市内の幼稚園で、ごく平凡に保母として働く高島さくら。だが、彼女の平凡だった日常は突然な出逢いによって、覆されてしまう。人の言葉を話す黒ウサギ・朔(さく)との出逢い。そしてさくらの過去。『森の民』という人語を解し、人獣両方の姿を持つ種族の青年
と暮らしていた事があったさくらは、朔もその『森の民』であることを知り、彼に懐かしさを覚える。やがて、懐かしさは恋心へ。しかし、兎族・『森の民』は過去の因縁が忘れられずに、未だに人間を恨んでいて。惹かれ合うさくらと朔。過去と現在(いま)。そして、彼女にきつく絡みつく前世の記憶。狭間で、さくらは運命の決断を迫られる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-04-26 20:39:15
100891文字
会話率:43%