【「当たり前」……便利な言葉だ。どんなに矛盾をはらんだ言葉でも、どんなに理不尽な要求でも、どんなに不可解な現象でも、その一言で納得してしまいそうになる――まさに魔法の言葉。自分の存在を、自分の思考を歪めるほどに。
惑わされるのは一体誰なのか
? 本当に哀れなのは誰なのか? ……結局は、みんな「当たり前」に操られてるのかもしれない。】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-02 23:48:27
4271文字
会話率:33%
「つまり、俺たちは体の良い的ってことだよ。――生身の……な」
環境問題の深刻化に際し、「国際環境対策義務条約(IEMDT)」が締結されて数十年。各国の科学技術の全てが環境対策に当てられ、人類は何とか地球環境の保全に成功しつつあった。エコロ
ジーの一点にのみ突出した発展。軍事発展の衰退により平穏を手に入れた世界。
ある“特性”に苦悩する少年、はそれでも充実な学生生活を送っていた――覚醒するまでは。
襲いかかるトラウマ、社会からの偏見・弾圧、能力の暴走、ADHD、新型兵器の実験、救いの使途、スマイル。
「だから貴様の存在は許されないのだ!! 恵まれた……貴様のような可能性が私たちの過去を、彼らの救いを消し去ってしまう!!」
戦いの真実を知った少年の決意とは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-20 00:05:24
23229文字
会話率:28%