その日から、少年はすべてを失った。愛する家族も恋心を抱く幼馴染も、みんな彼の存在を忘れてしまったのだ。
くすんだ藤色をした靄を纏った“奴”さえ現れなければ、脳が、心臓がグシャっと潰れなければ少年は、神の子として世界を破滅させる“奴ら”
と己の存在・命を引き換えに戦わずに済んだのだ――。
世界は自分を忘れたのに、存在を抹消したのに、彼らはそんな世界の破滅を防ぐために特殊能力を駆使し戦う。人間には見えない“奴ら”と死闘を繰り広げ昇天させ散華しながら、彼らは戦うのだ。人間には感謝されない命賭けの戦いを、誰が為にするのか。
何の為に彼らは戦い死んでいくのか。
そんな生活の陰で誰にも感謝されないまま戦い散華する彼らを、皆さんは信じますか?皆様の世界が破滅に進むのを、青春を、人生を謳歌する人間の陰で暗躍する彼ら――神人の戦いを知って上げることは出来ますか?
※一旦長期休載します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-19 01:57:49
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