「カナリア、君との婚約は破棄させてもらう」
「ねえ、お姉さま。嫁入り先を取り替えっこしませんか?」
家督を継ぐ長男と愛され子の妹に挟まれ、使用人のようにこき使われていた令嬢カナリア。彼女は両親の愛、婚約者全てを妹に奪われてしまった。
代わりに彼女が嫁ぐようにと押し付けられたのは、『人狼様』と呼ばれる神様のもとである。彼が治めているのは国最大のダンジョン……魔窟が存在し、あまりにも危険なため禁足地とされているレングラント山脈。
しかし、カナリアは知っている。かつて人狼様に嫁入りをした娘達は口々に「怖くて逃げ出してきた」と言って帰ってきていることを。
曰く、冷たく暗い人。
曰く、化け物のよう。
曰く、人間を憎んでいる。
悪い噂ばかりが行き交う『人狼様』の元へ一人で嫁入りさせられ、逃げ帰る場所もないカナリアは悲観する。
これではまるで、生贄のようじゃないか、と。
しかしいざ、人狼様のいる山脈までやってくると、迎えにきたのは銀色の毛並みと、赤い宝石のような美しい瞳を持った、馬ほどの大狼。食べられてしまうのかと思えば、大狼は彼女を背に乗せて屋敷まで駆けた。
屋敷に着く前に気絶した彼女は、気がついたそのときにはお屋敷の布団の中だった。そばには文机で眠っている銀髪の美青年。
布団に寝かせてくれたのでは? とカナリアはお礼と名乗りをする。
しかし彼は『クチナシ』と己の名を口にした以外はほとんど話さず、おまけにフードで自分の髪を隠していて、その美貌に似合わず陰気な雰囲気を纏っていた。
なにひとつ喋らずに過ごす毎日。
とうとう耐えられなくなったカナリアは、彼から渡された便箋を使って食事を運ぶ際にメッセージを送ることにした。
彼へ送るメッセージは短い一言から始まった。やがて手紙の内容は「おかえりなさい」「本日の献立は」と増えていく。
それでも来ない返事に落ち込んでいたカナリアは、ある日彼の部屋で「こちらこそ」と書きかけた便箋を発見する。
――もしかして、この人はただ「無口」で「口下手」で「不器用」なだけなのかもしれない。
不器用な優しさと、溺愛。それに気がついたときカナリアは恋に落ちる音を聞いた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 13:49:46
52805文字
会話率:36%
不定期更新になりました。
少年好きが好きを爆発させて、少年だらけの正当派中世異世界ファンタジー書けばこうなる。
少年だらけのファンタジー!世の中半分いるはずの女の子の存在は、……ほぼ忘れてます。
赤い髪と色違いの目を持つリリスは、奇異な外
見から親に捨てられ孤児として風の精霊女王セフィーリアの元で使用人として、魔導師として育つ。
だが、精霊王達に王位継承の承認を得る世継ぎの王子キアナルーサの旅に同行したことから自分が王子の兄であることを知った。
国を乱すことを恐れ、変わらず使用人生活を送ろうとする彼だが、隣国トランの脅威が高まりアトラーナの危機が迫る。
暗躍する隣国の魔導師リューズに対抗するすべはあるのか、彼は何者なのか、そしてリリス自身の隠された秘密も明らかになって行く。
長編。
更新は不定期、月水金。土日はPV少ないので休みです。
のんびり更新していきます。気長にお付き合いしてやるぜって方、よろしくお願いします。
**単独で楽しめますが、背景を知るため人物紹介を先にお読み下さい。
旧作あらすじをプロローグに付け加えました。
「赤い髪のリリス」は、私のかなり初期の小説です。
お読みになる剛気なお方は、人物紹介はネタバレになりますのでご注意下さい。
他に登場人物にスポットを当てた短編集があります。
https://ncode.syosetu.com/n9252fo/
************
各話感想一言でもオッケーです、よろしくお願いします。
お気に召しましたら、ポイント頂けると励みになります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 01:42:59
1278519文字
会話率:29%
黒髪と紫水晶の瞳を持つ美青年が右手を差し出した瞬間、エミール・セルジョンは思い出した。多様な階層の人間が集う王立学園へ入学するその日、目の前に立つ学生寮のルームメイトが、乙女ゲームの攻略対象キャラでなおかつヒロインに執着していくヤンデレキャ
ラだったことを──。
前世の記憶と共に偶々知っていた乙女ゲームの情報を思い出したエミールは、危険すぎるルームメイトと適度に距離を取り、バッドエンドと十分にあり得る己の死を回避するべく奮闘する……筈だったのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 17:34:40
88341文字
会話率:38%
美青年剣士、雪之丞と、その仲間たちが、戦国時代から江戸時代にかけて、大活躍します。画期的時代小説です。
最終更新:2025-07-13 08:17:07
9404文字
会話率:30%
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれ
ていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 23:20:04
27600文字
会話率:45%
野獣の呪いをかけられた娘レナと
病弱な美青年、アントンは結婚したばかり。
わけあって、まだほんとうの夫婦ではない。
最終更新:2025-07-02 19:32:36
13837文字
会話率:48%
「魔力なしの出来損ない」――それが公爵令嬢リリアーナのすべてだった。
家族に虐げられ、婚約者の王子に蔑まれる彼女の唯一の心の支えは、愛猫の黒猫「ノワール」だけ。
だが、そのノワールも老衰で死に、彼女はすべてを失った。
さらに、偽りの罪
で断罪され、婚約破棄の末に待つのは処刑台。
人生詰んだと思ったその瞬間。
「迎えが遅くなってごめんね、僕のご主人様」
冷たい牢を溶かして現れたのは、死んだはずの愛猫が転生した、最強の闇魔法を操る絶世の美青年だった!?
「君を傷つけるすべてを、この闇で消し去ってあげるーーー」
元・愛猫(現・最強騎士)からの甘々で過保護な溺愛に戸惑いながら、自分を陥れた義妹に、理不尽の限りを尽くしたクズ王子に、最高に痛快なざまぁをお見舞いします!
猫の恩返しで始まる、どん底令嬢の逆転シンデレラストーリー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 21:30:00
66212文字
会話率:34%
二十歳の萌黄は、結婚初夜に夫と妹の不貞を目の当たりにする。
初夜を逃げた萌黄は、メイドとして使われ虐げられる日々。
倒れた彼女を救ったのは、夫の弟・海斗だった。
海斗は萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、誰よりも優しく接してくれる。
そして彼が
案内した『汚れた蔵』は、実は魔道具師にとって最高の工房だったのだ。
萌黄には、かつて“匠姫”と称されたほどの魔道具技師としての才があった。
海斗との出会いが、その眠っていた才能と心を呼び覚ます――。
そして萌黄の心に芽生えたのは海斗への想い……初めての恋。
『萌黄姉さん』とわざと呼び、自分の感情を抑えている海斗。
しかし真白も、海斗へ激しい感情を抱いている様子。
純愛、狂愛……それぞれの愛が交錯する冠崎家。
最低の夫と、執着する妹に翻弄されながらも、萌黄は影工房で、新たな人生を取り戻すことができるのか?
◯咲花萌黄(さくはな・もえぎ)→冠崎萌黄
二十歳の控えめな性格の美しい娘。
縁談を妹の真白に決められ、嫁ぐ事になる。
子供の頃に『匠姫』と呼ばれる程『魔道具技師』としての才能があった。
◯冠崎海斗(かんざき・かいと)
十九歳の精悍な美青年。
魔道具技師としての勉強もしているが、祓魔騎士としての資格も持つ。
留学していたが、兄の結婚話を聞いて帰国した。
萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、優しく接してくれる。
◯咲花真白(さくはな・ましろ)
十九歳の派手好きで男好き、我儘で凶暴な性格の娘。
姉である萌黄の縁談を勝手に決め、初夜で萌黄の夫を寝取った。
ただの嫌がらせではなく、何か魂胆があるようだ……。
◯冠崎陸一郎(かんざき・りくいちろう)
二十五歳の冷酷な男。
爬虫類のような冷たい瞳で、初夜に萌黄ではなく真白を抱いた。
その後も真白と一緒に、萌黄を虐げる。
萌黄を愛しているようにはとても見えないが……。
この作品はノベマ!様でも公開しコンテスト応募作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 22:32:05
29081文字
会話率:50%
主人公のアユムは冴えないサラリーマンだったが、半年前に異世界に転移。
そこで出会った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
アユムは家事を頑張って、エイシオはダンジョンや魔物を退治しお金を稼ぐ。
二人の楽しみは、一緒に美味しいご飯
を食べる事だったり一緒に本を読んだり……。
無自覚両片思いのほっこりBL。
でも、ちょっとハラハラもありそうです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
注意
※中盤から獣人設定が出てきます
※途中からもふもふアライグマ似の神様が出てきてギャグも多めになりますが、二人のほっこりラブは変わりませんので、楽しんでいただければと思います。
完結保証!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 21:47:47
127647文字
会話率:42%
2025年03月07日、めちゃコミック様にてコミカライズ配信開始!
https://mechacomic.jp/books/205064
1~2話無料です。
こちらはムーンライトノベルズに掲載している作品のソフト版となります。
【あらす
じ】
その霊峰には、血で呪われた瑞獣がいる。
花丹(霊力=生命力)を犠牲に、その呪いを抑え続ける存在が必要であった。
生贄として死ぬことさえ許されず、その場から動くことも出ない一人の巫覡。
美貌の少年は双子の妹と入れ替わり、『姫』として過ごし、霊峰を守っている。
ある日、そんな彼の前に見慣れない美青年が現れる。
彼もまた、遠い昔に呪いを受け、一人旅を続けながら巫覡の元へと現れたのだ。
青年剣士×女装姫。
神がいて、仙人がいて、霊獣が当たり前に存在する古代中華BLファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 22:00:00
171308文字
会話率:39%
私、深瀬綾奈は双子の兄である深瀬蒼葉と県内トップ校の白桜学園に入学した。
唐突だが、私は兄のことが好きだ。恋愛的な意味でね。でも、そんな恋は絶対に叶わない。今まではそんな風に割り切っていた恋だけど、両親の告白を聞いて希望へと変わったんだ
。
これは学園三大美少女による学年一の美青年である兄の壮絶な争奪戦についての物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:44:41
1504文字
会話率:5%
平民の私は、知識と聡明さを買われ、貴族の美青年ディランと結婚。しかし彼はギャンブル狂いのモラハラ夫で、私の持参金を食い潰し、水商売の女に溺れたあげく、私に暴力を振るう寸前だった。絶望の淵で、私は真実を暴く契約魔術に覚醒!不正と嘘に塗れた夫を
裁判で徹底的に打ちのめし、身分を剥奪された元夫は廃人に。私は誠実な騎士団長と結ばれ、商会を成功させ、やがて子を授かる。これは、地獄から這い上がり、真の愛と幸福を手に入れた女の爽快な逆転劇!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:05:01
6321文字
会話率:27%
――ある日、気がつくと異世界の森の中にいた。
前世でカフェの店長だった私は、この世界でも自分の店を開こうと決意する。幸い、魔法の力でコーヒーやスイーツを作ることができるみたい! さっそく、森のそばに小さなカフェをオープンした。
最初はお客
さんが来るか不安だったけれど、噂を聞きつけた人々が次第に訪れるようになり、お店は大繁盛。そんなある日、いつもフード付きのマントを被った美青年がやってきた。
「……ここのコーヒーは、他とは違うな」
毎日のように通ってくる彼。気になって話しかけてみると、なんと彼の正体はこの国の第二王子だった!?
「君の作るお菓子を食べていると、忙しい日々を忘れられるんだ」
それからというもの、彼は常連になり、何かと私のことを気にかけてくる。
さらには護衛騎士や王宮の人々までやってきて、カフェはますます賑やかに――!?
これは、異世界でカフェを営む私と、王子様との甘くてちょっぴり波乱な恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 20:15:02
14401文字
会話率:43%
全校生徒の8割を幽霊が占める、私立霊結学園中学に通う天江千夏の元に、鎌倉時代の美青年貴族、化粧坂雪実が現れ千夏に取り憑いた。
四六時中まとわりついている雪実に辟易する生活の中、とある幽霊と雪実が鎌倉時代に流行した博打、闘茶で対決するこ
とになった。
その幽霊のため、闘茶を取り仕切ることになった千夏は、ふたりの戦いの末に目を疑う光景を目撃することになる。
*エブリスタ等からの転載となります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 20:22:05
46582文字
会話率:43%
一千年ぶりの稀な月蝕の夜、銀月が隠れた蓬莱群島でいくつかの〈気〉が立ち上った。
事故に巻き込まれた十五歳の風子は記憶を失う。名門アカデメイアの特待生だったはずが、あまりの不出来ゆえに落ちこぼれ校〈蓮華〉に転校させられた風子。平凡な風子の
周りに、いつのまにか四人の異能者が集まってくる。人嫌いでタダ飯大好きの天才科学者アイリ、悪ガキでナルシストの美少年オロ(歌姫ルル)、余命幾ばくもない名家の御曹司シュウ、無表情で存在感のないリク。まったく無自覚ながら、風子は〈異能の媒介者〉だった。コミュ力ゼロの十五歳たちは、柴犬の子イヌモモと太った老ネコキキとともに闘いに挑んでいく。
彼らを指南するのは、忍術家門たる雲龍九孤族宗主ばあちゃん。その孫で〈蓮華〉の女教師サキ、サキの弟でアカデメイア学生リト、天月仙門の最強異能者〈銀麗月〉カイも集結。探偵ごっこの好きな変人無能弁護士ジェシンは、橋の下の浮浪者集団とともに、なにかと首を突っ込んでくる。一方、リトは美青年カイに秘かに思いを寄せ、リトを恋するオロがこれに嫉妬し、美少年シュウの初恋は脳天気な風子にはまったく届かず……。恋も混戦模様。
ルナ大祭典の準備という名目で天才音楽家九鬼彪吾の私邸〈櫻館〉に結集した面々。大祭典をとりしきるラウ伯爵の筆頭秘書レオンは、アカデメイア伝説上の優秀有能な美青年。レオンと彪吾には二十年以上にわたる何らかのつながりがあるようで……。
鍵を握るのは、古代ルナ王国に由来するルナ神聖石盤。謎が謎を呼び、立ちはだかるのは〈緋月の村〉の秘宝を狙う秘密結社〈天明会〉とカルト系の天志教団。発端となった事故、ルナ大神殿遺跡があるカトマール帝国で三十年前に起こったクーデター、ウル舎村の秘密実験、シャンラ王国の内紛、天月宗主の野望にも〈天明会〉が関わるのか。
異能の発揮は大きな代償を伴う。安易に異能に頼ると子どもたちは命を失う。子どもたちの異能が暴発すれば、人間が住む〈銀月の島〉とルナの神々が住む〈緋月の村〉の均衡がくずれ、世界が崩壊する。知恵が必要だ。十五歳の子どもたちを守るために、そして世界を守るために、ばあちゃんたちが立ち上がる。
これは、世代も性別も超えた信頼と協力の物語。女たちは強く自立しており、男たちは心優しい。性別や常識にとらわれず、自由な大人たちに見守られて、子どもたちは「仲間」として成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 17:02:06
632593文字
会話率:36%
海上に浮かぶ魔術都市ハルーン。
この地に住む魔術師たちには、成人の折、魔力の源となる使い魔と契約を交わす風習がある。
魔術の名門であるヴィスアニ家の令嬢マルツィアも、いよいよ成人の年を迎えた。慣例通り、契約のために寺院を訪れるのだが、なん
と使い魔との契約に失敗し、生まれ育った街を追放されることになってしまう。
本土行きの船の中、心機一転前向きに旅を楽しもうとするマルツィア。
けれど船は突如、巨大な白蛇に襲われ転覆してしまい、気づくとマルツィアは美青年の腕の中にいた。
困惑するマルツィアに、青年は衝撃的なことを告げる。
なんと彼は神であり、遥々東方から、マルツィアと会うためにやってきたのだという。
さらに彼は、マルツィアが転生する度に、地の底、天の果て、海の中まで追いかけてきて、毎度生涯を共に過ごしてきたのだとか。
……え、それってもしかして、ストーカー?
愛の重さと異文化にすれ違う二人の、切なさ2:ギャグ8くらいの輪廻転生ラブコメディ!(多分)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 08:20:00
48952文字
会話率:47%
観光客で賑わう伊勢志摩のおはらい町。その片隅の路地裏に、深い悩みや満たされぬ欲望を抱えた者だけが辿り着けるという「縁結(えんむすび)神社」がある。
宮司のような謎多き美青年・常世(とこよ)と、彼と心を通わす不思議な尾長鶏は、訪れる客に八百万
(やおよろず)の神々の力が宿るという「縁(えにし)」、すなわち特別なアイテムを授ける。
しかし、それには必ず守るべき「約束事」があり、その選択が客の運命を大きく左右する。幸福、教訓、それとも破滅か…。様々な人生が交差する、現代のあやかし奇譚集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 12:40:00
135620文字
会話率:17%
メルフィーナは、名門貴族・ヒルゼンマイヤー家に仕える使用人だ。
稀有な治癒魔法の力を生かし、一族の次女・ファティカを助けるなど奮闘していたが、長女・ドリゼラの策略に嵌り、謂れのない罪で"魔女"と罵られ追放されてしまう。
家も職も失ったメ
ルフィーナは、流れ着いた教会で治癒魔法の力を見込まれ、人々を癒す"聖女"として働き始める。
"聖女"の仕事にやり甲斐を感じるメルフィーナだが、とある傭兵に交際を迫られ、強引に連れ出されそうになる。
その時、黒髪の美青年が現れ、メルフィーナを助ける。
彼は「メルフィーナを雇用する権利を買い取った」と言い、彼女を王都へと導いた。
青年の名は、ジン・アーウィン。
王都へ向かう馬車の中、彼はメルフィーナにこう告げる。
「俺の復讐に協力してもらいたい。
ヒルゼンマイヤー家をはじめとする罪深き貴族と、その駒として動くある組織への復讐だ。
俺のシナリオには……君が必要なんだ」
不遇な聖女は『復讐』に生きる青年の協力者となり、己に隠された真の力に目覚めてゆく――
* * * *
♦︎……というあらすじの雰囲気よりはライトにお読みいただける内容です。
♦︎『ざまぁ』というより『勧善懲悪』。
♦︎全43話+番外編3話。完結まで毎日更新します。
♦︎「エブリスタ」でも掲載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 10:03:20
175551文字
会話率:33%
目が覚めれば、知らない天井だった。
社会人、鳩羽士門はそんなテンプレじみた状況に陥っていた。
困惑しながら体を起こす。
「ん? ……っ!?」
目に入る女体。しかも自分の。
褐色? 巨乳? しかも全裸?
そして現れる、謎の美
青年。
「さて――異邦人よ」
始まるのは、残酷な世界。
「ようこそ異邦人、いや異世界人よ。我らが世界アレーナが誇る五大国の中で最も残酷な国へ」
これは魔女と、皇子の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 18:00:00
183072文字
会話率:28%
前世の記憶を持ったまま生まれ変わったルベラは今世を幸せに過ごしていたが……ある日、この世界の人々の価値観と自分の価値観には相違があることに気がついた。
それは、よりにもよって美的(美醜)感覚が極端に異なっているということだった。
前世では美形や美人に一喜一憂するほど顔が良い人たちが好きだったルベラは次第に渇望し、あることをさかいに願望を叶える決意を固める。
そして、皇帝である父親や周りから勧められる人と婚約するのを回避するために自分で捜し始めたルベラは、ついに顔が良すぎる美青年に出会うことができたのだが……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美醜逆転。美的感覚が違う異世界に転生した主人公が価値観の違いに立ち向かう、恋愛奮闘記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 23:39:31
16378文字
会話率:40%
『早く陽季の家でデートしたいから、炬燵と蜜柑と干し芋と日本茶と昼ドラを用意してよね』
『なかなかの渋いチョイス…………了解です、お姫様』
『姫じゃない。あと、陽季の膝枕は必需品だからね』
♪2018/12/8 PV130,452アクセス
ユニーク18,638人
ありがとうございます\(^o^)/
『用心棒貸し出します』
首都圏から外れた閑静な住宅街に紛れるようにしてその店はある。
しかし、程々に治安の保たれたこの現代に『用心屋』に用心棒目当てで来る客は殆どおらず、来るのは雑事の依頼ばかり。
そして、その雑事を今日もまたロリコン店長及び魔獣の幼女、多分常識人である店長の弟、自称ドSの金髪美青年、見た目は子供で中身はおじいちゃんの悪魔少年がこなしていた。
※何よりもまず、がっつりBLが入りますのでご注意
※日常:シリアス=6:4
※一応、章ごとに完結
※幼女を愛でる、ノロケを聞かされる、魔法使ったり斬ったり撃ったり流血沙汰になったり、にご注意
※ハッピーエンド推奨してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 14:08:05
1617482文字
会話率:45%
♪2013/03/06 pv24,242アクセス ユニーク2,573人
ありがとうございますm(__)m
『用心棒貸し出します』
首都圏から外れた閑静な住宅街に紛れるようにしてその店はある。
しかし、程々に治安の保たれたこの現代に『用心屋
』に用心棒目当てで来る客は殆どおらず、来るのは雑事の依頼ばかり。
そして、その雑事を今日もまたロリコン店長及び魔獣の幼女、多分常識人である店長の弟、自称ドSの金髪美青年、見た目は子供で中身はおじいちゃんの悪魔少年がこなしていた。
※何よりもまず、がっつりBLが入りますのでご注意
※日常:シリアス=6:4
※一応、章ごとに完結
※幼女を愛でる、ノロケを聞かされる、魔法使ったり斬ったり撃ったり流血沙汰になったり、にご注意
※ハッピーエンド推奨してます
文章量が多いので、続きを2として投稿することにしました。彼らの物語に付き合ってくださる方は作者ページの投稿作品から読んでくださると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-16 00:13:21
279160文字
会話率:52%
22歳のクララは、父の爵位を継いでマグラス伯爵家の当主となるはずだった。
しかし、妹のイザベラに次期伯爵の座を奪われてしまう。イザベラはさらに、クララの婚約者デリックまで奪っていった。実はイザベラとデリックは、浮気関係にあったのだ。
で
も。クララは全然悔しくない。今日ものんびりまったりと、花壇で土いじりをしている。
彼女は社交場よりも花壇を愛し、花や野菜を育てるスローライフを切望していたのだ。
「地位も権力も結婚相手もいらないから、のんびり土いじりをしていたいわ」
そんなふうに思っていたとき、一匹の黒猫が屋敷の庭へと迷い込んでくる。艶やかな黒い毛並みと深緑の瞳が美しい、甘えん坊の仔猫だった。
黒猫を助けた縁で、『飼い主』を名乗る美青年――レナス辺境伯家の次期当主であるジェドとも妙なご縁ができてしまい……。
「俺の猫を保護してくれてありがとう。猫を助けてくれたついでに、俺のことも助けてくれないか? 俺の妻になってほしいんだ。契約結婚で構わないんだが」
「……はい??」
とんとん拍子に話が進み、レナス家に嫁入りしてしまったクララ。嫁入りの報酬として贈られた『わたし専用の畑』で、今日も思いきり家庭菜園を楽しみます!
病弱なジェドへのお見舞いのために、クララは花やハーブ料理を毎日せっせと贈り続けるが……
「あら? ジェド様の顔色、最近とても良くなってきたような」
一方、クララを追い出して喜んでいた妹&元婚約者のもとには、想定外のトラブルが次々と……?
――これは予期せぬ嫁入りから始まった、スローライフな大事件。
クララと甘えん坊の仔猫、そして仔猫にそっくり過ぎる訳アリな旦那さまが繰り広げる、ハッピーエンドの物語。
* 併載:カクヨム
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 12:20:00
123496文字
会話率:48%