ルミは小学校4年生の女の子。夏の、よく晴れた日曜日の午後のことでした。近所に住む仲良しのたっちゃんが行方不明に。たっちゃんはまだ幼稚園の年少さん。ルミはお母さんたちとたっちゃんを探しに出かけますが、ルミには強い味方がいました。のらねこのみい
子に頼んで一緒にさがしてもらうことになりました。のらねこの仲間のプリンスやクロ、カラスのジャッカルや、トカゲのキタロウまで呼び集めてくれました。
そして、空からジャッカルが見つけてくれた、たっちゃんの持っていた虫かごに入っていたのは、なんと「竜の赤ちゃん」でした。
竜の赤ちゃんは羽根をケガしているようなので、ルミが手当てをしてから放してあげることにしました。
ところが次の日の午後突然の大嵐、竜のお母さんが赤ちゃんを探しにやって来たのでした。
そして無事帰って行く竜の親子の飛ぶ空には、今までに見たことのないような大きな虹がかかり、ペガサスや火の鳥も飛んでいるのが見えました。
それからのことでした。
風が強く吹いたあとや、海や、山に行ったとき、
雲がうるうる盛り上がっているとき、
ルミの目に、竜が見えるようになったのは……。
このことは、今でもたっちゃんと、ルミだけの秘密です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-10 00:49:10
7074文字
会話率:43%
――ところがひとたび夜になると、その一帯は突然息を吹き返したように、またたくまに灯りがはしり、どこからともなく人が流れ込み、眠っていた者は起き、一夜の饗宴を抱いて諸手を広げる火の鳥のごとく、絢爛な不夜城と化すのだった。呼吸のように繰り返され
るその景色は、一種の幻想さえ私に起こさせた。
(本文より)
※自サイト転載作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-29 20:25:14
14908文字
会話率:32%
とあるアリは一度死んで、そして鳥になった。ここから始まる物語。世界は広がっていく。この世界を存続させようという意志が存在する限り・・・。
この物語は、とある人物の「旧日本人もすなる連歌というものを、物語形式で」という発言から始まったもの
で、複数人が交代で書いています。正直、カオスです。小説を書くことに関しては素人ばかりですが、生温かく見守っていただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-24 00:00:00
1227文字
会話率:17%
ある平凡な男の、ささやかな物語です。
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最終更新:2011-02-07 22:02:02
22764文字
会話率:17%