日本は昔、南北朝に分かれたことがありましたね。つまり、天皇が二人いた時期があったのです。今いる天皇。そして。
その裏に、昔のように国を統べる天皇。
裏の天皇家「富樫家」に生まれた紗綾(さあや)。完璧な人間だが、身体が弱い。
彼は今、
死刑囚。
富樫家に仕えてきた一族「高田家」。長男は長年仕えた紗綾が囚人となったとき、家を捨てた。
長男は今、刑事。
――僕は何もしなかったよね、お父様。なのにどうして、僕は自由になれないの?
――あいつは何もしてないのに、何故あいつは囚われ続けないといけないんだ?
今こそ、錆びた鎖が外れるとき。
注)これは短編集です。時系列ばらばらに書いているからです。割り込み投稿しますが、それだけ言っておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-25 07:23:24
15069文字
会話率:53%
オレは初老のフリーランス便利屋。引き受けた川崎真理子奪還のハナシがとんでもない方向へ流れ始めた。二人の若者が殺された。しかもそのうちの一人はごくオレに近い女性の一人娘だ。錯節した情報を辿っていくと、血とか祭祀とか、えーい、なんてこった、ます
ますわからねぇ。説教もできねえ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-02-22 14:47:46
49093文字
会話率:35%