瀕死の少年――グレンが会ったのは、不思議さを持ち合わせる少女――シアだった。その日の出来事は世界を大きく変える事になる……。追い求める少年と見据える少女……二人を繋ぐ利害と魔法。国を世界を敵に回しても、その〝絆〟は砕けない――――。
最終更新:2011-09-23 12:28:29
5140文字
会話率:32%
「――墓前に供える花なんかもらって、不吉だな」
「不吉ってあんたねっ! 好意でくれたものに対して失礼じゃない!」
「おうおう。敵国に嫁ぐってのにずいぶんと余裕なことだな。――で、依頼されてたルークスの最終調整が終わったぜ。連れて行くんだ
ろ?」
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絡操技術を駆使して作られた人形で栄えたアスター王国。
しかしロゼット帝国から侵略を受け、
十六になったばかりのメローネ姫は帝国に嫁ぐことになった。
先の戦争にて国を守り、傀儡姫と親しまれる彼女は、少々気が強くて頑張り屋な少女。
戦火が再び国に迫るのを防ぐため、
彼女は幼なじみの絡操技師エンシの作った絡操人形を連れて故郷を発つのだが――
第3回ルルルカップ落選作。
テーマは『世界を敵に回しても君を守る』です。
※なお、当作品は他のサイトでも公開されています。
軽微な修正による多少の差異はありますが同一作品ですので、ご了承くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-20 12:00:00
21096文字
会話率:46%