「アンネローネ! お前との婚約を破棄する!!」
そう婚約であるマーク殿下が高々と宣言したのだ。「アンネローネ様がそんな事をすると思う?」自分を庇う言葉に、アンネローネは一瞬嬉しく思ったが、その後に続いた言葉は……擁護なのか、マークへの援護射
撃なのか分からない。
しかし、アンネローネの胸中は違う事でざわついていた。あれ? マークとの婚約がなかった事になるチャンスじゃない? と。
〈以前投稿した"その婚約破棄に関わったらダメでしょう"のアンネローネ視点となっております。同タイトルの"リック姉編"を先に読まれた方がより楽しめるかと思います〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 12:10:00
5503文字
会話率:27%