パ連邦国防軍諜報局のエージェント、フィエル・ウルバノ大尉は新米女性エージェントのカジナ・ザカリアと組んで、トーワ帝国で開催される化学関連の国際会議に参加するレスアム・クラッツ博士の護衛任務にあたるよう命じられた。大尉は、その任務が諜報局の
するようなことなのかと訝しく思ったが、局長からもう一つ任務があるということを告げられて納得した。表向きは博士の護衛、その裏には帝国に対するスパイ活動があったのである。かねてから帝国で建造が噂される大型潜水艦の情報を得るというのがその目的だった。
かくして一行は、オワム大陸はトーワ帝国へ向かうこととなった。ウルバノ大尉とザカリアはクラッツ博士に悟られることなく、情報を奪取して無事に帰還できるのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 12:00:00
38089文字
会話率:60%
「カセリアさん、本名は何とおっしゃるのですか?」
「いえ、私はプロパガアル・カセリア。これが本名だよ」
ラレイユ大陸はパラムレブ連邦、帝国時代の色濃く残る街並みが美しい首都アファルソエソル。その都市の一角、アパートの一室に暮らす作家が一
人。ほのぼのとしているようでシリアスなのか? インテリっぽいけどユーモアがあるのか? あるいはただの皮肉屋か? 少し風変わりな日常を目にするであろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 11:00:00
66590文字
会話率:64%
ラレイユ大陸の一角に、ある能力を持つ女性がいた。彼女の名はトレス・レペンス。彼女の能力とは物に触れずに物を動かす‘念力’であった。紛争で住み慣れた村を失ったが、それでも平凡な日常を送ることができたはずだった。だが、時代が彼女を翻弄すること
になるのだった。
※当小説は「カクヨム」においても同タイトルで連載をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-23 14:00:00
86070文字
会話率:56%