ある企業の便利屋職員たちが、VRMMO系の新製品のテストプレイ研修に参加することになった。
新技術、美麗なグラフィック、新鮮な体験。だが楽しむ彼らに襲いかかるのは過酷な現実。
ログアウト不能、そしてプレイヤーキラーの蛮行。
時に人から向けら
れる偏見の目、あらぬ誤解、解決できない人間関係。
苦しみ、悩み、時に後悔し、それでも。
「帰ろう。俺たちは、楽しんで、笑って、――そして、帰るんだ」
『スキマ産業Aチーム』として、彼らはこのゲーム世界を『楽しむ』事に決めた。
仲間がいる限り、彼らは何度だって立ち上がれるのだから。
※チート、ハーレム要素はありません。デスゲームでもありません。妙に現実的なファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-11 20:04:53
213777文字
会話率:43%
只今人間の世界では動乱と戦乱の真っ只中。
世界各地で戦が蔓延り、生と死が入り乱れる乱世には魑魅魍魎(ちみもうりょう)が巣食い出す。
人はそれらを"物ノ怪"と呼び恐れた。
物ノ怪は人間の恐怖を喰らう為に人々を襲う。
何故人
間を襲うかって?それが我々妖怪のお仕事ですから(笑)
妖怪の動力源<人間の念>これが消えてしまう事は即ち妖怪の存在が消えてしまうという事。
そうならない為に妖怪社会では<念>を集める為皆あくせく働いて集めるのです!
狐の妖怪『妖弧』、人間の歳にすると15才の女の子。
ご先祖様はこの国の頂点の一角に君臨する"大妖怪・九尾の狐"である。
大妖怪の末孫に恥じない優秀な姉妹達の一番末娘として生まれた妖弧はただ独り、絶望的に劣等生だった。
周囲は妖弧に対して勝手に期待し、そして勝手に失望して行った。
そんな御家を飛び出し、妖弧は片田舎の小さな妖怪村でひっそりとお仕事に励んでいた。
弱い妖怪が集められる念と言えば人間を驚かし、その恐怖の念を集めること。
それすらもままならない妖弧であったが、妖怪村の皆は咎める事もなく優しく接してくれた。
居心地のいい村で貧しくも豊かに過ごしていた妖弧だったが、非情にも人間界の戦乱の並が押し寄せる。
そんな中出逢ったのが、戦争孤児の小さな男の子『大吾』。
ショックで失語症になった男の子に妖弧は決意する。
「大吾は私が護るわ!」
こうして妖弧と大吾の物語が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-04 20:04:24
22785文字
会話率:31%
一生のうちに読み書きできる言葉の量に限りがある世界。一生分の言語量は子に言葉を教えるのに十分な歳を過ぎた頃には大抵尽き、人は以後失語症となる。
主人公・在架《ざいか》が生まれた時には両親は失語しており、在架は両親が自分に何も言葉を残さな
かった事にわだかまりを抱いたまま、高校生活を送っていた。
口に出して言えない言葉を抱えながら毎日を送る在架の前に、生まれてから一度も言語に触れる機会が無かった為に、物心ついた頃から失語症だった邯歩が現れ、言語を解さずとも誰よりも強く意思を伝える力を持つ彼女に在架は心を奪われる。
そんな中、公文書館や出版社等への連続放火事件が起こる。 在架は母から託された父母の学生時代の文通の束からそれが「焚書テロ」だと知り、そして「焚書テロ」の渦中に引き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-30 23:35:01
305280文字
会話率:7%
有名商社の精鋭営業マンから落ちこぼれた主人公は、新たな生き方を見出そうとするが、相変わらず冴えない毎日を過ごしていた。唯一の楽しみは四季折々の登山だったが、ある山行の列車で謎めいた女性と偶然隣り合わせになる。ふとしたきっかけでその女性と宿を
共にした主人公は、相手が言語に障害を持つ人と知り憐憫の情を抱く。そして憐憫の情は恋心に化学変化を起こし、やがて純愛ロマンへと発展してゆくが・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-25 23:46:00
29316文字
会話率:23%
ピアニスト志望の少年と、失語症でもあり重病人でもある少女。暗い現実の中でもがき、明日を求めようとする二人。そんな二人は、ある約束を交わす。その約束は、意外な形で果たされるのだった。
最終更新:2007-01-30 19:04:02
10060文字
会話率:17%