静寂に包まれた部屋を、微かな灯りだけが照らす。
手にした燭台の灯火がゆらゆらと揺れる。
照らし出された先にあるのは無数の本たち。
さて、今日はどの物語を読もうか……。
そんなことを考えながら、指先で順々に背表紙をなぞっていく。
そして不
意に動きを止め、視界に映った一冊の本を手に取る。
……まだ題名も何も書かれてないようだし、作者の名前も掠れていて読み取ることはほぼ不可能……だけど、こうして“ここ”にあるということは、この本もれっきとした物語ということだろうけど……。
ふぅん……よし、今日読むのはこれにするとしようか。
どんな物語なのかは分からない。
───それでも。
結末を識っている物語を読むよりかは、面白いんじゃないかな?
……なんてことを問いかけたところで、返事が来るわけでもなく。
解っていてもそういうことをしてしまう自分がどこか可笑しく思えて、笑みが零れる。
いやいや、こんなことをしてる場合じゃない……時間の無駄だ、そろそろ読み始めるとしよう。
席に着き、さっそく頁を捲る。
これから始まる物語に、胸躍らせながら───
───さぁ、今はまだ何も書かれていないこのまっさらな頁に、一体“君”はどんな物語を綴るのかな?
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Page.0「まだ誰も識らない物語」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 12:00:00
162956文字
会話率:45%
死の女神に身体を抱かれ。
ゆらゆら、ゆらゆらと。
キーワード:
最終更新:2023-02-26 21:16:40
1208文字
会話率:3%
つれづれに紡ぐ詩です。
キーワード:
最終更新:2023-01-28 16:47:06
254文字
会話率:0%
それは、誰にでもある日常の話
最終更新:2023-01-27 08:38:34
433文字
会話率:4%
こんな私を誰が愛してくれるだろう。
ただゆらゆらと
最終更新:2023-01-11 16:02:40
590文字
会話率:20%
本質は精霊である精霊人セインフォート=M=クレイドルは永い眠りから目覚めたばかり、心は21歳だけど年齢は150歳という複雑なお年頃。
そんな時、眠る前に好き同士だった魔神とクレイドルのハーフアクネス=D=ベクトルに婚姻を迫られる。しかし彼は
昔の彼と違い一国の主となり、13人の精霊人と政略結婚をしていた!アタックされる度にセインフォートの複雑な心は今日もゆらゆら揺れるそんなセインフォートの日常を切り取るラブファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 22:35:26
99009文字
会話率:56%
初めて投稿します。
最強ものが好きなため、いろいろ読んできた結果自分でも書いてみようと思いました。仕事忙しいからのんびり更新になります。書き溜めている訳ではありませんのであしからず。
2番煎じ、3番煎じになってしまいそうですが、まぁー好きな
ように書いていきます。不安がいっぱいです。
内容
平和はいい。
この晴れ渡る青空の下、何も考えずに本を片手にふらふらと散歩ができる。
少し木陰になっている場所を見つけて、腰を下ろして本に目を落として時間が流れる。
眠気がきたら目を瞑り、ゆらゆらとその眠気に身を任せてみる。
1日はゆっくりと時を刻み、小鳥のさえずりが昼時を知らせてくれる。
持ってきたサンドイッチを頬張りながら、何も考えずに街を見下ろす。
なんて素晴らしい時間だ。
こんな怠惰な時間が私を幸せにする。
この時間を壊すものを私は許さない。
だから、壊すものは全て壊す。私の幸せを邪魔するものは敵でしかない。
そして、その敵は突如としてやってくる。
ほら、やってきた。
私の幸せな時間がゆっくりと終わりを告げる。
絶対に許すことはできない。
では、私の幸せを壊しにきた者を壊しにいこうか。私の幸せを守るために必要なことだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 08:00:16
5492文字
会話率:20%
彼はきっと、わたしのことが好きなのだ。
部室の前に立てかけられた『イノハマカルテット』の文字を目で追う。上半分が磨りガラスになった部室の扉の向こうでは、見覚えのある影がゆらゆらと身を翻している。練習中かな。
深呼吸。カビっぽい部室棟
の匂いが肺を満たした。
私は──。
答えは出ない。カバンに入れたプレゼントが、なぜか私の体の中で赤熱するような錯覚。
自分に言い聞かせるように首を振って、私は部室のノブに手をかけた。
[テーマを決めて寄稿する、有志さらし文学賞に投稿したものです。改稿版。テーマ【姫と】URL:https://obog2020.blog.fc2.com/blog-entry-77.html]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-30 19:00:00
15319文字
会話率:35%
友達からお題シリーズ。お題「ボトルメール」
ゆらゆらと流れるボトルメール。それに自分を重ねる少年。空を見上げて何を思う。
最終更新:2022-09-29 17:20:23
1240文字
会話率:39%
部活を終えて一人家へと向かって歩いていると、近所の小さい公園の端っこ、今にも電気が切れそうな街灯佇む下に、ナニやらちいさなモノがゆらゆらと揺れていて。
俺はソレにゆっくりと近づいたが……
最終更新:2022-09-23 20:45:30
507文字
会話率:30%
こよみの上では終わりかけているはずの夏なのに、今年もまた終わる気配を見せようとしない。
本当に暑い日って、ひとっ風呂浴びたあとに餃子にジョッキのビールでググワっといくよりも、長風呂してゆでダコみたいになった身体にあっさりスープをレンゲで
すくいながら瓶ビールをビアタンでチビチビのやってる方が合っている気がする。
はじめて訪れた寂れた街の銭湯、家電屋、町中華を彷徨していくと・・・・・
めまいの中の縁のない陽炎ばかりがゆらゆらしている様子をホラー仕立て紡いでみました。いつもの年よりも今年の八月十五日はすこし長めでゆったりだった気もしてきます。
熱い湯に浸かったときに起こる「涼しさ」を感じていただけたら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 12:10:11
11428文字
会話率:8%
◆写真・画像が出てきます。苦手な方はブラウザバック・画像オフ設定を。
ベッドからハンモックに寝具を変えてみました。睡眠のための寝具として使用しております。
寝相の悪いげんらに、どのような変化があったかを綴ってみました。
最終更新:2022-08-14 13:21:16
2885文字
会話率:0%
僕はただの元探偵そして、他の子と一緒の普通の暮らしがしたい。だが、僕にはこの能力?
があるせいでできない。この能力の名は『ゆら』
唱えるとき相手の名を言って呪を唱える。
僕はこの能力を使っていつも結果を先見していた。だがその能力について調査
するため上から、僕に補佐官兼マブダチ兼相棒のコードネーム神奈耐(かなた)が僕と共に調査する旅の様な物が始まるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 15:21:14
5039文字
会話率:59%
友達が死んだ。首を吊っての自殺だった。
仲は、良かったと思う。古い日本家屋の自宅の縁側の軒先で、ゆらゆらと、灯りの消えた灯籠のようにぶら下がっているのを、家人が発見したのだと言う。けれど……。
──その通夜の晩、帰路の電車の中で初
めて聞いたラジオ番組。その番組に出演していたのは、ほかでもない“私”自身だった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 14:09:46
9565文字
会話率:35%
暑すぎる日々を過ごして思う。
最終更新:2022-07-12 17:16:29
360文字
会話率:0%
ついにおっさんも異世界へ転生することになりました。
わたしはおっさんに「異世界で過ごす、あなたの人生のコンセプト」を訊いてみました。
「もう付き人で頑張るしかないから、できれば『カッコいいやつ』になりたいな」
「異世界でよく思うのは『
……え~、これってどんな無理ゲー?』ってシビアさだ」
「まあ、戻りたくても戻れないし『世の中はあきらめが肝心』の精神で、精一杯頑張っていこうと思う」
異世界で暮らすのも大変なんですね。
ポテチでも食べて、ゴロゴロしながら元おっさんを応援しましょう。
彼の道先案内人をつとめる獏(バク)は、声高らかにこう告げます。
『お主が努力を重ねれば、可愛い勇者の付き人になれるかもしれぬぞ?』
異世界に行っても勇者になれない人生は、とても大変そうです。
冴えないおっさんの異世界転生ストーリー。
風にゆらゆら流されて、真正の変態ベイビーが道をゆく。
はたしてそれは王道なのか、珍道なのか。
そもそも道なんて上等なものがあるの?
道は「自分で作れ」って言われているような……。
この物語は、とある「きまぐれナイト」の英雄伝。
著者 ツキシロ
☆カクヨムにも投稿することにしました☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-01 09:18:37
162143文字
会話率:23%
プロレスラーとゴスロリ少女と殺人鬼殺し(と情報屋兼ドライバー)で結成した共同体「B.G.M」は、増殖する殺意によって変異した人間を狩りトる駆除集団だ。グレネードランチャーで爆殺し、対戦車銃で撃滅し、貫通銃で貫き殺す。肉踊る爆音と平等に死を運
ぶ徹甲榴弾と確実に殺意の込もったダブルタップの交奏曲をBGMに、殺意渦巻く中心で狂い咲く。増殖したレプリカの殺意には絶望的殺意で返すのが礼儀の世界で、彼らの活躍を期待しましょう。そんな話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-27 23:20:36
2669文字
会話率:40%
夕方遊んでいた友人たちはいなくなってしまった。
友達の一人が言っていた「カゲロウ伝説」。夕焼けの中に連れていかれてしまうという、みんな連れていかれてしまったのだろうか。
手がかりもなく、十年経った。あの日と同じ日時にあの場所へ。ゆらゆら揺れ
る影、カゲロウが現れる。
エブリスタにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 21:00:00
4763文字
会話率:53%
「愚図が....手をわずら背負って....!」魔法一家に生まれ育ったシェリス・レックス15際の選定の義の時わけも分からない職業にいきなり現れた錆びた剣、わけも分からない職業にレックス家はシェリスに畏怖の感情を抱いてしまい次期当主の座を奪い、
ダンジョンの奈落の底へと突き落とした。
「上等だ、全て屠ってやるよ....」そうすると錆びた剣は紅色に淡く光出し、ゆらゆらとオーラを放っていた。
そうしてこれまでバカにれさていた主人公の快進撃が今始まる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 00:00:00
5348文字
会話率:35%
ゆらゆら傾く天秤座。
最終更新:2022-05-16 06:22:38
236文字
会話率:0%