俺は剣と魔法の才能がある、ただの五歳児だった。良い父と母に恵まれた、平民にしては裕福な生活を送る、ただの子供だった。しかし、ある日を境に俺の運命は激変する。何者かによって両親を殺害され、住む場所も破壊されてしまった俺は、勇者パーティと呼ば
れる強力な冒険者集団に救われる。
10年後、荷物持ち兼見習いとして勇者パーティの仲間となった俺は、メキメキと力をつけていく。しかし、そんなある日、迷宮の奥深くで俺以外のメンバーは戦いで全滅する。二度の絶望を味わった俺は決意を抱く。
「奪われるくらいなら、奪われる前に奪いつくしてやる」
絶望に、
暗闇に、
理不尽に、
この世界そのものに、
略奪勇者は反逆する。
――そう、
これは勧善懲悪の英雄の物語などではない。
これは、後に略奪勇者と言われる男の物語。
これは、俺の人生(モノガタリ)だ。
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第八話・主人公覚醒
第九話・主人公大暴れ回となっております。
作者的には拷問とまでは思っていないのですが、
鬱展開はある程度続きます(宣戦布告)(注意喚起)。
感想、ブックマーク、最新話下部によるポイント評価は、
作者のやる気に繋がります。
「クックックッ、面白い」「俺にもっと寄こせ!」と思っていただける方は、
応援のほど、どうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-02 10:40:44
99198文字
会話率:17%