アルレット・ドミニク=ヴェルネは出来損ないを自覚している。天才を多く輩出するドミニク=ヴェルネに生まれながら、家族のような才を持たずに生まれてしまったのだから。
けれど、アルレットは才能がなくても、クレージュ侯爵を預かるデュクロ家の令息、ア
リスティドに仕えることが幸せだ。そんなアルレットは、実はアリスティドの専属侍女の枠を超えて裁量を任されているのだが……?
べたぼれヒーローと鈍感ヒロインのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-19 23:19:07
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会話率:29%