俺、式咲優斗(しきざきゆうと)は、幼馴染みの少女、佐倉穂香(さくらほのか)に好きだと告白した。しかし、告白して返ってきたのは、それに対する返事ではなく、「……じゃあ、私が妖怪だったとしても、好きだって、言ってくれる……?」という問いかけだ
った。最初はどういう意味かさっぱり分からなかった。だけど、この問いかけの意味を、俺はすぐに知ることになる。
――穂香は、尻尾が九本ある妖狐――九尾の狐という、妖怪だったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-07 06:29:35
48562文字
会話率:38%
酔漢を殺めた罪によって六宮刑務所に服役していた丹波隆平は、自由を求めていた。自身の身体が自在であること、心のままに行動ができること。それこそが自由であると彼は知っていた。
隆平は刑務所という束縛から逃れるために、刑務所に定期的に訪れる刑
務作業物品の搬出入用トラックに忍び込む。成功する望みの薄かったその行動は見事に成功し、隆平は刑務所から脱走することに成功する。
刑務所を離れた隆平は自身の故郷の街に戻り、警察からの逃亡生活のための身支度を整える。その過程で隆平は、「人々の目から逃れて過ごす生活に本当に自由があるのか」という疑問を抱くようになる。
身支度を終えた隆平は、街を離れる前に友人の尾瀬道良太の家を訪れる。友人との再会を果たした隆平は、尾瀬道にこれからの目的を尋ねられ、それに対して自分は自由を求めるのだと答える。しかし尾瀬道に「自由とは一体何か」という問いを投げかけられ、隆平は逃亡生活を行おうとしている自身の行動が、身体と心の自由自在という自身が求めていたものからかけ離れていることに気付く。隆平は逃げるように尾瀬道の家を離れ、絶叫しながら街を走る。その様子を描写しながら、物語は幕を閉じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-22 14:36:26
19581文字
会話率:14%
※短編集のようになっていますので何章から読んでも差し支えはありません。
木崎晴子は部活で訪れた春休みの教室で、幼馴染の水下修治の姿を見つける。部活もないのに何故と訝しむ彼女に対する水下の答えとは……?(四月・四月一日の道化)
久遠明日香の元に届いたのは、十年前の自分が今の自分に宛てた手紙。そこに書かれていたのは、「二つの誓いを守れていますか?」という問い。(五月・letter)
幼馴染、近衛桜と同じ傘の下で並んで歩いたあの日。周防誠は確かに、雨の日が好きだった。大きくなるにつれ、見えないしがらみにとらわれる二人の距離は離れてしまう。そして誠は、雨の日を嫌いになった。(六月・梅雨の雨の憂鬱)
なんでもない日常だと思っていた。その日常のワンシーンを切り取ってみたら、忘れられない、忘れたくない想いでいっぱいだった。
月毎のイベントなどにまつわる人間模様を描くオムニバス作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-12 17:00:00
90308文字
会話率:44%
大人になる前に死のうと決めた少年と少女のとても短い物語。
または、楽園とは何なのかという問い。
初出:ブクログのパブー http://p.booklog.jp/book/48342
最終更新:2012-05-25 09:59:41
5785文字
会話率:64%
転がる岩についての話
キーワード:
最終更新:2010-11-26 11:02:26
283文字
会話率:0%
科学的な話をしようという言葉がキーワードになる怪談です。科学の境界線の話題に、幽霊の話はよく登場します。なら、逆に怪談の中に、”科学とは何か?”という問いかけに絡んだ薀蓄を挿入してみたら、面白くなるかもしれない、と思って書いてみました。
最終更新:2009-08-10 23:40:45
14561文字
会話率:26%
ミコト(普通の高校2年生)が、現代の心に棲まう病魔と対峙する物語。青春有、恋愛有、ちょっと現実離れした要素もあり。現代をどう生きるかという問いに、主人公の生き様を通して考えていく。後書きには、筆者のお勧めコーナー有!見てね^^ようやくですが
、総アクセス2000突破!ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-05-03 21:35:38
46627文字
会話率:62%
ツンデレ短編小説です。ツンデレってなに?という問いに対する、一つの解答としての作品です。ツンの道を行き、デレを司る少女のお話。
最終更新:2006-09-29 23:39:14
2428文字
会話率:41%