迷い込んだら出られない。深く果てない森の中、新月の夜に誰かが「墜ちて」くる。彼等はいつだって奇妙で哀れで滑稽で、呆れるほどに切実だった。
甘く優しく残酷に、森は彼等を解き放つ。結末の果ての、その先へ。
これは微睡む走馬灯が唄う、虚ろな御伽噺
と、とある三人の物語。
*この作品は雪麻呂著「ヒュプノランタン」シリーズ(現在非公開)より、作者本人が加筆修正したものを再投稿した作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-03 16:19:25
204164文字
会話率:30%
高校の春休み。友達の理子とイズミと一緒に旅行に出かけた千紗は、眠っている間に二人がこっそりと下りたせいで、かなり離れたバス停で一人下りることになってしまった。
「どーして起こしてくれなかったのよー!」
叫んでも謝られてもあとの祭り。しかし目
的地へ戻ろうにも、田舎すぎるのかバスがない。別な交通手段を探してさまよった千紗は、とあるドーナツショップで、老人に囲まれて苦悶の表情でドーナツを食べる少年と出会う。
GMB企画参加作品です。11話ぐらいで終わる予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-28 12:03:46
33889文字
会話率:37%