10年前、この世界に何かが起こった。その"何か"は俺達の脳裏に鮮明に焼きついた_
__はずなのに誰もそれを覚えていない。誰も"何か"があったことすら忘れているのだ___。
シュメータ村という小さ
な村に住む、生まれつき"魂のフラディス"(通称ソウル・フラディス)を宿す少年、アシメ。
いつからか同じ夢を何度も見るようになったアシメはともに住んでいる"じいちゃん"からその夢は何かしらのメッセージではないかと告げられる。繰り返し続く同じ夢に疑問を持ちながらも、アシメはそれ以前に何かもっと大きなことを忘れているような気がしてならなかった。その件についてじいちゃんに聞くと、どうやら何かを隠している様子。
アシメの16歳の誕生日の明朝、今まで何度も繰り返してきた夢に"変化"が訪れる。今まで聞こえることのなかった正体不明の男の言葉が一部聞こえるのだ。その内容は
「………つ……け…だ…………ィスを……フラディスを見つけるんだ…!!!」
というもの。
それを聞いたじいちゃんはついに"忘れられた過去"について語り始める。しかし、じいちゃんにも何が原因で、そもそも何が起こったのか目の前の出来事だけでは判断できなかったという。
その話を聞いたアシメは、少しだけその過去が脳裏に過ぎる。まだ自分の"フラディス"を上手く使いこなせないアシメだったが、日課の修行に明け暮れること1年、見違えるほどの力を会得し、フラディスを集める冒険へ出ることを決意する。
フラディスを宿す少年、アシメによる大冒険の扉が今、開かれる_____。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 10:12:35
50177文字
会話率:48%
時は、2030年。
その年にゲームの映像世界で2000年代最高の発明が発表された。
その名は『アシメントリー』と名付けられ、ヘッドマウントディスプレイに組み込む事で、その先の映像を実際に触れる事の出来る体験型映像技術で、その
数年後にオンラインゲームとして歴代最高の売り上げを記録したゲーム『リレイズ』が発表される。
新開発のアシンメトリーシステムを用いる事で、ファンタジーの世界に実際に触れながら体験できるリアルなバーチャル空間を再現し、死ぬ間際の感触すらもリアルに再現されていた。
そのファンタジーな世界に住み着く『リレイザー』と呼ばれるプレイヤーも存在し始めたリレイズの世界は、現実世界と異世界の境目が無くなりつつある不気味な世界へ変わり始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-15 17:57:24
472816文字
会話率:50%