古代魔導文明。
その崩壊は一夜にして成った。
繁栄を極めた人類は、突如その頭上に降り注いだ天の火に焼かれたのだ。
生き残った人類は、すべてを失い荒野に放たれる。
徐々に増える魔物。
世代を超えるごとに失われていく魔力。
魔導文明崩壊か
ら千年後、世界は魔物と多数の種族が争いながらも共存する坩堝と化した。
その中に、人類が含まれたことは不幸中の幸いだったのだろう。
もっとも、千年前の人類から見ればどこが幸福なんだと叫びたくなるだろうが。
だから俺は叫ぶ。
「どこが幸福なんだ!!」
と。
失われたはずの祝福をその身に宿したまま主人公、瓜生 透は千年後の世界を放浪することとなるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-28 22:11:08
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会話率:39%