ブリューンワース森林王国の召喚術師の名門に生まれつきながら、召喚の才能に恵まれなかった少女ルーアこと、ルティアナ・エレメイン。
そんな彼女は、国王より命じられた任務のため赴いた未開の森林地帯『大樹海』で不思議な少年と出会う。
この国では珍
しい黒目黒髪、こんな場所に足を踏み入れるには軽装過ぎる奇妙な服装、常識知らずの物知らずでその上能天気、挙句に別の世界から転生してきたとナメてるとしか思えない妄言と、どこをとってもツッコミどころしかないその少年シローこと霧島信太郎。
しかし彼はそれを吹き飛ばして余りある、破格を通り越してデタラメとしか言いようがない召喚術の使い手だった!
異世界トリップチート主人公最強系、手に入れた能力はひたすら召喚獣! でも「牛刀をもって鶏を裂く」とか「沖釣りの船をチャーターしたらイージス艦が出てきた」とか「トンネルを掘るのにレールガンをぶっ放す」とか、終始そんなノリになる予定です。自分ヘタレなもんで、重い話にはならないと思います。
遅筆なため更新速度や返信は滞りがちになるでしょうが、よろしければのんびりお付き合いいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-27 01:22:36
31378文字
会話率:37%
今よりもほんの少し未来――。
より広い住処を求めた人類によって、神々の住む山は尽く失われていき、祀られている神々を失った『神社』もまた、姿を消していった。
神の加護を失った結果、悪霊や災害といったモノが、文明に溺れた人々を襲い始める。
そん
な人々をも愛し、地上へと残った僅かな神と人はある契約をした。
――一つ、住処を失った神は、依り代となれる人間を率い。
――二つ、信仰・霊力の弱まりを科学技術で補い。
――三つ、悪しきモノを清め、打ち滅ぼす。
要するに、レールガンで打ち出す御札や、キャノンとしてぶっ放せる鳥居なんかを装備した、遊撃型巫女さん……いや、もはや『神社』の代わりが生まれたのだ。
神と技術と人、それらが結集した存在……それは『神者』と呼ばれた。
これは、『神者』と呼ばれる少女と、少し悪霊に絡まれやすい僕とが出会った物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-25 22:23:47
1873文字
会話率:22%