サラサは、経営難に陥ったライトブル商会の一人娘。ある日、父親から衝撃的な話をされる。
「ついさっき、ヒルトン商会の一人息子、つまりお前のいとこにあたるレイ・ヒルトンと婚姻を結んできた」
――そして彼と、とある部屋で子作りをしろと。
亡
くなっ祖母が、二人を結婚させたら遺産のありかを伝える、と遺言を残したのだ。
しかしヒルトン商会は、長年ずっといがみ合っていた父の弟が経営する商会。幼いころから悪口を聞かされ、一人息子であるレイと付き合うなと言われ続けていたサラサにとって、父親の言葉は信じられないものだった。
まとまった金が欲しかった両家は亡くなった祖母<赤の大魔女>マーガレットの遺言に従い、二人の意思など関係なく婚姻を結ばせ、子作りしなければ出られない部屋に閉じ込めてしまうのだが――
※16,000字 全6話
※ゆるくお楽しみください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-16 20:11:27
15848文字
会話率:31%
キャロライナ・テンプトンは商家のお嬢様。恋に恋する箱入り娘、いつか素敵な恋ができると夢見る毎日。
ある日、友人に誘われて参加した仮面舞踏会にて、一人の男の子と出会い、めちゃくちゃ盛り上がり、恋をした。なんと、彼はキャロライナと同じ学校に
通っているという。
再会を約束し、お揃いのブローチを手に別れる二人。学園内を探検するキャロライナはついに『彼』をみつけるのだが……
「な、な、なんでライバルのウィリアムがブローチを手にしているのよ!!」
なんと、ブローチを手にしていたのはライバル商会の一人息子、ウィリアム・ノーランド。いつも意地悪なことを言う彼。キャロライナは報われぬ恋に頭を悩ませ、ついに閃く。
「『あなたの為じゃない』って明言しながら渡せば確実にバレないはずっ! 私、天才だわ! 勝った!!」
宿命のライバルにぽいぽいと差し入れとツンデレ台詞を投げつけるッ!!
さらには調子に乗って色々ツンデレめいた発言でトラブルを解決ッ!!
誰も何も言ってこないからバレていないと確信するキャロライナ!
その光景を見て真っ赤な顔を俯かせて肩を震わせるウィリアム!
そして生暖かい目でそれを周囲は生暖かく見守るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 11:00:00
37769文字
会話率:47%
永き平和は人々の心を腐らせ、弱きものは様々な欲に支配された者たちに食い荒らされた。
金、権力に支配された法では、悪党を裁くことができない。
表で裁けぬ悪党ならば、裏で裁くしかない。
──正当な復讐と金さえあれば、あなたの恨み晴らして
見せましょう。
裁けぬ悪を殺す、裏家業、復讐代行屋。
その牙は必殺──文字通り、狙った悪は逃さない。
これは被害者の無念を晴らすため、日本に帰ることを諦めつつある魔力∞、魔法才能0の日本人、法の神の加護がない法の神の神官、酒場の看板娘、男装の麗人が金の代わりに、悪を倒す悪になる物語である。
各章あらすじ
第一章 『代行人は罪深き機織りに死に装束を着せられるか?』
大手絹屋の白絹屋には妙齢の年齢の娘がいた。その娘アメリアは、男に騙されてライバル商会のマイク機織りの会長に純潔を奪われたあげく殺されてしまう。アメリアの死は、自殺に擬装されたうえ、捜査をする神殿、自警団は賄賂を受け取り、そのまま自殺で処理しようとする。アメリアの死を自殺で終わらせないために、復讐代行人たちが暗躍する──。
番外編 『アリスは名探偵!緑髪の白の神官とアリスの推理』
誰も入る事の出来ない塔になぜか死体があった。唯一の開口は3階の窓だが、その周囲にめぐらされた『墜落』の魔方陣が行く手を阻む。犯人はいかにして中に入ったのか、名探偵アリスの推理が光る。
第二部『代行人は上官殺しを裁く』
ある雨の日、アニェーゼの元へ騎士の娘ベアータが飛び込んできた。彼女の父は騎士団長殺しの汚名を着せられて殺害された。彼女を匿ったアニェーゼは、否でも応でも騎士団内の事件へと巻き込まれていく。ベアータの父の不名誉は晴らされるのか、彼女の運命は──?
※必殺シリーズをリスペクトした、異世界版必殺仕事人です。
※第一章完結、番外編完結、第二章完結
※次のネタが思いつくまでひとまず完結、ありがとうございました
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-13 00:00:00
289912文字
会話率:38%