気づいたら森で目覚めた。
突然の出来事に、普通であれば混乱し、無謀な行動をし、そして不幸な結果となるだろう。
だが、男は違った。
男は傭兵として生きてきた者。状況に混乱しても、『生きる』という基本を見失わない。
また、比較的仲の
良い傭兵仲間が二人、共に居た。
『生きる』だけならば一人でも十分。
しかし、仲間が揃えば何でも出来る。敵を屠る事、砦を制圧する事、国を滅亡させる事、やろうと思えば何でも実現出来る。
その三人が、たまたま小国の姫と知己になり、保護を得たのだった。
さぁ、語ろうか。
傭兵として生きてきた男達が、小国でどのように生きていくのかを。
この時より毎年記す小国の歴史書が分厚くなるほどの騒動を引き起こす男達の物語を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-03 00:00:00
134623文字
会話率:22%