去年の夏、高校の同級生と久しぶりに集まって飲んだ夜。
数年ぶりの再会に、懐かしい思い出話で盛り上がりその流れで廃墟に肝試しへと行くことになった。
そこで俺は、彼女の声を聞いた。
その声を、聞いてはいけない。
その声に、応えてはいけない。
最終更新:2025-04-18 21:53:26
7375文字
会話率:15%
王国を滅ぼされ、奴隷へと転落した王子は、龍王と共に帝国へ反旗を翻す──!
魔法王国エルヴァントの王子・キースクリフは、突如として襲来したバルムート帝国によって祖国を滅ぼされる。
母の手で髪と瞳の色を隠され、逃げ延びたものの、難民の中で奴
隷商人に捕まり、奴隷へと身を堕とす。
だが、運命は彼を見捨てなかった。
謎の魔導師・ゼファルドに買われたキースは、彼の弟子として生きる道を選ぶ。
そして、そこで出会ったのは──
ワインレッドの瞳を持つ王女・ディアナ。
彼女を見た瞬間、キースの脳裏に“前世”の記憶が揺らぐ。
「あなたを待っているわ」──謎の少女の声が響いた。
さらに彼の元に現れたのは、エルヴァント王家が契約すべきはずの龍王レギオン。
伝説の存在であるはずの龍王は、なぜか手のひらサイズの小さな龍となり、キースの肩に乗る。
果たして、レギオンとの契約の真相とは?
そして、彼を導くゼファルドの正体とは?
王家の力を封じられ、すべてを奪われた亡国の王子。
本来ならば、王族の中でも並外れた魔力を誇るはずだったキースは、奴隷として魔法すら封じられたまま生きることを強いられる。
だが、彼を導く者が現れ、そして龍王レギオンが彼の前に降り立った──。
彼は帝国への復讐を誓い、ルーヘルム王国で“力を得る”ことを決意する。
「私は……我がエルヴァントを滅ぼした帝国を、この世界から消したいと考えています」
これは、祖国を失った少年が、再び王の座へと上り詰める物語。
滅びの運命に抗い、龍王の力を手に、帝国を討つ逆襲の戦記が今、始まる──!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 05:10:00
87654文字
会話率:31%
名前を捨て、過去も希望も捨てた青年は、静かに“その日”を迎えようとしていた。
誰にも看取られず、誰にも気づかれず、ただひとりで死ぬ――はずだった。
「ダメだよ、そんなことしたら」
あの日、廃駅に現れた少女は、なぜか彼のことを知っているよう
な目で見つめていた。
過去を語らず、未来を望まず、それでも彼は少しずつ“何か”を取り戻していく。
少女の声に、仕草に、まるで――
“かつて大切だった誰か”の面影を感じながら。
だが、運命はいつだって残酷で優しくない。
そして彼は、忘れていた“本当の予定の日”を思い出す。
2月27日。
あの日、世界が止まり、彼の心が壊れた理由――
その場所で、全てが終わり、全てが始まる。
これは、「もういないはずの人」と「もう生きてはいけない人」が、
ほんの少しだけ心を通わせた、“再会”の物語。
まぁ、簡単にいうと なんか自殺止めてくる知らないけど知ってる可愛い女の子が俺の事ずっとみてくるんですけどぉぉ!? 的なアレです。あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 11:00:00
16118文字
会話率:26%
「やっと目が醒めた? 新入りさん」
暗く深い真っ暗闇の深海に落ちていたような感覚から目醒めた自分は、そんな女の声に急激なスピードで意識が浅瀬へと引き戻された。
青年キビトは、自分が寝台列車の中で目を醒ましたことに戸惑いを隠せないでいた
。そして、自身の記憶が無くなっていることにも驚きを隠せないでいた。列車内の狭い部屋で同居することになった女性、胡乃葉の言葉によって目を醒まし、列車内で暮らしながら次第に記憶を取り戻す中で発見していく〝本当の自分〟の姿、そして能力。
――俺は、アズサという聖母にいくつ命を捧げても足りない未熟な存在だ。
一人称の長編小説。
この作品は、Amazonと楽天Koboにて無料で発売中の小説『ブエノスアイレスの下降線』を転載したものです。
もしご興味がありましたら、Twitterや小説の商品ページの方へ足を運んでみてください。
【始まり――善悪把握不能な狂言回し】
【第一章――夜明けの明星】
【第二章――暴力的なチェリーボーイ】
【第三章――暗室】
【第四章――Garden】
【第五章――無菌室】
【第六章――悲しみの湖畔】
【第七章――welcome to underground】
【第八章――愛とシトラス】
【第九章――陽光】
【第十章――背後の憂いを完全に切って】
【第十一章――ライ麦畑のその先で】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 00:00:00
189328文字
会話率:27%
主人公・天ヶ瀬(あまがせ)愛(ひかり)は夢の中で謎の少女の声を聞く。目を覚ますとそこには声の主らしき少女がいた。少女は近々愛の大切な人に危険が訪れることを告げ姿を消す。
その日愛は家族と共に水族館に出掛けた。その帰りに娘が気に入ってある
アニメのショーが行われていたステージに寄り道をする。そこで愛達家族の運命を変える出来事が起こったのだ。
謎の少女から始まるこの物語は、人と、人と生きることを決めた者達との愛を紡ぐ物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 07:00:00
4837文字
会話率:45%
卒業式の日、タイムカプセルを埋めて「さよなら」と別れを告げた。
気がつけば大人になっていて、連絡も取らず会えないまま季節が過ぎていく。
「いつか桜の咲く頃に」
あの日交わしたあやふやな約束が、彼女に会える唯一の希望だった。
今年も桜が咲く
季節がやってきた。
いつものように桜の木の下に向かい、いつもと違う別れを告げる。
「もう来ないの?」
帰ろうとした時に聞こえてきた彼女の声。
振り返ると、あの頃と何も変わらない彼女がそこに立っていた。
タイムカプセルに埋められた二通の手紙と真実。
そして、あの日彼女が言った「さよなら」の意味を、私はまだ知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 13:00:00
3577文字
会話率:23%
OL・夕は、日常の小さな違和感に気づく。時計の針が止まり、文字が読めなくなり、人々の顔が曖昧に溶ける。
だが、詩織だけは変わらない。彼女の声ははっきりと響き、姿も明瞭に見える。
やがて、夕は気づく。詩織のことを覚えているのは、自分だけだ
と。
「……詩織、あなたは一体?」
詩織は微笑む。「ずっと一緒だよ。」
世界が崩れゆく中、夕は最後の選択を迫られる——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 00:32:31
13809文字
会話率:24%
お断り
この作品は「ブラックテイルな奴ら」を加筆修正したものです。
葛城四朗は中学3年の受験生だ。受験を前に恋人の林郷小百合に「受験が終わるまで合わないようにしましょう」と言われてしまった。その時渡されたのが小さな黒い尻尾アクセサリー
だ。小百合に嫌われたくない一心で俺はこの尻尾アクセサリーを常に持ち歩いていた。
ある日のこと。俺が不良グループにカツアゲされた。いつものことである。俺はどちらかというとおとなしい性格であるため、こういったやつらに狙われやすい。もうダメかと思ったその時、美しい女の声が俺を助けてくれたのだ。だが、どこにも女性はいない。「私はここよ」という言葉に俺は自分の目を疑った。小百合に貰った尻尾アクセサリーがしゃべっていたのである。
それからの俺の人生は変わってしまった。どうやらマリーと名乗るこの尻尾に好かれてしまったらしい。俺がマリーに逆らうと死にそうな目にあわされる。それもそのはずこの尻尾アクセサリーは異世界人が姿を変えたものだったのである。しかも黒魔術とやらが使えるのだ。
俺が思わず頼んでしまった不良達への仕返しが問題であった。マリーの両親もこちらの世界へやってくることになってしまった。もちろん尻尾アクセサリーの格好でである。勘違いが多いマリーの父親のせいで不良たちは窮地に立たされる。重い病に侵されたのだ。俺とマリーは不良たちをなんとか救おうと小百合や妹の芽依の協力を得て奮闘するのであった。その結果‥‥。
異世界物の要素を取り入れたコメディー作品になります。気軽に読めますので、よかったら目を通してみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 22:42:56
87219文字
会話率:48%
彼女は、静かに問いを投げかける。
「もし言葉が世界を変えるなら、私たちは何を語るべきだと思う?」
僕は答えを探しながら、彼女の表情を窺う。しかし、彼女はただ微笑むだけで、答えを求めてはいないようだった。
僕たちの会話は、いつもそうだ。
善と悪、存在と無、相対と絶対。彼女の言葉は思考を刺激し、僕の常識を静かに崩していく。
でも、不思議と居心地は悪くない。むしろ、彼女と話すことで、僕は初めて自分の言葉を考え始めたのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-01 20:29:46
2528文字
会話率:46%
主人公アレクは、前世でスマホのAIアシスタントを愛用していたレトロものが好きな青年。しかし、ある日突然、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、彼は貴族の子供 アレク・プロスペリテ 10歳 として生まれ変わっていた。
主人公が目を覚ます
と、彼は自分が異世界に転生したことに気づき、驚きと興奮を感じる。
だが、部屋のオブジェに違和感を感じ、自分のスキルを確認後、転生主人公らしくないスキルに絶叫し、初めて両親に会うが何かピンとこない。
落ち付いて眠ることが出来ず、部屋を飛び出した先に雀卓で冒険者相手に独り勝ちをしている大柄なメイドがいた。
彼女の声を聞いたとたんそれが前世で愛用していたスマホのAIアシスタントの声『リタ』そのものであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 06:30:00
37084文字
会話率:53%
夏の暑さに疲れはてた私は、ベンチでビールを片手にぐったりしていた。
猫を探す少女の声にふと振り返る。
秋の訪れと共に訪れた不思議な体験。
最終更新:2025-01-24 04:40:05
12802文字
会話率:0%
彼女は雨の中、駅のホームに立っていた。手には古びたトランクを握りしめ、その表情はどこか遠くを見つめているようだった。雨粒が髪を濡らし、彼女の頬を伝う。だが、それが涙なのか、ただの雨水なのかは分からなかった。
「行くの?」
その声に振り返
ると、彼がそこに立っていた。傘もささず、ただその場に立ち尽くしている。
「もう決めたの。」彼女の声は静かだったが、その中には揺るぎない決意が感じられた。
彼は一瞬何かを言いかけたが、口を閉じた。言葉は雨音にかき消されるだけだと悟ったのだろう。代わりに、彼はポケットから何かを取り出し、彼女に手渡した。それは小さな銀色の鍵だった。
「これを持っていてくれ。」
彼女はその鍵を見つめ、そして小さく頷いた。
電車がホームに滑り込んできた。彼女はトランクを握り直し、一歩踏み出す。そして振り返ることなく、車両の中に消えていった。
彼はその場に立ち尽くし、遠ざかる電車を見送った。雨はますます強くなり、彼の視界をぼやけさせた。だが、彼の手の中にはもう一つの鍵が残っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 19:26:48
352文字
会話率:25%
低音障害型感音難聴は、再発の可能性がある。
完治を目指せる病気だと言われていても、症状が落ち着いて、学校に行けるようになったときに陽咲【ひさき】は感じた。
『再発』って言葉に、怯えるようになった。
今までは気にならなかった大きな音や、学校
中に広がる賑やかな声が、異様な恐怖感を与えてくる。
消極的な生き方をするようになってしまった陽咲は、同い年の音宮坂書架【おとみやさかふみか】と過ごす昼休みの時間に居心地の良さを感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 18:20:00
20408文字
会話率:40%
夜寝る前に「彼女が欲しい」と呟いたら、自分に向かって話しかける女の声が部屋に響いた。彼女は自分のことをブレインパートナーだと名乗った。
彼女と付き合えば、その内、実体化して本当の彼女になるらしい。本当か?
最終更新:2024-12-31 17:57:02
24280文字
会話率:59%
2038年1月、某国の奇襲から第四次世界大戦が勃発した。核攻撃の応酬により戦争はわずか2年で終結したが、人口は8分の1までに減少し、大陸は放射能に汚染された。第三次世界大戦から300年経った2380年、人々は地下に超巨大地下都市「ハナゾノ」
を創り、そこに住み始めたのであった。
人々が移り住んでから200年経った2580年。A1地区特殊機動隊A・LAMP(エンゼルランプ)の若き部隊長ケイ・ヴィレットは家族でありライバルのタイト・皇らとともにテロリストの制圧を行っていた。
基地内部を捜査中にケイとタイトは少女の声に導かれ「極秘生命体管理室」と書かれた部屋に入ってしまう。そこで目にしたのは肉塊と化した人々と鎖に繋がれた片翼の少女だった。この出会いで、彼は何者かの陰謀の中に引きずり込まれたことをこの時はまだ、少女しか知らなかった。
信念のため、世界のため、A・LAMPの少女を護る戦いの幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 02:05:51
2525文字
会話率:29%
目が覚めると、王宮に居た青年、ユウマ。記憶がなく、名前しかない。「アハムへ来て」言っている女の声だけが彼の脳の中に残っていた。この世界の秘密と、自分を待ち受ける運命を彼は知らなかった。
最終更新:2024-12-20 13:17:34
19172文字
会話率:67%
無限に魔力を生成できるが、魔法が一切使えない魔法使いフリッツ。
魔力タンクと陰で蔑まれつつも、オンリーワンの性能を駆使し冒険者として生きていた。
そんなある日、辺境に見つかったダンジョンの最深部で罠にかかり重症を負ったフリッツは
一時的に
魔力を生成できなくなり仲間から見捨てられてしまう。
周囲を魔物に囲まれ絶対絶命となったフリッツは、そこに奉られていた錆びた剣を手に取る。
すると、どこからか若い女の声が聞こえてきた。
『アンタの魔力吸わせてくれるなら、力を貸してあげる』
これは魔力しか取り得のない魔法使いと、魔力で強さが変わる口の悪い魔剣の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 20:28:27
359384文字
会話率:57%
これから僕は、ひとりで観覧車に乗る。今年も聞こえるだろうか。彼女の声は。
最終更新:2024-12-13 20:44:13
932文字
会話率:21%
これは「青い月の少女、愛した君に捧げる歌を奏でる物語」というゲームの話ではないと思います。
そう言うのには訳があります。
誰よりも、私がこのゲームを愛しているからです。既に、シナリオは100%達成していました。全てのシナリオをクリ
アすると、突然、一人の少女の声が聞こえてきたのです。
本当に、それは突然のことでした。
気が付くと、悪役令嬢の物語が始まろうとしていました。
その少女は悪役令嬢として登場していたらしいのです。しかし、全てをクリアした私ですら思い出せないほどの脇役のキャラでしかなかったのです。ただのモブキャラだと思っていました。しかし、その悪役令嬢の声が聞こえ、そのゲームが全く別の物語を紡ぎ出そうとしていることに気が付きました。
どうしてこんな話が始まってしまったのか。ゲームの内容が竹取物語をモチーフにした、月の姫である主人公と太陽の王子との恋愛劇であったはずです。攻略対象には勇者の子孫や別の王国の若い国王、幼馴染みの美男子たちがいます。それなのに、シナリオを達成してみたら、悪役令嬢の声が聞こえて、全く別の物語が始まろうとしているのです。
何が起きたのかと思い、ぼんやりと眺めていました。しばらくして、私はこの悪役令嬢の破天荒さに腹が立ってきていました。当然のことではないかと思います。さっきまで美男子に愛の告白をされ、すっかり浮かれていたのに、現実世界に戻ってきてしまったような気がしていたのです。本当に辛いことです。さらに、この悪役令嬢は私の幼馴染みにそっくりなんです。わがままで、自分勝手なところも。いったい、どうしてこうなった!! そう叫んでしまいそうになるのを抑え、感情的になりながら、私はゲーム会社に文句を言うために電話をすることにしました。きっと、私のことをクレーマーだと思うんでしょうけど…。
しばらく、私はクレームの電話をしていました。その時、ふと、これは夢ではないかと思いました。もしかしたら、誰かの夢の中に迷い込んでしまったのかもしれないと思いました。不思議の国のアリスのように、迷いの森の中に落ちてしまったような気がしました。
きっと、これは悪役令嬢の夢なのだと思います…。
そうなのです…。
だからこそ、私は全てを終わらせようと思ったのです…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 19:20:00
113666文字
会話率:44%
想いと記憶が受け継がれ、力となる世界。
とあるギルドで雑用係として働いていたリオティスは、幼い頃の記憶を無くし、そんな自分を救ってくれた恩人のため、そして大好きな少女のために生きていた。
しかし、恩人が死に、代わりにギルドマスターになっ
た男の手により、リオティスは無能という理由から魔獣の巣窟へと少女と共に突き落とされる。
絶望の中、目前で魔獣に殺された少女の身体を抱き寄せてリオティスは死を覚悟したが、彼の頭に聞こえてきたのは死んだはずの少女の声。
『大好きだよ、リオティス』
少女の想いと記憶が流れ込み、リオティスは〈創造〉と〈分解〉の二つのピースを操作することのできる能力に覚醒する。
その能力で追放したギルドへの復讐を果たすも、リオティスは大切な人を失った喪失感と裏切られた恐怖から、何をして生きれば良いのか分からなくなっていた。
そんな時、リオティスが偶然助けたひとりの少女との出会いが、彼の運命を大きく変える。
「私と、ギルドに入ってください!!」
これは大切な人を失いたくないがために、大切な物を作らなくなったひとりの男が、騒がしい仲間と共に落ちこぼれのギルドを世界最強のギルドにする物語。そして、もう一度大切な何かを見つける物語り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 22:23:19
449694文字
会話率:40%