祭】
なつのまつり。
主人公の一人で、「あおば稲荷前高校」の女子生徒。
高校一年生時は生徒会の副会長で、二年生の現在は生徒会長。
中学校時代は陸上部で図書委員会。
今でも運動神経がとても良く、身体も柔らかい。
身長16
5cmほど。細身だが、引き締まった身体つき。
くっきりとした目元で、いつもはっきりと開いている。
凛とした顔立ちだが、少し冷めたような表情。
髪型は少し耳が出るくらいの涼しげなショートカットで、サラサラの綺麗な髪質。
性格はハキハキとして、喋り方も明瞭。
【鬼藤 日和子】
きとうひわこ。
主人公の一人で、同じく「あおば稲荷前高校」の女子生徒。
祭の小学校時代からの友人。
現在、総務委員会の委員長。
中学校時代は祭と一緒に図書委員会。
運動は苦手、身体も固い。
身長170cm超で、健康的な身体つき。
目は糸目で細く、目じりが下がっている。
丸く、柔和な顔立ち。
髪型はセミロングで、少しうねりのある髪質、髪留めで留めている。
性格は呑気で、喋り方もおっとり。
* * *
以上、およそこんなイメージです。
足りない部分は独自の空想で補っていただけるとありがたいです。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 09:16:16
114763文字
会話率:43%
暗闇の中、金網に囲まれたケージのみ照らされている。
大勢の観客たちがいるが、その中に人間は一人もいない。
皆、魔王軍の手下たち。魔獣たちだ。
静まり返った魔王城内にアナウンサー役の魔獣の声が響き渡る。
「ソレデハ、マモナク ケットウヲ カ
イシスル・・・」
俺が頭上を見上げると、天井には薄気味悪い赤紫色のシャンデリアが吊り下がっている。
ついにこの時がやってきた。
俺の輝くこの日がー
俺と魔王の真剣勝負。お互い武器無し・魔法無し。ステゴロでのドツき合いだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 00:42:40
3585文字
会話率:16%
友達が死んだ。首を吊っての自殺だった。
仲は、良かったと思う。古い日本家屋の自宅の縁側の軒先で、ゆらゆらと、灯りの消えた灯籠のようにぶら下がっているのを、家人が発見したのだと言う。けれど……。
──その通夜の晩、帰路の電車の中で初
めて聞いたラジオ番組。その番組に出演していたのは、ほかでもない“私”自身だった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 14:09:46
9565文字
会話率:35%
言葉のない世界—退屈な世界。
言葉がつながりました。 それは調和と対立をもたらしました。 それなしで世界が存在するためには、それは憂鬱をもたらすでしょう。 ノイズはありません。
これはザカリー・アシュワースにとって理想的な世界でした。彼
は騒音を避けたかったのです。 しかし、彼の子供の頃の夢は彼を現実に保ちました。 彼は明確な道のない目的を持った作家になることです。 目標を達成するために最善を尽くしているにもかかわらず、彼は夢のために悲惨な道を追いかけていますか?
「かすかな光への願い。より大きな荒廃への願い。あなたは欲望を切望していますか?」 天井からぶら下がっている顔のない男は言った。
これはファンタジアの物語でした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-11 16:32:47
10377文字
会話率:24%
夜更しをしていると、ふいに体温が下がっていることに気づく。身体の中身は確かにある。私は死んでいやしない。ただ、皮膚と骨の間が空っぽになっている感覚がむず痒い。胸部は軽い。
キーワード:
最終更新:2021-06-11 01:36:29
1870文字
会話率:15%
”ゲンジ ”と呼ばれる水頭症の持病をもつ十八歳の高校生、源太郎が主人公。
ある日ゲンジは、突然真っ暗になった空に浮かぶ月から、鎧を纏ったひとりの男と、恐竜に似た巨大生物が降りてくるのを目撃する。
男が巨大生物を倒すのを見届けたところで気を失
ったゲンジは次に目が覚めたとき、見た事もない勾玉が首にぶら下がっている事に気付く。
二年後、ゲンジの前に再び現れた男は自らを“モモ”と名乗り、自分は十八年に一度、ゲンジが二年前に見た大蛇(オロチ)と呼ばれる巨大生物が棲む異世界を行き来しているのだという。そして十六年後、再びその“来たるべき刻”がきたときには、お前も一緒に行かなければならないと言われてしまう。突然そんなことを言われたゲンジはモモと一悶着があったものの、自分には特殊な能力(チカラ)が備わっている事をモモから聞かされて納得した後は、モモと一緒に世界中を旅することで、身も心も逞しく成長していく。
ある日、ゲンジとモモがモンゴル平野をバイクで旅していた途中、大柄な体格の日本人に声を掛けられる。“ゴウ”と名乗るその男は物語の後半までゲンジの前に度々現れ、いつしかゲンジを助ける力となっていく。
一方、世界はこの十八年の間に大きく変化していった。それは例えばウェアラブル端末や自動車関連の新しいテクノロジーといった明るい話題もあったが、新種の鳥インフルエンザをきっかけとした食料問題が、日本と近隣諸国の間に暗い影を落としていた。その後この問題は、世界中の漁獲量激減や、豚や牛が絶滅の危機を迎える新種のインフルエンザウィルス等によって、人類全体の食料危機問題に発展していく。
そんな中、日本は飢餓に瀕している近隣諸国、中国や韓国、北朝鮮と領海問題等から一触即発の緊迫した状況を迎える。一方、この混沌とした状況を利用して中国政府を裏から操る組織の全容が次第に明らかになっていく。ゴウが潜り込んだ組織“竜の爪”の長“黒竜”という名の少年は、不老不死の身体と瞬間移動ができる超能力を使って組織を操り、中国国内の不要な人間を次々に殺して臓器売買や食肉にする計画を実行し、勢力を増していった。
そして黒竜は次なる目標を日本も含む近隣諸国に向けていく。
その後、ゲンジとモモ、そしてゴウが待ち受ける運命や如何に!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-26 23:13:21
195913文字
会話率:46%
主人公のタイキはスラム街で狩猟をしながら生きる少年です。ある日その町に軍が仕留め損なった魔獣が一匹訪れてます。町のみんなを救うため命からがらその魔獣を討伐します。幼馴染は特殊な治癒能力を持っており傷ついた町民たちを癒やしていきます。そこへ軍
の中隊長がきます。中隊長は幼馴染の特殊な能力と首にある紋章から10年前に失踪事件で消えた王女だと分かります。中隊長は幼馴染を無理矢理、王都へ連れて帰ろうとします。タイキはそれを止めようとしますが、魔法についての知識が全くなくボコボコにされます。それでも必死に食い下がっているとついに中隊長が本気で殺しにきます。そこへ助けに入るのが自称旅人と名のり、タイキがさんざんオバサンとバカにしてあた人物でした。(町に1週間ほど滞在していました。)その女性はなんと国の隊長で命令違反で謹慎を言い渡されていた人物でした。結局その場では助けてくれた彼女も王の命令には逆らえずに幼馴染は王都へ連れていかれます。隊長はタイキに言います。強くなり自力で取り戻せと。そこから隊長の弟子として三年ほど過ごし、王立セレスティア学園に入れといまれます。そこで首席をとってこいと言われます。一部では学園物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-07 00:37:41
1475文字
会話率:57%
自称・存外温和で温厚な魔王様が割と平和な魔王業を営んできた結果、昨今、あまり魔王が脅威に思われなくなっていた。ついでに、百余年前に挑んできた勇者を返り討ちにした結果、どうやら人間の間では勇者の株もだだ下がっているらしい。
そんなわけでだ
れも魔王に挑んでなどくれなくなって久しい現状を嘆いた魔王様が、自分に挑んでくれるものを増やすため、自らが勇者となり勇者の株を上げ、勇者となるものを増やすことを目指すことに決めた。
……という、アホの子魔王様の自己中自己満奮闘記。
魔王の脅威を示すことは後回しにしてますが、もちろん本業魔王は揺るぎません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 20:00:00
235696文字
会話率:39%
━━━執事が営む喫茶店。それは、必要とする人だけに現れるという━━━
イラストレーターとして働いている女性が自販機で飲み物を買っていると突然強い光が襲い、ぎゅっと目を瞑る。恐らく車か何かに引かれてしまったのだろうと冷静に考えたが、痛みが
ない。恐る恐る目を開けると、自販機の横になかったはずの扉があった。その扉から漂う良い香りが、私の心を落ち着かせる。その香りに誘われ扉を開けると、アンティーク風の喫茶店がそこにあった。
こちらの作品は仕事に対して行き詰った方・モチベーションが下がっている方へ贈る、仕事に前向きになれる・原動力になれるような小説を目指しております。
※こちらの作品はオムニバス形式となっております。※誤字脱字がある場合がございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-26 19:18:15
41292文字
会話率:20%
幸せの国の代名詞であったブータンも、今では幸福度が下がっているそうですよ
キーワード:
最終更新:2020-11-23 20:24:40
790文字
会話率:29%
世界のはしっこの森にいつもつららが垂れ下がっている家がありました。
※ひだまり童話館 第23回企画「つんつんな話」参加作品です。
最終更新:2020-11-22 00:00:00
4977文字
会話率:43%
私の侍女は超絶に可愛くて、まっすぐ素直で、頭も良くて、けれどドジなところもある天使だ。
その天使は天然の力をふんだんに使って私の足をやたら引っ張ってくるので許せない。
家族も生徒も全て侍女の虜へと成り下がっているので、侍女を虐める私へ贈られ
るのは非難の言葉ばかり。
まあ、鋼の精神力を持つ私は多少の非難なんぞ気にしちゃないんだけどね。
そんなことより侍女、あいつを何とかしろ。始終べったりくっついてくるからいい加減うざい。天使の顔しているからって何でもかんでも許されると思うなよ。
侍女侍女侍女侍女でゲシュタルト崩壊しそうな主人公と訳あり侍女の主従恋愛ストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 22:17:01
203784文字
会話率:48%
看板短編企画参加作品。
「今日も頑張らなくちゃね、お兄ちゃんが元に戻るようにね」
私は台所から出る。ここはおとぎの国。そして外に出る。振り向けば誰も来ない廃れてしまった、私の大切なの家。エメラルドの木漏れ日がきらきら、側に立つレバノ
ン杉にはウネウネと太い蔦が絡まり、甘い香りの薄紫色の房が、幾つも下がっているの。
「天地満ちる精霊達。あちらとこちらを繋ぎなさい」
呪文を唱える。幹に浮かび上がる入り口。異世界に繋がる扉をギイィと開けた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 21:21:14
2999文字
会話率:33%
部屋にぶら下がっているクモから感じたこと
最終更新:2020-07-26 19:44:46
307文字
会話率:0%