強かな子供の物語。
自傷癖のあるキャラクター、精神的虐待、ネグレクト、家庭内暴力を受けているキャラクター等が登場しますが、それらが行われている描写はありません。
舞台は高校。傷を知っているから優しい優しい子供たちの隠れ家≪シェルター≫
の「文化部」で繰り広げられるクコと友人や部員たちの日常の物語です。
以下、ネタばれ有りのあらすじです。
あらすじ
不仲な母親と祖父の板挟みになりながら、幼い頃から仲介役をしてきたクコ。物分りのいい優等生だったクコは、家庭内の冷戦やいじめられたこともあり、笑顔を絶やさないが、人と一定の距離を取る、ひねくれた高校生になった。
高校に入ってすぐ、クコは廊下で倒れていた男子生徒を助けたことをきっかけに文化交流部に入部する。通称、文化部と呼ばれるその部は、料理、楽器、美術などの文化系の活動を浅く広く嗜み、学生向けのコンクールなどに応募するべく様々な文化系の生徒がごった煮になっている部活だった。
その通りの部員もいるが、文化部の本質はシェルター。
家庭や学校生活、人間関係や自分自身に訳ありの生徒の避難所だった。
何をするでもなく、何も起こらない、変わらない日々を過ごすクコだったが、マツやユズと一緒に部室で過ごしていくうちに、少しずつ変わっていく。
マツはクコを文化部に誘った一つ上の先輩だ。家庭内暴力とネグレクトによって伸び放題の髪から覗く顔や細い身体には、いつもアザがある。ひとを寄せ付けないところがあるが、なついてきたクコを突き放さないのは、クコを好いているからだ。
ユズはいじめられていたときにクコに出会い、文化部に入った同級生の少女だ。引きこもりの兄が自殺して以来自分を傷つけるようになるが、幼稚園の先生になるために、音楽教師を目指す部員にピアノを習っている。
クコは気付く。死ぬまで家に縛られていくと思っていたが、その気になればいつでも出ていける、自分を縛り付けていたのは自分だったこと。
お菓子作りをしているときに、マツにはお腹にたまるものがいいのではないかと作ってみたパンの世界に惹かれている自分に、マツへの恋心に。
マツ主催のクコの誕生日パーティーのなかで、クコはマツに好きだと伝える。
ままならないままでも、子供は強かに生きていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-04 16:00:00
16567文字
会話率:32%
突如、地球を襲った魔族と、それと戦うために生まれた異能者。
中でも最強の異能者『勇者』と呼ばれたタクトは、魔王を倒した瞬間、異世界に転生してしまう。
そして魔導古書店の店員として働きながら、前世から引き継いだチートじみた力で魔導書がらみの
トラブルを解決したり、ダンジョンに潜って魔導書を探したり、客とのんびり会話したり、店の裏でハーブを育てたり。
勇者と魔王の力を両方引き継ぎ、その気になれば世界をひっくり返すことすら可能なタクトのダブルチート魔力だが、そんなつもりは微塵もなく日々まったりと暮らしていく。
やがて気が付けば周りには可愛い女の子が沢山いて――。
※5月30日に二巻発売です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-23 00:06:45
282923文字
会話率:29%
かつて英雄として名を馳せた、アレクス王は毎日頭を悩ませていた。
王子としての自覚がまるで無い次男のレヴィンの事だ。
王の後釜になるであろう長男のニヴィは温和で真面目な努力家であった。
誰もがニヴィはアレクスの跡を継ぐのかと思っていた。
だがアレクスは次男に跡を継がせようと目論んでいた。
城下町でリヴィンを知らない者はいない。
分け隔てなく接するレヴィンの人柄は好まれていた。
城の兵士もレヴィンとだけは楽しげに雑談する。
本人が、その気になれば、今の世代よりも、皆が王族について行くだろう、そう思っていた。
そんな中、レヴィンは16になり王家の紋章を刻む儀式を行なう。
そこへアレクスが、かつて英雄の名を馳せた際、封じ込めた筈のアグニと言う男と同じ、灼熱の炎を持つ男が乱入してくる。
アグニも封じ込めた深紅の玉石を手にする。
アレクスが、手も足も出ない中、灼熱の炎を持つ男は何故かレヴィンを狙い、刻まれたのは王家の紋章では無く灼熱の紋章を刻まれてしまう。
灼熱の紋章はレヴィンの自由を奪う。
アグニの能力を継ぐ謎の男。敵なのか味方なのか考えの読めない男は再びレヴィンと接触し再会した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-17 19:24:43
21903文字
会話率:41%
いつも変わらない日々と自分自身に諦めていた男は、ある日覆面パトカーに追われて事故に合い、死亡した。
しかし、目を覚ますと異世界で魔王として君臨していたのだった。
世界征服?その気になれば今すぐ世界を破壊出来ますが、何か?
寝たい時に寝る
、食べたい時に食べる、面倒事は力業、お話し合いは拳でしましょう
無敵最強な魔王様のファンタジーコメディー
初めての執筆作品で自己満足的な作品になると思いますが、生温かい目でよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-28 01:54:57
3300文字
会話率:36%
周囲の環境に流されるがままに生きていた少年13号。その少年は何も疑問を持ちつつも、それが何なのか答えを知らずに生きていた。しかし、死ぬ間際にその答えを知ってしまった。その気になれば自身の事は自身で決め行動できていたはずだ。しかし13号は何も
行動を起こさず死に瀕している。13号は声にならない叫びを挙げる。誰も聞くことのできない叫び、そして息絶えた時13号の目の前に居たのは神か悪魔か?
その人物?と13号は契約を結んだ。魂を強化され記憶をとどめたまま地球とは異なる世界へと送られる。その世界で13号は周囲に流されることなく生きていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-14 21:55:16
17334文字
会話率:55%
魔法と科学が激突を繰り返していたとある大陸。とはいえ、そんな血で血を争う二大勢力の戦争も今や五十年も前の話。
そんなわけで、終戦五十年記念として、魔法使いたちの大陸から科学が支配する大陸へと留学生=松壊シシン。
楽しい学校生活を望
み、科学の国へとやってきたからだったが、お節介すぎる彼の性格がそれを許さない!?
科学が発展しすぎたこの国では、超能力が一般的に使用され、その能力たちはその気になれば人一人ぐらいなら簡単に殺せるほど強力なものが多数存在していて!?
戦う手段は腰に差した刀一本。敵は人間ぐらいなら軽くひねれる超能力者たちばかり!?
しかしシシンは笑い続ける。この程度なら故郷でいくらでも味わったと、鼻歌まじりに危険な場所を駆け抜ける。
この物語は、どんな状況に陥ってもいつも笑みを絶やさなかった、一人の少年を巻き込んだ、超能力と魔法の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-30 00:00:00
271823文字
会話率:46%
ある単純で強力な能力を持つおれ『ジーク・クルード』
その気になれば国でかなりの職に就けるけどメンドクサイから生まれ故郷でゆったり
と傭兵業を営んでいたんだけど・・・
あの少女『エリーナ』と出会ってからおれの人生は変わったんだ
処女作です。自分なりのハッピーエンドを目指したいと思います。
魔王とかそんなのはまだ先かな…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-29 10:49:31
106696文字
会話率:47%
一般的な生活が好きな少年(?)が非日常的な生活を送るその気になればすぐに終わりそうだけど終わらせる気の無い物語
最終更新:2011-04-01 15:31:32
6545文字
会話率:53%