伯爵家の四女として生まれたイリーナは、メイドとして王宮で平凡な暮らしをしている。
ある日の早朝、イリーナは鼻歌まじりに日課の掃除をこなしていたところ、偶然にも第二王子であるエリクと出会い、短いながらも穏やかな時間を過ごす。
その日の出来事を
きっかけに、何故かエリクから興味を持たれたイリーナは、早朝に王子との密会をするようになる。
当初のイリーナは噂から冷徹で厳格なエリート気質な王子という印象をエリクに持っていたが……共に過ごしていくうちに、イリーナのエリクに対する印象は、国や民を良くすることに全力を注ぐ心優しい勤勉な王子という風に変わっていく。
その一方で、エリクは冷徹な王子という仮面を忘れさせるメイドに、少しずつ心を惹かれていった。
「おはようございます。エリク殿下」
「おはよう、イリーナ。今日も綺麗だな」
「そうですね。早朝の王宮は趣きがあって、毎日見ても飽きないです」
「あぁ……そうだな」
そして、二人は、王宮で起こる様々な出来事を経て、徐々に身分の差を超えた愛を育んでいく。
これは、平凡なメイドと冷徹王子が、日の出の時間帯に穏やかな幸せを積み重ねていく––朝活の日々を描いた物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-28 20:46:47
25825文字
会話率:53%
久澄舞夜(くずみまいや)は24歳、OL2年目のクリスマスを目前にして学生時代から付き合っていた彼氏から別れ話を切り出された。やけ酒を呑みまくった末に眠気がさし、その直後に自分が見知らぬ白銀の世界にいることに気がつく。彷徨いつつも人のいる場
所を探して出会ったのは、一見猟師とおぼしきエーディクと名乗る男性。彼の協力のもと、舞夜は世界と自分をとりまく謎の探求に挑むことに……なるの? 料理おいしいとか魔法使えて面白いとか、そこで喜んで満足してない?
本編完結済。加筆やら番外編やらの予定が無きにしもあらず、といったところなのですが、新作の連載を開始したのでひとまず完結済状態にさせていただきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-04 06:00:00
159241文字
会話率:61%