佐藤大輔のクソ野郎が死んだ。
彼の書く小説の多くが傑作と言っても過言ではなかった。
いづれの作品も、人物と世界と深みと激動の流れ、血と鉄と科学と夢と皮肉と諧謔に溢れた小説・物語であった。
しかし、一作を除いて尽くがいづれも、未完・
未完・未完。
彼の作品は尽く素晴らしかった。だがそれゆえに読者は憎んだ。
多数の戦記ファン、戦記作家に多大な影響を与えながら、良い小説は生み出せど、決して”良い”作家ではなかった佐藤大輔という一人の作家。
佐藤大輔は死んだ。
皮肉で言われていた未完の傑作達は、尽く真実の意味で未完の傑作となった。
様々な人々の人生と趣向を狂わせた男が死んだ。
彼は最高で最悪だった。
ちくしょう。ご苦労様でした折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-27 18:00:00
2412文字
会話率:0%
このファイルは、我々の所属する文部科学省文化部文芸振興対策室における極秘中の極秘文書だ。
さて、ここ数年のインターネットの普及により、創作活動へのハードルは著しく低くなった。
作品を広く世に送り出すために、狭い狭い門をくぐりぬけなきゃいけな
かったのは、昔の話。
不特定多数の目に触れることを作品の定義の一つとするなら、そのための壁はなくなったに等しいといえるだろう。
一方で、中断されたり満足な終わり方を迎えない『物語』がどんどん増えているのも事実だ。
諸君らには日々、未練をもって現代社会に『登場』してくる『作中人物』たちに対応してもらっているが、全くご苦労なことであって、いやもう本当にご苦労様としかいいようがない。
特に最近増えているのが異能力を持った『作中人物』たちだが、00年代後半からやたらと増えた『作中人物』のカテゴリがあった。
そう、『魔王』だ。
我々はその頃、外部協力員として『魔王』対策のエキスパートを雇っていた。彼女は今の諸君らよりずっと忙しかったが、ずっとスマートに仕事をこなしていたぞ。
いや、今の君たちの働きに不満を述べているわけじゃないんだ。すまない。
まあ、そんな彼女が特に苦労したのが、そのファイルの『物語』なんだ。
いくつか特殊な要因が有って、その『魔王』には随分苦労させられたものさ。
実のところ、その『物語』は文章の様式を取っていない。
これは過去を見ながら、作者と、その聞き手との間の会話文を筆記したものだ。
読んでも面白くないかもしれないが、読んでおいて損はないだろう。
こういう事例があった、ということを後で説明するためにも、まずはざっと目を通しておいてもらいたいんだ。
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ぶっちゃけると、別の作品の作中作品の流れをまとめるために、こうしてこのサイトに書いていってみようかな、と思ったわけなんです。
おいおいその別の作品も書くかもしれない。ここには書かずにどっかに送って……落選したら、まあここにも載せるかもしれません。
要するに、あらすじとしてはその程度のものです。
何分空き時間に書きながら投稿しているので、遡った書き直しなどもちょこちょこすると思います。
作品としてどうかと思いますが、広い心でお付き合いくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-06 15:15:46
9978文字
会話率:5%
毎年、ご苦労様です。
最終更新:2010-05-22 03:21:15
237文字
会話率:0%