次世代全身没入型VRインターフェース『ミラージュ・ゼロ』の開発により、仮想空間はもう一つの現実として世界中で受け入れられる様になった少し未来の世界。ミラージュ・ゼロに対応する数多のゲームタイトルが次々に発表される中、複数の名作FPSをリメ
イクして掛け合わせたVRFPS「Great War(略してGW《ゲーヴェー》)がリリースされた。多くのFPSに見られる歩兵対歩兵の戦闘に始まり、空では戦闘機や爆撃機のパイロットに、海では軍艦の艦長や指揮官に、陸では戦車の砲手など数多くの兵士となり、ノルマンディー上陸作戦やバルバロッサ作戦など有名な戦闘を体験することが出来た。GWの人気は爆発的に世界中へと広がり、古参・新人を問わず多くのゲーマー達が熱狂する。そして、リリースから三年が経ったある日のこと。多くのゲーマー達と共に超大型拡張コンテンツの解禁を待ち侘びる一人のプレイヤー『零軍』は普段と変わらずにGWへログインしてその時を待っていた。しかし予定時刻になっても何も起こらず、運営からのアナウンスも行われない。彼らは再起動が必要なのかと思い、メニュー画面を開くがログアウトボタンは何処にも存在していなかった。彼らは仮想空間に閉じ込められたとパニックを起こしかけるが、トッププレイヤー達の冷静な判断によってなんとか落ち着きを取り戻す。そんな中、零軍は最後の望みにかけて陣営本部内に存在するはずの自室へと向かっていた。その扉を開けると自分が模様替えした通りの部屋の中に、彼の副官である少女の姿があった。彼女はNPCであり、プログラムされた言葉しか喋らないし、表情も数種類の決まったものしか存在していない。しかし、彼の目の前にいる少女は恥ずかしそうにはにかみながらも、どこか嬉しそうな表情を浮かべ「やっと、会えましたね」と口にする。その姿は、あまりにも人間染みていた──
どうして我々はここにいるのか。
現実世界への帰還の術はあるのか。
これは、仮想世界に放り込まれたプレイヤー達がその世界を現実として生きているNPC達と共に世界大戦という荒波を乗り越え、この世界の謎を解き明かす為の戦いの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 12:44:28
2213文字
会話率:12%
主人公神崎昭太郎は大県神社の、レストラン茶舗で牛島裕一と再会する。
ヒトラーについての調査が続く。
ヒトラーはナチス入党後14年で独裁者になる。軍備拡張後第2次世界大戦に突入、ほぼヨーロッパ全土を占領していく。イギリスに触手を伸ばすが叶
わず、ソ連に進攻する。日本の真珠湾攻撃に歩調を合わせるようにアメリカに宣戦布告する。
1945年敗北。
神崎は牛島にヒトラーの政治と戦争政策について尋ねる。
ヒトラーは負けると判っている戦争をしているが、その一連の行動は―――ハーケンクロイツの秘法成就のためだった―――と語る。
ヒトラーは自らをキリストに擬していたフシがある。しかし彼は大のキリスト教嫌いだった。ヒトラーの宗教観を調べるとハーケンクロイツの秘法の一端が垣間見えてくる。
次にヒトラーはチベットに興味を持っていた。チベットもナチスドイツに援助を求めて、両国は親交関係にあった。
緑龍会、緑の手袋の会の起源はチベットにある事を知る。そしてヒトラーの戦争原理はオカルトが基盤になっていたが、これはチベット密教の影響が大きい。
平成23年3月、神崎の家は放火により焼失。
以後、舞台は大県神社、鳳来寺山のパークウエイ近くの愛宕神社へと移る。ここで神崎は牛島達から超能力開発の訓練を受ける。
平成24年6月、ゆみは成一を出産する。
平成24年12月、神崎たちは五葉山に行く。ここにある地下神殿で、平成25年1月23日夜間11時から12時までにルシファが魔界から出現する。それを阻止するのが神崎達の生涯をかけた目的だ。ここでルシファの出現を助けようとする緑龍会との壮絶な戦いが繰り広げられる。ルシファは神崎に憑依しようとするが牛島の力により失敗して、再び闇の世界に消えていく。
これですべてが終わった訳ではない。緑龍会は復活して、ルシファもやがてこの世に姿を現す。
―――ナチスドイツは敗北する。しかしナチスは不滅だ―――ヒトラーの予言が不気味な響きを持ってくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-11 09:24:35
46282文字
会話率:5%
独ソ戦がはじまってから間もなく、ある噂の解明のためにソ連領土内に進入していたカトリンは、赤軍のレジスタンス掃討部隊と遭遇する。そして、偶然上空を飛行していた爆撃隊は掃討部隊の戦車、車両を一掃するのだがその後にはとんでもない出会いが待っていた
……!(尚、このお話は短編です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-28 22:19:34
9860文字
会話率:29%