ある日の夜、白井陽(はる)は学校で美少女と名高い少女――アリア・コーラルブラッドと出会った。
人ならざる深紅の瞳を持ち、容姿端麗でありながら幼女体型のアリアとは、自分を隠している陽は住んでいる世界が違うと思っていた。
アリアを庇って、
川に落ちて傷つくまでは。
赤い月明かりが差し込んだ時、アリアが吸血鬼であることを知ってから始まる、どこか抜けた紳士と幼女吸血の不思議な関係。
その次の日から、お互いの大胆な行動は交差していく。
アリアに朝まで付きっきりで看病されたり、陽は学校でアリアに日傘を差してみたり……しまいには自分(陽)の家に住まないかと誘ってみたりと、二人の距離はゆっくりと近づいていく。
これは、何かとおせっかい焼きの幼女吸血鬼のアリアと、紳士気質でどこか抜けた優しい人間の陽が、二人だけの秘密を作って近づいていく焦れったくも甘い物語。
人間か、吸血鬼か、それとも自分らしくか――種族の壁を越えた恋愛がここに幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 01:01:14
208430文字
会話率:32%
野々原華は、桃の有名な街で育った18歳の女子高生。時期はずれに実っている金色の桃を見つけて写真を撮ろうとしたところ、転んで気絶してしまい、目が覚めるとそこは森の中。手の中のスマホ以外何も持っていない華はそこで出会った老人、ヨネに村まで案内し
てもらう。けれどここはどうやら華が生きていた時代よりもずっと前の時代の世界で、日々の生活すら危うい。村長の息子である利市は親切にしてくれるが、ある日利市に恋をしている雪に、スマホを夜の森へと投げ捨てられてしまう。月明かりの下、必死にスマホを探す華に、低く艶のある声が問いかける。
「このピカピカ光る板みたいなのは、アンタのか?」
その声の持ち主は、毛先に向かって朱色の強くなる髪を持った美丈夫で。彼の姿を見た瞬間、とある言葉が頭を過ぎる。
——夜の森には行っちゃならん。鬼が出る。
気のいい鬼のお兄さん(のちにヤンデレ)×平凡なヒロイン
※R15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 00:00:00
9880文字
会話率:33%
Eternal talesシリーズ、第二段です。
*****
~その少年は魔法に、精霊に、神聖なる獣達に、月に愛されし者~
その少年のは神座ナキ。
ナキは双子の弟優のせいでいつも酷い目に遭い、周りから孤立していた。
自分が
所属する小学校の林間学習の帰りに、謎の光に包まれ、優に巻き込まれる形で《始まりの世界》のライフ大陸に存在する王国に召喚されてしまう。
更には適性がない、無実の罪で魔物がはびこる森に追放、挙げ句の果てに保護された先で元いた世界に帰れない事が判明。
あまりの無責任すぎる展開にナキは大激怒。
きっかけとなった神と王国の人間、これまでの自分が孤立する原因となった優への復讐を誓う。
けれども、ナキ本人はいずれここに来る運命にあった事、孤立していたわけではない事をまだ知らない。
これは、元いた世界で才能なしと呼ばれ孤立した少年が魂に刻まれた宿命と共に、強く前向きに生きていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 18:21:18
316883文字
会話率:36%
秋奈はと韓国アイドル「UNITY」のファン。ファンとして知り合い仲良くなったミキ、優花と聖地巡礼に韓国に旅行に。
だけど、そこで道に迷い、気付くと猫の姿になっていた。
そして、「UNITY」のメンバーに拾われ飼われることになるのですが……
※このお話はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 15:55:15
54283文字
会話率:42%
ここ数日、とある夢に悩まされている芽衣。
月明かりの下、声も出せないまま誰かに咬まれ、吸血される夢。
起きたあとも息遣いと痛み、恐怖が鮮明に思い出される、そんな夢。
あれは本当に夢なのか。
でも、吸血鬼なんて、フィクションの存在が実在する
わけない。
そう考えようとしたのに──
「お前、それただの夢じゃないだろ」
「吸血鬼は存在する」と断言する転校生の翔、親友の紗季と共に吸血鬼の正体を探り始めることに。
果たして、吸血鬼の正体とその目的に迫ることは出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 23:05:56
75330文字
会話率:28%
私は月明かりが好き。ずっと夜が続けばいいのに…。
キーワード:
最終更新:2024-10-02 16:35:37
744文字
会話率:20%
魔法使いのアガサは、月明かりの雪の日にしか採取できない『月の雫』を採取に出かけた森の湖で、大怪我をした大きな犬?をみつける。月の光を溶かしたような美しい姿に惹かれ、家に連れ帰って治療する。
ところが、朝になると、若い男性になっていた。
通
常の獣人が人型であり、獣の姿は意志の力で変身するため意識のない状態で獣の姿になるのは異例だ。
意識を取り戻した男は『レックス』と名乗る。アガサは治ったなら出て行って欲しいと言うが、レックスは『恩返し』をしたいと言い出して……
獣人&魔法使い ものです。(魔法使いは、魔法使いという種族です。人間は別種族)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 20:00:00
33724文字
会話率:38%
六年前、侯爵令嬢の馬車が襲撃される事件が起きた。
私は『被害者』となった。
……月が綺麗な夜だった。
廃工場に打ち捨てられ、ただ死を望む私を見下ろす男がいた。
銀色の髪に、青の瞳の背の高い男。
ぼろぼろの屋根の下に差し込む月
明かりを背景に、吸血伯爵と呼ばれる男が笑った。
「フォーリー……俺こそが犯人だ。俺を恨め。……悔しければ追いかけて来い」
……ああ、そうだ。
こいつが、犯人だった。
私を襲わせた、全ての元凶。
全てを狂わせた男。
ーー絶対に、許すものか。
復讐を誓った私は侯爵令嬢としての生活を捨て、剣士として生きてきた。
しかし。
十八になった私にはそろそろ結婚相手が必要だと、お父様が釣り書きを用意した。
提案されたのは……犯人の吸血伯爵!?
ついに復讐の好機がやってきた。
因縁に燃える侯爵令嬢と、不老不死の吸血伯爵の間に、果たして愛は生まれるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 16:00:00
22033文字
会話率:28%
月明かりが刺すように照らす夜。ストーレー国は滅びかけていた。少女は追ってに追われながらも英雄を召喚する。果たして少女は生き残ることができるのか?!その答えを知る月は真実を照らし、天使の祝福はなく、その羽根で大空を飛べずに堕落する。蒼き騎士は
血の海を駆け抜ける。全てが揃いし時、最後に笑うのは誰か?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 23:01:07
8872文字
会話率:68%
「俺は君を護る。それが、俺の望みなのだから」
人間と、様々な獣人が共存する世界。〈UDB〉と呼ばれる、人類の脅威たる魔獣が存在し、それに対抗するように誰もが超能力〈PS〉を宿した時代。
平和なエルリア国に暮らす少女、綾瀬 瑠奈は、友人達や
兄と共に、ありふれた高校生活を送っていた。
そんなある日、彼女はふとした事から、美しい銀狼の青年と出逢う。素性も知れぬ、記憶を無くした一人の男。成り行きから、彼は瑠奈の家で共同生活をすることになる。
いま、青年と少女、そして彼らを取り巻く者達の運命は大きく動き始めようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 19:19:34
1688001文字
会話率:60%
ま、月明かりではないんだけどね
最終更新:2024-09-17 00:27:57
290文字
会話率:0%
白海聖学院に転校してきた椿小夜は、その美しい容姿とどこか陰のある雰囲気で周囲の注目を集める。 しかし、その魅力とは裏腹に、彼女はやがて孤独していく。
虎牙鉄弥は、これを機に彼女に声をかける。 意外にも、二人は共通の趣味や考え方に思いを馳せて
すぐに、友情を築いていく。
鉄弥の幼馴染である戌亥甚太と柊蓮花を加えた四人は、共に楽しい時間を過ごす。そして、意を決した鉄弥は小夜に告白をする。告白を受け入れ、二人は幸せな日々を送っていた。
しかし、「小夜と一緒にいると不幸になる」という噂が学校中に広がり始める。 鉄弥はその噂に不安を感じながらも、小夜を信じ続けるが、やがて彼の周囲で奇妙なことが始まる。
ある日、親友の甚太が突然倒れ、彼のお見舞いにみんなで行こうとしたとき、幼馴染たちから「小夜は連れて来ないでほしい」と言われる。
小夜に対する疑惑や不安を持ちつつも彼女を信じたい気持ちから鉄弥は幼馴染たちと口論となる。口論の末、鉄弥は飛び出していき自分の特別な場所となる浜辺へと足を運んだ。
そこには月明かり照らされて小夜が佇む。そして、彼女から告げられた真実とは―。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 22:32:45
6461文字
会話率:66%
納税の代わりに天皇の都、御苑に売られてしまった少女、日和。
平穏に納期を待つ予定だったが、白い子狐の妖に出会うことで運命が変わりだす。妖に襲われ、妖の祓屋である貴族に目をつけられ…。
自身が人間でありながら妖の姫であるとも言われ、どう生
きていくかに頭を悩ませる日々。
しかしゆっくり考える暇もなく、様々な人間や妖と出会い、そして振り回されてしまうのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 22:09:58
196293文字
会話率:56%
叶うなら次の世でもう一度。それは遠い過去からの願い……。
闇に鳥の鳴き声が響いた夜、弓弦祥顕(ゆづりただあき)は覆面をした暴漢から少女を助けた。
少女は祥顕と同じ高校の都紀島花籠(つきしまかごめ)。花籠は二つの集団から狙われていた。
月明
かりが照らすビルの谷間で花籠を巡る攻防が始まる。
ボーイミーツガールからの英雄譚
同じものをカクヨムに投稿しています。カクヨムは五章まで投稿済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 05:00:00
115352文字
会話率:26%
私が28になるその日、交通事故に遭った。
病棟ですることもなく、月明かりだけがぼんやりと光る真っ黒な窓を眺めながら、私がまだ15になる前のことを思い返していた。
最終更新:2024-08-31 18:15:35
1710文字
会話率:34%
大正13年長崎。宝塚少女歌劇団の影響を受けてフランスの貴婦人が立ち上げたフルール少女歌劇団に唯一の10期生として鈴代は劇団の寄宿舎へとやって来た。
寄宿舎のロビーには創立者の貴婦人が社交界デビューした時に着た白いドレスが飾られていた。
最終更新:2024-07-23 08:36:39
7817文字
会話率:57%
夜。とある豪邸。さっと塀を乗り越えたその黒い影は、素早い動きで窓に張り付いた。すると、まるで魔法のように窓が開き、影は屋敷の中に入った。
ニヤリと笑うのも、月明かりに身を晒すのも一瞬のことだった。彼は腕利きの泥棒。気を引き締め、足音を立
てないよう慎重に家の中を進んだ。
物音は一つも聞こえない。家主は寝ているようだ。このままミスをしなければ、出くわす心配はないだろう。監視カメラの存在も警戒していたが、やはりなんてことはない。確かに、このような豪邸はほとんどが警備会社と契約しているが、それはどこか形式的なもので、一度侵入してしまえば、室内はほとんど無警戒と言っても過言ではない。とくに、一代で成り上がった成金やそれを引き継いだ二代目に多い。金の使い方がわかっていないのだ。
彼は下調べ通りに、金庫のある部屋に向かった。最近は、家の中をSNSなどで公開している人が多い。防犯意識の低さが窺えるというもの。この家はまさに狙い目だった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-16 16:00:00
2739文字
会話率:77%
「……へ、に、人魚?」
ツーリングの途中、休憩がてら夜の湖に来た青年はその女を見て思わずそう呟いた。
大きな石の上に腰かけ、尾びれを伸ばしていた女は振り返ると同時にサッと体を丸めた。
無音の時間。
外灯がない、月明かりだけの空間。
目を細め、見た女の顔は驚き、強張り、警戒心に満ちていたが
青年の間の抜けた声の呟きを思い返したのか
女もまた「人魚……」と呟き、フフッと笑った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 11:00:00
1537文字
会話率:42%
死は常にその背に寄り添い、生に対して甘美な夢を囁く。
生まれた時から私の存在は生きていても死んでいてもそう大して代わり映えがなく、今となっては死んだ方がましという有り様だ。
私はもうずっと、どちらつかずのままその中間に佇んでいる。
その間にも生と死との境は曖昧に滲み続け、手を伸ばしたそこで私はいつでも死を掴むことができた。しかしながらこの死は触れた途端に嬌声を上げて身を捩り、まるで陽炎のごとくするりと私の手から逃れ去ってしまうのだ。そしてこの手の中には虚ろな生だけが残され、まるで陽光に晒され乾いた砂のようにさらさらと儚く零れ落ちていく。
私という存在は色もなければ味もない。音もなければ香りもない。
ただそこにあり、ただここで澱のように沈んでいる。
そのように鬱屈した日々を過ごしていたある日のことだ。私は古びて朽ちかけた教会でひとり夜を明かすはめになった。今では村人でさえ顧みることのない、森の奥の名もなき教会の、その中で。
あの日の私は、今となっては理由さえ思い出せない些細なことでウドと諍いし、煮えたぎる怒りを冷ますためがむしゃらに馬を走らせていた。そしていつしか森の魔性に捕まり、気付けば帰り道を見失い、情けなくも途方に暮れていたまさにその時、その教会は何の脈絡もなく、まるで影の隅からぬるりと抜け出すような不快さと唐突さで私の前に立ちはだかったのだった。
何とも妖しい教会だった。
その悍ましい外観を見つめるだけで私は身震いし、人の業では成しえない何かを感じて思わず息を飲み、そして胃の底から湧き上がる悪寒の前に戦慄した。しかし何の矛盾か、その姿は私の中に筆舌しがたい敬虔な気持ちも同時に掻き立てたのだ。私はただ、その異様の姿を前に立ち尽くすことしかできなかった。
何とも不思議な教会だった。
入り口の扉はすでに時の彼方へと消え去り、置き去りにされたように開いた暗い穴が静かな闇の息遣いを反射する。
しばらくして我に返った私は馬を降り、余計な音を立てぬようそっと中に足を踏み入れた。恐怖や畏敬の気持ちよりも、その瞬間だけは好奇の気持ちが勝っていたのだろう。
数歩を歩けばすぐに、聖堂の僅かな広がりが私を迎え入れた。
満月の夜だった。
月明かりが失われた天井から煌々と降り注ぎ、歳月に沈む過去を柔らかく照らし出していた。
私はそこで、見つけたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:27:44
14793文字
会話率:12%
あぁ……どうしてこんなことになってしまったんだろう。
私は眠っている男性を起こさない様に、そっと寝台を降りた。
私が着ていたお仕着せは、乱暴に脱がされたせいでボタンは千切れ、エプロンも破れていた。
私は仕方なくそのお仕着せに袖を通すと、止
められなくなったシャツの前を握りしめる様にした。
そして、部屋の扉にそっと手を掛ける。
ドアノブは回る。いつの間にか
鍵は開いていたみたいだ。
私は最後に後ろを振り返った。そこには裸で眠っている男性の胸が上下している事が確認出来る。深い眠りについている様だ。
外はまだ夜中。月明かりだけが差し込むこの部屋は薄暗い。男性の顔ははっきりとは確認出来なかった。
※ 私の頭の中の異世界のお話です
※相変わらずのゆるゆるふわふわ設定です。ご了承下さい
※直接的な性描写等はありませんが、その行為を匂わせる言葉を使う場合があります。苦手な方はそっと閉じて下さると、自衛になるかと思います
※こちらの作品は「アルファポリス」「カクヨム」でも掲載しております(アルファポリスは先行投稿となります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 12:49:30
137536文字
会話率:42%
祭りの夜。
月明かりに照らされる住宅街で出会ったのは、幼稚園へ通う格好をした女の子だった。そして彼女が姿を消した後……。
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載しています)
最終更新:2024-06-29 11:08:04
5420文字
会話率:17%