<竜殺し>。
長く続いた戦乱の英雄はそう呼ばれた。
人の身でありながら神域の生物、竜を斬った剣士。
戦乱を終結へと導いた彼は、しかし戦いが終わった時その姿を消した。
曰く、竜の呪いに殺された。
曰く、裏切りによって謀殺された。
曰く、戦いに
倦み世捨て人となった。
曰く、曰く――――。
しかし、誰が真相を知ろうか。
彼は今、ある都市の前に佇んでいた。
だが、彼がかの<竜殺し>だとは誰も気付かないだろう。
何故ならば――彼は、端的に言って、美少女へと姿を変えていたのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-12 18:42:51
1522文字
会話率:7%
少女は鳥籠姫だった。来るべき時のためにおとぎ話で育てられたお姫様。
やがて、お姫様を迎えに来た王子様(すでに王様でしたが)。
しかし、現実は「王子様とお姫様は末永く暮らしました」と端折られてしまう訳にはいかなかったのです。何故ならば、はじま
りはプロポーズだったのですから---。
一応6年前の話です。今のところは……。
プロローグは「呉藍の薔薇」2章のプロローグと共通です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-29 00:00:00
6949文字
会話率:16%
「人が死んでる!」 そう言った少女の声には、しかし焦りも驚きも感じられず。それもそのはずだ、何故ならば――
2010年高専祭配布冊子『Taibbiot』掲載作品
キーワード:
最終更新:2011-10-18 00:51:03
9473文字
会話率:39%
「ああ、母さん? 俺だよ、俺」
オレオレ詐欺の常套句を吐く。
男にはこの詐欺が上手く行く確証があった。何故ならば、もうすでに三度も「母さん」を騙しているのだから。彼女は認知症であり、短期間の記憶があいまいで、騙されたことにすら気付かない
。彼女は男のような詐欺師にとって、格好の餌食なのだ。
この「母さん」は、ある詐欺師の男によって与えられたものだ。
その男は、この家をターゲットにすれば必ず成功すると言った。
そして事実成功した。
何故彼は甘い蜜を人に分け与えたのか。男は疑問に思ったが、一度得た甘い蜜の味を忘れられない。
蜜を追い求めた男は、黒い地下室へ誘われることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-07 17:00:00
7959文字
会話率:33%
時代は繰り返す。何故ならば、支配する者される者は変わらないからだ。人類と呼ばれる存在は、何処に向かっているのか?主人公のマーズを中心に描かれる世界の終末の時。人間は、生きる術があるのであろうか?
最終更新:2008-05-27 00:47:10
134331文字
会話率:60%