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朽ち果てた城で、魔王として目覚めたアシト。
『前世の知識』がある彼は、徹底的な『リアリスト』として領地を経営していく。
「魔王様、なんでレベル1の勇者を襲うんですか?」
「育ちきる前に倒す
。それが兵法だ」
「魔王様、偽金を敵国に送ってどうするのですか?」
「敵国の経済を混乱させて自滅させる」
「人狼部隊が攻めてきました。銀の弾丸を使いますか?」
「弾丸ではなく、大砲をぶち込め」
こうして古い体質を『改革』したアシト。
民衆からも部下からも愛される領主になった彼は、やがて歴代最強の魔王と呼ばれることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 21:00:00
515136文字
会話率:37%
「ただの通訳など、我が国にはいらない」
言語術師として、宮廷に仕えていたフェイ。
しかし、新女王の即位とともに、未開の地への追放を言い渡される。
「私がいないと、ドラゴンや機械に指示を出せなくなりますよ……?」
「そんなわけな
いでしょう! 今だって何も困ってないわ!」
有無を言わさず追放されるフェイ。
しかし、フェイは、得意の“言術”によって未開の地を開拓していく。
機械語によって、機械の兵隊軍団を作り、
神々の言葉で神獣を創造し、
古代語でドラゴンたちと同盟を結ぶ。
ドラゴン、猫耳美女、エルフ、某国の将軍と様々な人間にご主人様と慕われながら、
こうして未開の地をどんどん発展させていき、やがて大陸一の国になる。
一方、繁栄していくフェイの国とは違い、王国はどんどん没落していく。
女王はフェイのことを無能だと罵ったが、王国の繁栄を支えていたのはフェイの言術スキルだった。
“自動通訳”のおかげで、王国の人々は古代語を話すドラゴンと意思疎通をはかり、機械をプログラミングして自由に操ることができていたが、フェイがいなくなったことでそれができなくなり王国は機能不全に陥る。
フェイを追放した女王は、ようやくフェイを追放したのが間違いだと気がつくがすでに時遅しであった。
王都にモンスターが溢れ、敵国が攻め行ってきて、女王は死にかける。
女王は、フェイに王国へ戻ってきてほしいと、土下座して懇願するが、未開の地での充実した日々を送っているフェイは全く取り合わない。
やがて王国では反乱が起き、女王は奴隷の身分に落ちていくのであった。
※アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-19 07:06:57
34167文字
会話率:41%