人が歴史を数えて2780年
幾度となる開発と開拓により人類は、驚異的な科学力を有していた。
驚嘆に値するスピードで全ての生活が快適化と機械化していき、その為に生じる資源枯渇問題が徐々に深刻化していった。
海面上昇の対策として予想され
た水位に都市や街路を建設、海で阻まれた各国間を車両で往来する事すら可能となり、技術革命により齎された重要臓器の機械化により総人口も凄まじいスピードで増加していった。
その後、更に利便化が進行。
身体的活動の機会が減少、社会の急激な高度化に伴う生活水準の上昇、大勢のニーズと不足した供給、社会成長に答える為に資源消費は更に勢いを増して進行して行く。
そして苦渋に瀕したある国は、遂に消費される資源の枠を他国から奪う事により解消してしまう。
同盟国、近辺国が経済的事由の元この戦争に乗じ、その国家間の戦争は世界大戦へと発展した。
そしてそれ故人類は
秩序と自然を失った。
耐えかねる資源枯渇に各国は独自の国家体制を開始した。
然し、度重なる戦争によって発生した領土改変や資本主義の拡大により最早求心力を失い形骸化した政府は、自国の安定すら望めない状態でもあった。
暴動する市民、破壊活動、物価の高騰による貨幣価値及び信頼性の低下、残された食糧の奪い合い人間同士の抗争、異常気象がもたらす熾烈な環境変化。
雨と海が強い酸性と化して真っ黒に染まり、世界が混迷を深める中、それでも人は目の前の希望を求めて、必死に足掻いて生きようとしていた。
そう。
この荒涼とした世界には、未だ、唯一の希望が存在した。
人はそれを
無限機関と呼んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-16 23:57:19
1997文字
会話率:3%
全球平均気温が摂氏20度になった未来世界。南大島(ミナミオオシマ)と呼ばれる島に暮らす少女・ハナは、イルカの遺伝子が混じった海棲人類(マリーニ)たちと、生態系の保全活動に従事している。担当生物は、サメ。
台風が通過したとある日のこと、そ
んな生態系保全班に、小さなビッグニュースが飛び込んでくる。第一種保護対象・ジンベエザメの発見である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-17 20:00:00
12247文字
会話率:10%
舞台は一世紀後の地球。
地球温暖化が進み人類はかつてない程の窮地に直面していた。
海面上昇により地球の陸地がほとんど水没した世界、そんな世界で人々は混乱し徐々に暴動化していった。
今作の主人公『永遠海斗(とわかいと)』は治安が悪化した日本本
土を離れひょんな事から学者の爺さんと無人島で暮らすことになる。
それから数年後、海斗が住んでいた島に少女ら三人、『音葉エリーヌ(おとはえりーぬ)』、『武千洋華(ぶせんようか)』、『松本ひよ子(まつもとひよこ)』が漂着して物語は動き始める。
両親を探す為に少女達と海に出ることになった海斗だったが、無人島を離れ数年ぶりに目にした世界は海斗が知っている世界とは全くの別世界となっていた。
そんな世界で島々を冒険し海斗と少女達は成長していく。
この世界の為に自分達に何ができるのか海斗と少女達は模索し始める。
最後の島で海斗達が目にしたこの世の真実は、この世界の為に何ができるのか海斗達が出した答えとは。
今だからこそ伝えたい物語がここにある。
勇気、努力、友情をテーマにした王道系の海洋SFファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-06 07:34:18
116719文字
会話率:57%
舞台は膨大な水を湛える『惑星 アビス』と『蒼海の民』が生活を営む空中コロニー。永い年月を経て、太古に起こった海面上昇と共に現れた『巨龍 リヴァイアサン』と『蒼海の民』は、今もなお抗争を続けている。
巨龍の討伐・調査を受け持つ、総括隊長メ
テオ=ブルメテウスを筆頭の『巨龍討伐隊 アルデバラン』。巨龍が守護するという秘宝のありかを探す、団長プレアデス=アーヴァンス率いる『プレアデス盗賊団』。巨龍の保護・神格化を叫ぶ、レグルス=ロード=スターフィードを頭にする『龍保護団体 カノープス』。遥か昔の時代の王家に存在していた惑星監理官『七神衆 マーキュリーズ』の四大勢力が、巨龍を巡る戦いを繰り広げる先には……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-01 19:12:33
5856文字
会話率:52%
20世紀冒頭。人類は「異端者」と呼ばれる、人の形をした人智を超越する存在に出会った。それは、今までの人類を遥かに凌駕する力を持ち、世界各国は、第二次世界大戦の後に「異端者」を一国の軍隊と同等に扱う様になっていった。
それから時が流れ
、2039年。
海面上昇や天然資源の枯渇に直面した世界各国は、やがてその利益と生活を守るべく、対立を繰り返すようになり、遂に第三次世界大戦が勃発する。この5年に及ぶ大戦で、初めて「異端者」が戦争に兵器として投入されたため、超越した力と力がぶつかり合った。また一方で、人類はその力に対抗しようとして核を使い、インドとパキスタン、アメリカ・ニューヨーク、フランス・パリが核の焦土と化した。その結果、世界大戦は殺戮の嵐と化し、人類の人口は20億人を切るまでに至った。
このように殺戮の限りを尽くした国々は「これ以上の惨劇を生むまい」と、得る物がないまま、なし崩し的に停戦合意に至り、条約で「異端者」の戦争への投入禁止が決定された。また、世界各地で国家の再編が行われ、新たなる秩序への体制が構築される事となり、その中から新国家・「大玲隴帝國」が成立するのであった。
さらにさらに時は流れ、2148年から物語は始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-11 18:00:00
6258文字
会話率:24%
時代はいわゆる宇宙世紀。月や火星にドーム状の都市が建設され、産業用のコロニーが浮遊している少し遠い未来。地球は資源を掘りつくされた。その上、ケアはほとんどなし。おかげで地球は「天変地異のオンパレード!」「常に海面上昇中!」のサバイバルエリア
に変わっていた。それでも人々は荒廃した地球でたくましく生きていた。通信社の特派員ショーンもまた、月のエリート編集長にこき使われながらもたくましく生きている。危険手当上乗せを励みに、水没まじかのニューヨーク・マンハッタン地区の取材に向かったショーンは、そこで奇妙な生首男(なまくびおとこ)に出会い・・・。SFもどき。修正版。よかったら暇つぶしにどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-16 18:54:36
48367文字
会話率:17%
地理の教師!我らが担任のキヨシーがお送りする環境問題のあれやこれ。
貴方が知っていることは実は事実ではないのかもしれません。
※不定期更新。
最終更新:2014-11-29 20:25:49
2762文字
会話率:34%
えー、世の中怖いもので、「船幽霊」というのがいまして。
これがえらい大変な代物で、漁なんかで沖まで行ってたときに出会うとそりゃもう一大事。
「ひしゃくを貸してください」
なんてしおらしく言ってくるのですが、だまされちゃだめですよ。貸せ
ば最後。海の水を船に汲み入れられて沈められるんですよ。とはいえ断ると暴れて沈められるというなんだそのどっちもダメじゃんな代物で。
助かろうと思えば穴の開いたひしゃくを貸せばいいんですが、いま、船幽霊に出会ってしまった青年は船にそれを置いておくのを忘れたようで。
ところがこの青年、航海の基本に忠実でした。
海で迷ったときの対処法を、やはり海で迷ったときの対処法で切り抜けます。
ですが、これが後々まで後を引くことになるのです。
そりゃもう、末代も末代、血筋も関係なくあまねく世界全体の人類にまで——。
深夜真世名義で他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-19 09:14:24
406文字
会話率:17%
700年前、人々は大陸を空に浮かべた事で海面上昇から逃れた。
風石という鉱石を用いた半永久の楽園。
その限界は近い未来になっていた。
そして少年が少女と出会うとき、
人々は再び選択の時を迫られる。
最終更新:2013-05-16 20:52:07
1749文字
会話率:10%
二十一世紀。海面上昇により首都を失った日本国家は解体され、米国、中国、ロシアに分割統治をされていた。そんな時代。難民として存在を切り捨てられた者たちの中で生まれたジムは、市民権を手に入れるため、FBIの犬となって、同じ難民の中から生まれたテ
ロリストを相手に暗闘していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-13 04:42:13
67535文字
会話率:34%
地球は、海面上昇によって地表の九割が海と化してしまった。
そのため人類は海上に都市を各地に建設する。生き残った人々を収容し、また、人類が生存するための技術開発を続けていた。
旧日本海に浮かぶ、海上都市『イザナミ』で暮らすケイタも、そん
な研究者見習いとして知識を蓄えていた。
ケイタには目的はあった。ケイタの姉であり、悲惨な地球の現状を打破できるとまで言わしめたアマネが、数年前忽然とイザナミから姿を消した理由を知ることである。
姉が抱えていた真実を追い求めるうちに、ケイタはイザナミで実施される教育姿勢に不快感をあらわにし始める。
そんな中、ケイタは不思議な少年と出会った。
クロノと名乗った少年は、全てを見透かしたような目で、ケイタに問いかける。
どうして、キミはそんな追い詰められたような目で真実を求めるのか。と。
ケイタはクロノの意図を測りきれずにいたが、ケイタはある事件に巻き込まれ、無常にもその理由を悟ってしまう。
事件を起こしたのは、イザナミで唯一仲間と呼べるシンだったのだ。
イザナミが、イザナミの指針に不適と判断した人々をどう処理しているかを心から聞かされたケイタは、自分が思っている以上にイザナミのやり方が狂っていることを知った。同時に姉がイザナミから消えた理由も悟った。
友を失い、留まる意義も失ったケイタは姉やシンと同じく、イザナミから去りゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-21 04:18:03
13472文字
会話率:39%
西暦3000年・・・
地球温暖化が促進し、海面上昇により生態系が崩壊し人類は食糧難に陥っていた。
そこで人類は他の星への移住を決める。
最終更新:2010-06-21 19:11:00
379文字
会話率:0%