とんかつの 小説家になろう　作者検索

俺は「とんかつだ！」 皆からは「かっちゃん」って呼ばれている。 俺は機嫌が悪くい。 どうしてかって？見りゃわかるだろ。 今の俺は「とんかつ定食」という立場だ。 この料理（作品）は、しいなここみ様ご主催「とんかつ短編料理企画」の出品料理（参加作品）です。 折りたたむ>>続きをよむ

20XX年、高齢化によって日本の食文化は大きく変貌を遂げていた。老人の健康に危害を及ぼす食事は、ことごとく規制されていった。餅も、焼き魚も、そしてとんかつさえも‥‥。

　カツ丼。名前からゲン担ぎにもよく使われる多くの人が愛する丼物である。もちろん私も大好きだ。だが、カツ丼の話をするとどうも他の人とは微妙なズレを感じる。 　カツ丼で一番美味しい部分はどこか？　それはもちろん衣である。私は肉よりも衣を愛する。 「カツ丼ひとつ。肉抜きで」 　そんな注文をしたくてたまらない私なのだ。 折りたたむ>>続きをよむ