前世のあたしは不幸だった。兄貴がやたら優秀で、でも興味のない分野は壊滅的で。
でも、そんな駄目兄貴の面倒ばかり見させられてた人生は終わった。
ーーーーはずだった。
最終更新:2019-08-06 22:33:25
2782文字
会話率:38%
学院一の完璧な淑女と名高い伯爵令嬢フリーダ・クレヴィング。白百合の君と称され、誰をも魅了する彼女にはひとつだけ、致命的な欠点があった。
誰にも言えない彼女の秘密を知った男は、まるで悪魔のように囁く。
「取引する気はあるか?」
お互いが望
むものを手に入れる、偽りの恋。
「私はきっと貴方を、大切にできない」
「思い出せ。これは取り引きだ。面倒な感情は互いに要らない」
それが、この上なくふしだらで甘く、ほろ苦い契約の始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-03 19:00:00
116692文字
会話率:39%