私は師匠に一度も勝てなかった。
それはなぜか。
最終更新:2018-01-28 22:05:54
2256文字
会話率:39%
僕は兄が嫌いだ。
兄といっても双子の兄で正確には同い年の兄だ。
僕たちは元々産まれてすぐに孤児院に入れられ2人はバラバラの親に行くはずだった、なのにあいつが「一緒じゃなきゃやだ!」なんて言ったせいでずっと同じ場所にいる。
兄は何でもできる。
ゲームで勝ったこともない。
チェス、将棋、オセロ、花札、ポーカー、テレビゲーム、なにをしても勝てなかった。
あいつは勉強も運動も何でもできた。
テストは学年一位だし走れば学年一位、出来ないものなんてなかった。
同じ小学校、中学校と進むと周りの態度もすぐに分かる。
先生も友達もみんなあいつに行く。
僕も出来ないわけじゃない。
テストなら全教科平均ぐらいだし三十位には入ってる。
運動だって出来ないわけじゃないしどのスポーツでもある程度はできた。
それでも兄と比べられてしまうと
「何でお兄さんにできて君にはできないの?」
「何でお兄さんはあんなに出来るのに君はできないの?」
もううんざりだ。学年が上がると絶対言われる。
先生だってそうだ。
「あー、お前かぁ〜お兄さんが良かったのにな〜」
「お前かよ〜お兄さんなら楽だったのにな〜」
それでみんなが笑う。
もう分かってたことだ。僕が兄さんに勝てないのも、みんなも兄さんといる方が楽しいって事も。
分かってたはずだった。
それでも
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-31 23:38:50
9645文字
会話率:50%
国宝級の声の持ち主。
彼女の歌声は普通の物ではなかった。
そう、彼女の声には奇跡が宿っていた。
病院で歌えば不治の病が完治した。
戦場で歌えば兵士達の憎しみは消えた。
神聖な場所で歌えば奇跡が起こった。
しかし、そんな神に愛され
た彼女も狂気には勝てなかった。
狂人の凶刃によってその命の灯火は摘み取られた。
彼女は最後に願った。
歌いたいと。
一度でも良い。
自由に、声高らかに、気持ち良く、好きなだけ歌いたい!
それが神に愛された彼女の最初の生涯に一度の願いだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-30 00:00:00
56218文字
会話率:4%
二〇〇五年。この世界に、悪魔という存在が現れた。
悪魔には誰も勝てなかった。銃も熱も薬物も、悪魔には効かない。既存の科学では、悪魔を傷つけることもできなかったのだ。
悪魔は圧倒的な力で、人間を殺して回った。世界は、滅びの危機に瀕したの
だ。
しかし、二〇一五年。悪魔の襲来から十年後。一つの技術が生まれた。それは、悪魔に対抗する唯一の方法。その技術をもってすれば、無敵と思われた悪魔に傷を付ける事ができたのだ。
初めは倫理的に不道徳とされた、その技術。しかしそれしか、人間が悪魔に対抗する手段はない。一部の男しか使えない技術であり、リスクやデメリットもある。けれどその一部の君たちしか、悪魔と戦うことはできない。
そうして、選ばれた男たちは立ち上がった。
――童貞と呼ばれる、男たちが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-16 18:35:29
24904文字
会話率:44%
前世では最強を極めた私であったが、残念ながら孤独には勝てなかった。
私はあまりの強さに世界から化物と呼ばれ、迫害に近い対応を受けていた。
故に新しい世界では仲間を作り、孤独に負けないようにすると決めた。
俺強えええでハーレムでたまにシリア
スの小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-08 14:08:52
14570文字
会話率:18%