異世界に行く前に、どうしても転ばぬ先の杖を用意しておきたい貴方へ。
最終更新:2016-07-25 16:09:09
2087文字
会話率:0%
むかしの大人たちは、「神様が空の上から見張っていて、悪さをすると怒られるんだからな」と云って、子供を躾た。
それは、むかしの人が創り出した生活の知恵で、それを社会の規範とすることで、世界の治安はある程度保たれていた。
しかし、いつの間に
かその神様は死んでしまい、世界は『神なき時代』を迎えた。
拠り所を喪失してしまった現代人は、規範のない混沌の世界を生きていく試練を与えられた。
また、神の不在は人間の欲望の重石をはずし、欲望は暴走し、恐ろしい暴力を生んだ。
やがてそれは、世界のいたるところに攪拌され、世界は不条理で溢れだす。
埃が降り積もった遺跡のようなある村では、崩れた瓦礫の下敷きになって、小さな尊い命が奪われていく理不尽な日常があった。
そこには、まるで地上の地獄絵のような悲惨な現実が横たわっている。
その亡骸を前にして、涙にくれる女がいる。
その横で、天に向かってその無念を告げる男がいた。
そして、物語は始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-20 17:03:16
1530文字
会話率:7%
『他のサイトに投稿する可能性があります』
頭の螺子が飛んでる、太陽のような彼女の、その風船は、割とすぐ割れてしまいそうだ。
だから、僕は彼女を修復してあげた。
そうしたら、彼女は手の平から僕に螺子を三本差し出した。
「お礼をします
。いいことを教えますから。家事、掃除をすることによって頭の螺子は締まります。生活の知恵がつきます。つまり賢くなれます」
そんな話を聞いても、僕は半信半疑だ。でも、天才のように賢くなりたいとも思った。
数日経った。今、僕は家事、掃除をすることで頭に螺子を締めた。するとよく意識がはっきりする。
もう一度生きよう。生き直そう。
彼は一度自分を殺してしまった。
またもう一度、いつもあまり色々考えないようにして、またいつも心に太陽を思い描き、明るく生きていこうと思う。
さて、これから頭の螺子をもう一度しっかりを三本締める。
その螺子とは家事・掃除・お片ずけのこと。
これで僕は万能の人になれる。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-03-27 22:28:15
378文字
会話率:9%