初夏の暑さに負けた彼の目の前に現れた喫茶『図書館』。
彼は何も喋ってないにも関わらず、店内の客は彼のことを当てていく。
日常のスピードに置いて行かれた喫茶店が物語の舞台。
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最終更新:2017-04-09 15:31:21
18998文字
会話率:56%
拝啓、いや、拝啓っていうのは変かな。
何を書けばいいか、正直僕にもよく解ってない。けれど、この一ページはきっと僕にとって、大きな一ページになるはずだ。
今日、僕は旅に出る。十九で初めて生まれ育った町を出る。しがない臨時教師が、
冒険者に転職、ってやつ。
これは僕の日記を兼ねているけれど、毎日書くわけじゃない。僕にとって、何か大切なことがあった時に書き込まれるものだ。最初にそう書いて、僕に釘を刺しておくことにする。
もしかしたら一冊じゃ足りないかもな。それは旅先ででも考えることにする。
とにかくだ。僕は明日、初めて生まれ育ったこの町を出るんだ。
冒険者。ギルドって施設、まあ正式には商売人らしいけど、そこから依頼を受けて、達成して、賃金をもらう。そういう仕事だ。
不安定だし命がけだけど、自分の好きなことをやれる。
そう、僕には夢がある。これが一番大事だ。
この世界には歴史がある。人間が生まれる前、そして人間が生まれてから。三度、この世界は大きく変わった。そう伝承されている。
それが本当なのかは分からないけれど、そういうことを前提に、僕らの世界は成り立っている。
神がこの世に居たとされる時代、原書時代。
人間やエルフ、亜人種が生まれ、生き物の多様化が顕著だった神魔文明時代。
そしてそれら生物が独自の道を歩み始めた魔機文明時代。
それらが順々に滅び栄え、そして今、僕の時代。数えで四つ目の文明かな。でも、過去の文明がどうやって繁栄して、何が原因で滅びたのか。生き残っているはずの人類は、それを語らなかった。
消えてしまったんだ。歴史が。真実が。
僕はそれを知りたい。僕なんかが独自に動いてもそれを解明することはできないかもしれない。でも、待っているだけでは真実にたどり着くこともできない。
だから僕は、冒険者になった。
ここから先、色々な苦難があるかもしれない。それをここに記し、忘れないことで、何かの手がかりになったらな、なんて思う。
さて、もう寝よう。明日寝坊したらリアが怒るし、置いて行かれたらたまらないからね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-08 02:04:06
163055文字
会話率:50%
ある日、三人の男達が肝試しをすることに! とは言っても、三人の中の一人は大のお化け嫌いだった。買い物途中で、無理やりさらわれて、こういう状態になった。そうして、温泉旅館に着くやいなや、二人が期待していた通り、三人の前に幽霊が現れた。驚いた二
人は、一人の男を置いて旅館の外に逃げてしまった。置いて行かれた男は、その温泉旅館で、一人の女性に会った。それがなんと、都市は同じくらいの幽霊だったのだ。詳しく話を聞くと、自分の子供を探してほしいと、男に頼んだ。男は、嫌々だったが、その女性長居をきくことに……。しかも、探せる期間は、一週間? その中で、女性の子供を捜していく話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-02 13:28:12
10048文字
会話率:56%
サラリーマンの男が故郷に帰り、置いて行かれたような時の流れを感じる。
最終更新:2016-04-27 23:21:26
1815文字
会話率:27%
母さんが家出した!たった一枚の書き置きを残して。
置いて行かれた俺と妹と父さんで母さんの家出の謎を解く。
最終更新:2015-10-22 04:38:07
8304文字
会話率:50%
〝つがい〟――他者からのくちづけによって生かされる者。
その中の一人、綾音はつがうべき相手(孝仁)に置いて行かれた。緩慢に弱っていく体で生きる綾音の前に、孝仁の代わりに現れたのは獣のような男。彼との出会いで変わりゆく自分に綾音は戸惑い、そし
て惹かれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-12 17:00:00
62368文字
会話率:18%
東の大帝国と西の国々の戦争のさなか、戦場となっているとある弱小国のとある村。一人で農作業に励む子供―――ハインリヒは、自らの家の近くで各坐している戦車に乗っていた目付きの悪い軍人―――ジャンを助ける。
しかし、ジャンは敗走する部隊に置いて行
かれた身であり、辺りは帝国軍に包囲されてしまっていた。ただの農民だったハインリヒもそれに巻き込まれてしまい、戦車の砲手としてジャンを手伝う事になってしまう。
戦場で出合った凸凹コンビの脱出作戦が、今始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-12 22:07:20
83132文字
会話率:55%
皆さんは転移物は好きですか?神様の手違いや交通事故……まぁ、色々あります。そこで神様は言います『大丈夫。元の世界で、君が元からいなかったように記憶を合わせた』って……あなたは、置いて行かれた人達の事を気にした事はありますか?
最終更新:2014-06-30 22:00:00
5299文字
会話率:59%
家族の食い扶持のために置いて行かれた娘と、居合わせた狼の話。
※自サイトからの転載。
旧題「小夜話。」
最終更新:2014-05-26 21:39:30
2662文字
会話率:19%
聖剣に選ばれた歴代の勇者は、魔王をたおしても国へ戻ることはない。
29歳になった独身女性ユウナは人生の最底辺にいた。
仕事は解雇され、弟が結婚するからと家を追い出されそうになり、酒におぼれる毎日。
そんなことではダメだと思い、前向きに生き
ていくことを決心をした記念だと、イベントとして聖剣を抜きに行ってみたせいだ。
まさか抜けるなんて思っていなかった。
仲間に裏切られて魔王城の前に置いて行かれたユウナは渋々、魔王城の門を押す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-13 17:12:18
7374文字
会話率:38%
夫に置いて行かれた妻。それにより歪んだ愛情を息子に注ぐ。
息子も自分のことなど顧みずにそんな歪んだ愛情を受け止め続ける。
最終更新:2012-09-05 23:45:12
783文字
会話率:56%
『蜂蜜とミルクティー』の番外編。颯人のいとこ。萌のお話。
杏実と颯人の初デートに置いて行かれた萌。ふてくされて過ごすはずだった休日に、萌の想い人”平田さん”が現れて…………。萌が過ごすすごくラッキーな一日。この幸せは最後まで続くのか……?
初デート編のスピンオフ。是非合わせて読んでみてくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-12 09:12:44
14976文字
会話率:44%
ある夏の日。土砂降りの中、置いて行かれた〈君〉と僕との命のやりとり。痛快さも教養もないけど、ただ書いておきたかった。
最終更新:2009-07-21 11:56:42
8627文字
会話率:6%