「昨日の夜、行方不明になった子もそうだったのかなあ。どっかの防空壕とか、そういう場所に入って出られなくなった、とかだったら笑えないよね」
焔ヶ町。そこは、焔鬼様、という鬼の神様が守るとされる小さな町だった。
ある夏、その町で一人の女子
中学生・古鷹未散が失踪する。夜中にこっそり家の窓から抜け出していなくなったというのだ。
家出か何かだろう、と同じ中学校に通っていた衣笠梨華は、友人の五十鈴マイとともにタカをくくっていた。たとえ、その失踪の状況に不自然な点が数多くあったとしても。
しかし、その古鷹未散は、黒焦げの死体となって発見されることになる。
幼い頃から焔ヶ町に住んでいるマイは、「焔鬼様の仕業では」と怯え始めた。友人を安心させるために、梨華は独自に調査を開始するが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 20:00:00
144221文字
会話率:42%
目が覚めた瞬間、俺は確信した。
「……やったな俺、ついに脳がバグったな」と。
だって、目の前にいるのは美涼先輩だ。あの“氷の微笑”と名高い、誰にも懐かず、昼休みに屋上で文庫本ばっか読んでた、俺の中で完全に二次元扱いだった先輩。
その人が
今、俺のくっそ狭いアパートの台所で、玉子焼き焼いてるんだぞ?
しかもだ。
上は男モノの白いシャツ一枚(それも、ボタン半分開け)、下は……パンツ。
いや、厳密には下着。女子の。グレーと白のボーダー。
冷蔵庫の前で背伸びした拍子に、シャツの裾がふわっとなって、俺、理性、限界。
「ちょっ……! 美涼先輩!? な、なんで俺んちに!? てか、その格好どうしたんですか!? 俺、何もしてませんよね!? してないっていうか、できる器じゃないし、俺!」
「……あ、起きた。おはよう、葛城くん。ご飯できるから顔洗ってきなよ。味噌汁、わかめと豆腐で合ってたっけ?」
「味噌汁の前に説明求む!」
もう頭の中が交通事故だ。いや、むしろ大地震か。まじで思考が瓦礫の下敷き。
昨日の夜、何をしてた? 飲んだ? 飲んでない。そもそも未成年だし。
熱がある? ない。……夢か? 夢にしてはリアルすぎる。目の前で美涼先輩が卵を巻くたびに、ぷるぷる揺れてるアレが完全に現実的質量を伴っていた。
「先輩、あの……いや、ほんと、お願いだからまず着替えてください。俺の理性が耐久レースに入ってるんで……」
ドタバタ恋愛ファンタジー✖️コメディ✖️バトル物小説、ここに開幕ッ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 20:31:13
9006文字
会話率:36%
ある日、茂吉は友人に誘われ、剣の達人の家へ向かって歩いていた。
「なあ、だからうちには剣術なんざ習う余裕ねえって。かかあに怒られちまうよ」
「いいから、いいから。おめえも先生から剣を習えば、かかあなんか怖くもなんともねえって」
「別に
怖かねえよ……それにお前、昨日の夜、奥さんに怒られて、ひーひー言ってたじゃねえか」
「げっ、聞いていやがったのか。いや、おれもこれから習うんだよ!」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-31 11:00:00
697文字
会話率:76%
「はぁい! 彼が今日からこの家で暮らすことになったぁぁぁ……テムくんです! ささ、テムくん! ご挨拶は? あ、あはは、オホン、『ゴ・ア・イ・サ・ツ』」
『ア、テム……テム。テム、ダ。テム、デス……』
「はぁい! よくできました! みんな
拍手! あらぁ? どうしたの坊や。拍手は? もしかしてぇ、やり方が分からないのかなぁ?」
……ぼくの無言の抗議もママの前では無意味。いっつもママのしたいようになるんだ。うちはママ中心で回っている。ママは人権意識が高いんだって。パパが昨日、ママの話のあと、ぼくにそう説明してくれた。
ぼくらの家で一緒に暮らすことになった彼、移民のテム。本当は彼がもともと住んでいたところへ強制送還されるはずだったけど、ママが声を張り上げてそれを止めて、あれこれ手続きして一緒に暮らすことになったんだって。
テムをうちに迎える前、昨日の夜にしたママの話によると彼はとっても可哀想なんだって。頭が悪くて弱くて満足にご飯を食べられなくて、元居たところから逃げて、ぼくらの国に不法入国したんだって。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 11:00:00
3356文字
会話率:79%
喪失感を味わっている時の心情
キーワード:
最終更新:2024-08-23 00:48:31
659文字
会話率:0%
うだつの上がらない成人独身無職、宗像伊三。
宗像伊三はある朝、お隣さんの死体の第一発見者になってしまう。
しかも凶器は自分の家に昨日の夜まであった包丁で、現場は宗像が入るまで『密室』だった!
なんとか自分が犯人でないことを立証する為、宗像は
藁にもすがる思いで探偵事務所に電話をかけるが……。
彼の前に現れたのは自分よりも若くて、そして白杖を突いた、『目の見えない』名探偵だった。
二つの約束と共に、『盲目探偵』の華麗な推理の幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 20:55:41
14022文字
会話率:49%
想い出、さよなら、昨日の夜に思うこと
最終更新:2024-03-05 08:01:26
400文字
会話率:0%
ぼんやりと。
―昨日の夜。
最終更新:2024-03-02 13:26:14
1919文字
会話率:24%
たまに夢を見る。
駅の改札から逃げ惑う人々。
" 〇〇が無事で "
私の腕の中でどんどん冷たくなっていくーー。
" 本当によかったぁ "
ーーの腹部から流れ出る血。私はハンカチで力一杯
抑える。だけど、止まらない。
" ずっと怖くて言えなかった "
寒い時に握るとカイロの代わりになって暖かいーーの手。今は信じられないほど冷たいーーの手が出血部を抑える私の手を握った。
" おれはずっとお前のことが "
その夢を見た後は酷い喪失感に苛まれる。それはまるで、大切な何かを忘れてしまったような感覚。
それでも、
「かーわーいーいー!どの服もミリアたんにピッタリ!端から端、みんなちょうだい!」
という騒がしい父に、
「あははは!今日も寝坊したんだって!お嬢様!」
「ま、俺たちは昨日の夜から今まで飲んだくれてるんだけどな!」
「よっ!人でなしー!」
「ちげぇねぇ!ぎゃははは!」
毎日飲んだくれる領民達に囲まれて幸せな日々を送ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-21 20:03:08
24021文字
会話率:39%
茹だる様な夜を超えて、熱っぽい視線を感じた。
隣に横たわるのは、布団から顔を出した女の姿。
『昨日の夜より今の方が色っぽいわ』
恥ずかしい気持ちは勿論ある。
けれどもそれは此奴の性的嗜好に関わっている。
注意事項1
起承転結はありません
。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
というか、男性向け(?)の台詞が多分に含まれているので、R15です。
女性の方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 09:09:30
1056文字
会話率:50%
「早瀬先輩! 昨日カッパ、カッパ見たんです!」
「違います人魚です!」
出勤した早瀬奈々は、後輩二人から怪異目撃の報告を受けた。昨日の夜、帰り道に流れる川でナニカを見たらしい。話を聞いた奈々は、その正体にあたりをつける。
「正体は木村鈴江さ
んかもね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 22:35:03
2241文字
会話率:54%
「あれ? 昨日の夜に鍵をかけたはずなんだけどな?」
最終更新:2023-09-01 23:51:54
2437文字
会話率:28%
OLとして働く尾科絵梨佳(おしなえりか)はいつもの様に出勤しようとしていた。
その時、昨日の夜遅くに引っ越して来たマンションの隣人と鉢合わせる。
まだ挨拶をしていない事に気づいた絵梨佳はその隣人に挨拶をしようとするが——!?
最終更新:2023-05-20 21:26:50
17743文字
会話率:32%
昨日の夜の私と夢の話です。。
最終更新:2023-04-08 12:47:02
504文字
会話率:0%
「人間も捨てたもんじゃねぇって、そう思えてくるぜ」 ポルコ・ロッソ(「紅の豚」1992年より)
昨日の夜の話。
最終更新:2023-02-18 21:27:34
827文字
会話率:20%
杉浦あずさ(23)は父の晋作(享年51)の突然の死去に伴い、そして、晋作が経営していた会社の借金整理の為に、思い入れのあるコテージを手放さなくてはならなくなった為、最後の荷物整理などを兼ねて、単身、コテージへと向かう。
あずさは小さい頃
、既に母親の葉子(享年30)を亡くしていた。その僅かな記憶の中に母親とコテージで過ごした思い出があった為、コテージには愛着を持っていた。
あずさが一人、コテージに泊まる最後の夜、ある一人の男、ケンが(年齢不詳)が訪ねてくる。
その日、降っていた雨で山が決壊した為、立ち往生を余儀なくされたので、しばらくコテージで暖を取らせて欲しいとの申し出であった。あずさは女性一人で過ごしていた為、躊躇・警戒するが、仕方なくケンを招き入れる事にする。
あずさは正直、コテージ最後の夜を一人きりで過ごすのを寂しいと感じていたので、ケンとの語らいを楽しく感じ、リラックスした心地よい時を過ごす。
あずさはその夜、夢を見る。あずさが母親を亡くした時に、晋作があずさを励まそうと豚のぬいぐるみを買って来た事があった。あずさはそれからそのぬいぐるみを「ブータン」と名付け、大切にしていたのだが、今回のコテージ処分に伴い、荷物整理の保存リストに残していない事に気付き、慌てて別荘の管理を任せていた久保田美智子(67)に連絡を入れる。
あずさはすんでの所で「ブータン」をゴミ集積車から回避する。そして、昨日の夜、訪ねて来た男性、ケンはもしかしたら、いや、紛れもなく「ブータン」ではなかったのかと思うのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 20:00:00
12107文字
会話率:65%
一昨日の夜に私、有嶋俊成が実際に見た夢。恐怖と衝撃を皆さんにもおすそ分け…
最終更新:2022-12-09 12:00:00
1024文字
会話率:12%
あなたは昨日の夜、どのような夢を見ただろうか。これは、私の、夢の一部を記したものである。
最終更新:2022-01-24 22:24:14
1435文字
会話率:22%
昨日の夜、夢を見た。
最終更新:2021-10-27 19:02:57
745文字
会話率:0%
愛する婚約者 ジャック様へ
はじめまして、私はマリー・ミル・エルラインと言います。
今年で16になりました。
もしかしたら私が知らないだけで、どこかで会ったことがあるのでしょうか。
昨日の夜、お父様から婚約者候補の話を聞いたときはとても驚き
ました。
『お前は婚約者候補の1人に選ばれた』
『候補者となったマリーから定期的に手紙が欲しいとの事だ』
いろいろ理由を聞いてみましたが、正直よく分かりませんでした。
あなたは外に出ることができないと聞いています。
だから私の周りの環境が知りたいと。
マリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-21 00:21:12
24630文字
会話率:14%
武器商人の大国にて祀られている神は、今日も祠に向かい置かれた供物を取りに来た。しかし、今日の供物は少し様子が違うようで・・・。
赤子の頃、少し母親が目を離した間に山犬に両足を食われた少女。一命は取り留めたが父親からは穀潰しとして捨
てられそうになるも、白い髪と薄紫色の目を持つ麗しい外見を持つことから、母から生贄として育てられることとなる。彼女は物心のついた頃から、様々な教育を植え付けられる。
大国の武器の流通が滞って来た頃、供物の中でも一等の彼女が遂に神に捧げられることとなる。
これは一等の生贄と神がおりなす物語。
「神様、今日は朝餉は生贄の塩茹でで宜しいですか?」
「あぁ、昨日の夜は暑かったよね。朝風呂でも浴びてさっぱりしようか。塩を入れるよりも柚を浮かべた方がお肌にいいよ。」
この神、生贄を中々食べない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 08:00:00
3352文字
会話率:40%