現代日本とほぼ同じ『日本皇国』の氷護県笹山市には『堕ちた皇族』として南北朝時代に敗れた一族が住んでいた。未だに苗字は無いが豪華な屋敷に住む二人の姉妹、輝耶と煌耶。そして堕ちた皇族を影から守っていた一族、影守家の雅は幼馴染として平和に生きて
きた。もう一人の幼馴染は七津守雷蔵。しかし、性同一性障害ゆえ、見た目は輝耶以上に美少女。名前も雷、アズマと変更していた。
そんな雅とお姫様達の平和っぽい日々の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-20 23:40:43
101828文字
会話率:52%
迫りくる北朝軍。無謀な戦いに出陣する兄達に、楠木正儀は自分も共に行きたいと懇願したが――
※自サイト『京都にての物語』からの転載となります。
最終更新:2013-03-13 20:47:08
1652文字
会話率:38%
日本は昔、南北朝に分かれたことがありましたね。つまり、天皇が二人いた時期があったのです。今いる天皇。そして。
その裏に、昔のように国を統べる天皇。
裏の天皇家「富樫家」に生まれた紗綾(さあや)。完璧な人間だが、身体が弱い。
彼は今、
死刑囚。
富樫家に仕えてきた一族「高田家」。長男は長年仕えた紗綾が囚人となったとき、家を捨てた。
長男は今、刑事。
――僕は何もしなかったよね、お父様。なのにどうして、僕は自由になれないの?
――あいつは何もしてないのに、何故あいつは囚われ続けないといけないんだ?
今こそ、錆びた鎖が外れるとき。
注)これは短編集です。時系列ばらばらに書いているからです。割り込み投稿しますが、それだけ言っておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-25 07:23:24
15069文字
会話率:53%
二人の天皇が、北朝と南朝にわかれ、貴族と武士団とが、国じゅうを巻き込んで争った動乱の時代。後醍醐天皇の夢まくらから、歴史の舞台に登場してわずか数年、はげしく、さわやかな生涯を終えた河内の名将、楠野正成(くすの まさしげ)とは、どんな人物だっ
たのだろうか。金剛山の赤坂城、千早城に立てこもり、奇抜なゲリラ戦をくりひろげて、押し寄せる関東の大軍を、さんざん悩ませた武勇・知謀・戦略・・・。ために天下の形勢は大きく変わり、建武の新政になった。だが、新しい公家政治は二年でくずれ、世はふたたび南北朝の戦乱へ・・・。反旗をひるがえし、九州から攻めよせてくる足利尊氏の大軍を、湊川にむかえ、壮絶な戦いのすえに自刃した楠木一族。おのれと、一族の栄達しか考えなかった武将の中で、ただ一人、ひとすじに天皇への忠誠を貫いた、ふしぎな武将。いま、皇居前広場に建つ楠公像は、人々になにを語りかけてくるだろうか。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-04 18:26:55
6670文字
会話率:26%
五月雨の夜、陶子は胸に思いを秘めながら、いとしい人の髪を梳いた。そしてその人、大内義弘もまた、陶子の髪を梳いてくれた。少女時代をほんの束の間、彩った恋は、たとえ幼くとも、陶子には生涯の恋であった。
最終更新:2010-07-17 00:55:17
28096文字
会話率:50%