小さな街から続く、赤い煉瓦が連なる道を歩いた先に、深き森の中にひっそりと佇む、紫黒色の三角屋根の洋館がある。壁の汚れが少し目立つが、何とも言えぬ美しい白壁が印象的な古風な館であった。
小さな喫茶店を営む洋館には、不思議な話があると聞く。
な
んでも、店の主人は少年と言えるほどのまだ年若い男で、客人を美味しい紅茶でもてなし、館から出てきた客人はまるで狐に包まれたような、不思議と幸せな気分になるという。
今日もまた。深き森に魅せられ、洋館に辿り着いた客人が、一人やってきた。少年にとって、十八番目の客となる訳ありのお客様のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-20 08:00:00
4579文字
会話率:50%
都会から少し外れた静かな田舎町。そこにある国立柴山大学から続く田んぼ道を歩くと見える煉瓦造りの小さな建物。ある日、空き家だったその建物に表札が掛けられた。書かれ
た文字は"|α倶楽部《あるふぁくらぶ》" 。緋色の髪、緋色
の目の少女が管理するそこは、後にこの町唯一の探偵事務所として名を馳せるようになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-25 00:42:44
1935文字
会話率:50%
クリスティンが新たに引越した先は、煉瓦作りの古いアパルトメントだった。彼が引っ越して初めての休みの際、クリスティンはロッテとなのる少女と出会う。母子家庭であり、母親から酷い扱いを受けていたロッテに対し、彼女を自室へと招き入れる事から少しずつ
クリスティンの日常に変化が生まれてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-24 17:34:53
27090文字
会話率:28%
晴美はセレブに憧れて、本を頼りに修行中。服もメイクもゴージャスセレブ風だし、自慢のセレブ風裾巻カールもぐるんぐるんに決まっている。今日はお気に入りのステーキハウス『グリル煉瓦』で食事する予定なのだ。
最終更新:2008-03-11 10:52:17
4831文字
会話率:49%
主人公将太は幸せの絶頂からどん底を味わい、偶然の事でさえも全て運命という言葉で片づいてしまうのか?と、そんな運命という言葉を初めて真剣に考える様になった。あの日から…
最終更新:2007-11-21 04:40:05
8168文字
会話率:12%