轟轟と音を立てて渦巻く暗闇が日本の上空に訪れてから、日本に陽が昇る事は無くなった。
朝が訪れない暗闇の世界に放り込まれ、社会機能が失われた日本国民の間で拡散されたメッセージは、
「北へ逃げろ!日本は危ない!」
だった。
咲良の夫、健一はそ
んな状況下でもプライドを持った下町工場作業員として仕事をしに出掛ける。
そんな健一に、咲良が痛切に言う。
「一緒に北へ逃げよう。」
と。
2人は、あてもなく北へ向かって歩いた。
海を渡って、北朝鮮もしくはロシアもしくは中国、どこでもいいから北へ逃げようと、海に向かって歩く。
やっと辿り着いた海辺は、閑散としていて、船が訪れる気配も、人の気配も無かった。
落胆する2人であったが、一筋の希望が2人に注がれる。
海の向こうから、イカダが流れ着いてきたのだ。
2人は、イカダに乗って漂流する。
ここまで来た間に、持ってきた食糧はほとんど底をついた。
飲み水も無い。暗闇の中に雨が降ったら、天の恵みとばかりに、ペットボトルの蓋を開けて、酌んで蓄えた。
過酷な状況に置かれた中、
陸から海へ、海から陸へと逃げる2人の夫婦が辿り着いた先は、
異国の地であった。
漂流してきた2人の夫婦を手慣れた様子で介抱して施設内へと運んでくれた異国人のおばあさん。
おばあさんに案内された先にあったのは、
プールであった。
プールでは、
黙々と泳ぐ双子の姿が3組あった。
そして、咲良と健一も泳ぎ出す。
他の3組の双子と同様に、自分たちもそっくりな双子の様に見えているとは気付いていない1組の夫婦。双子の姿がそこにはあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-23 17:00:00
6689文字
会話率:23%
戦車のゲームをしていた、ゲーマーの葉賀根塩(はがねじお) 弘二(こうじ)は、ロシアの快速戦車を操作していたが
プレイが上手すぎた所為で
チートの濡れ衣や暴言や批判等の反感を買い、興が削がれ
その上
お腹が空き、喉も渇き
眠く、脚も痺れを訴え
た為にゲームを中断した
そして立ち上がり、脚の力が抜けて……
人生の
【GAME OVER】
気が付けば、異世界に転生していた
ゲーム脳な弘二は
水辺を探し、飲み水の確保に向かった
だが、水面に映る自分の姿を確認した時……
弘二の姿は、兵器へと変わっていた
弘二は、仲間を増やしていく
英語混じりの、まるでルー語の様な喋り方で
語尾に
『〜です。』と付けたり
付けなかったりする不真面目な可愛いAI(eye)や
方向音痴で褐色肌のモノリスの様な体型で、コンプレックスを刺激したり、武器をもたせれば攻撃的になる、妹エルフ(フローレンス)に
猫の様な喋り方の、衝撃を分散する柔らかな色白で
包容力の塊の様な身体を持つ、メイン盾の姉エルフ(トネリコ)と
変な賞金稼ぎのロバ(ヴァグラス)や
不憫なツッコミ役の
ヴイーブルに転生して
賞金首にまでされた、竜ヶ崎(りゅうがさき) 辰美(たつみ)という名前から、弘二によって
弘二「辰美というのかい……
贅沢な名だねぇ〜
今日からお前の名前は
ドラ美(ドラビ)だよ!」
と、新たに名前を改名された、人外娘が
仲間と異世界で、人助けをしたり、しなかったりする話しです
メインで書きたい話しではないので更新は不定期です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-04 20:14:15
132435文字
会話率:59%
☆完結しました!ラノベ作家志望の俺、トオル・ユウキ17歳。ある日、夢の中に謎の金髪の美少年神スパイラルが登場し、俺を強引に神の使徒とした。それどころか俺の顔が不細工で能力が低いと一方的に断言されて、昔のヒーローのように不完全な人体改造までさ
れてしまったのだ。神の使徒となった俺に与えられた使命とは転生先の異世界において神スパイラルの信仰心を上げる事……しかし改造が中途半端な俺は、身体こそ丈夫だが飲み水を出したり、火を起こす生活魔法しか使えない。そんな無理ゲーの最中、俺はゴブリンに襲われている少女に出会う……これが竜神、悪魔、人間、エルフ……様々な種族の嫁を貰い、人間の国、古代魔法帝国の深き迷宮、謎めいた魔界、そして美男美女ばかりなエルフの国と異世界をまたにかけ、駆け巡る冒険の始まりであった。
※『真☆中二病ハーレムブローカー、俺は異世界を駆け巡る」を大幅加筆修正、新エピソードを加えた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-26 12:14:26
487040文字
会話率:23%
遠い遠い南に、一年中暖かくて晴れが続く、小さな国がありました。
捕れた魚や作物、飲み水と果物は全て平等に分けられるので、国には物を取り合うような争いがありません。
更に国の中心には大きな木があって、一年中果物を実らせ、甘い樹液をみんなに与え
てくれていました。
その国にある日、外国人がきました。
その外国人は、国の中心にある大きな木を切り倒せば、もっと素敵な生活ができるというのです。
自然保護をテーマにした童話です。
読み聞かせを強く意識して書かせていただきました。
小さなお子さんがいるお父さんお母さんも、お子さんと一緒に読んでいただけたら幸いです。
【2010年に公開していた作品の加筆・修正版です】
【再投稿のため、評価とレビューを受け付け停止にさせていただいています】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-29 20:00:00
4473文字
会話率:13%
ある日、天草真宇は見知らぬ土地で目を覚ました。直近の記憶では彼女は宙港からの採用通知を家で受け取ったこと以外、いつも通りに過ごしていた筈だった。
灼けるように渇いた喉を潤すため飲み水を探すさなか、巨大な蛇に襲われかけたところを奇妙な仮装
をした人らしいものに助けられる。そのまま真宇を保護してくれた気の優しい相手の正体は――花緑青の鳥人だった。
真宇は彼らの雛に姿が似ていることから鳥人たちに受け入れられ、取り敢えず快適とはいえずとも安全な日々を過ごしていた。だが、ある鳥人の少年に恋心を抱かれたせいで平穏だった日々は終わりを告げる。
鳥人たちの集落から捨てられ、放浪しているところをまた鳥人に拾われる。その純白の羽根を持つ鳥人は人間の言葉を話し、理解できる存在だった。
純白の鳥人を監視する存在に保護された真宇。彼らは真宇のことを仲間だと言うが、真宇が失った記憶を思い出すことには非協力的だった。
失われた記憶を取り戻したとき、真宇は囚われの鳥人たちを解放することを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-17 19:00:00
57801文字
会話率:23%
小さな島国の周りの海にはオクトパスやクラーケン等の巨大な怪物が住み着いており、船を出してもすぐに破壊されてしまい完全に海路が絶たれそのおかげで他の大陸からの侵略とは無縁であった、とはいえ他の大陸が目視出来ない以上存在を知るものもいないのだ
が・・・。
海にどれだけ凶暴な怪物がいても陸に上がってくる事は滅多に無いので、怪物に殺される人間は極めて少なく年に1000人いるかいないか程度である。
あくまで比較の問題で、この島の死因でこの数十年間常にトップを誇ってきたのが戦死なのである。勿論平和な状態であれば外の怪物に対して脅威を抱いたのだろうがそれどころでは無いというのが正しい解釈であろう。
二つの大きな勢力に分かれており片方は水の国、湖があり飲み水も容易に手に入り農業も盛んで麦の生産によって栄え、もう片方は火の国、鉱山が多数あり鉄や石炭などの採掘によって栄えた。
両国共に積極的に交易を行い経済は急激に発展していった。しかし時がたつにつれ両国の間に軋轢が生まれ火の国が武力によって相手国を威嚇し始めたのをきっかけに水の国でも軍備が整えられ互いに刃を交えるのに時間はかからなかったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-22 15:08:17
2245文字
会話率:34%
西暦2×××年。世界はすでに人間同士の醜い争いによって壊滅していた。電力も止まり。飲み水や食料も簡単には手に入らなくなり、世界が壊滅した後に生き延びた人間たちも略奪や殺し合いによってふるいにかけられて行くのだった。そんな中、世界が壊れたそ
の瞬間に特殊な能力を得た者たちが生き残り世界を再び構築しようと立ち上がる。そして、突如現実世界にオンラインゲームや神話の世界でしか存在しないと思っていたモンスターたちが世界を闊歩し始める。
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ぴよぶっくにも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-15 15:27:00
35076文字
会話率:65%