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『小説家になろう』サイトの更新情報を検索します
検索結果:356 件
甲州街道にて。
さる男が上る。口には楊枝が力なく。
ふと見ると女が下っている。追われているようだ。
間の悪いことに女は追っ手の男どもに追いつかれごたごたと。
男、これを何とかする。
くわえた楊枝は、高い。
他サイトのタイトル競作に出展した旧作品です。
最終更新:2014-12-14 09:30:09
273文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
ここは猫だらけの部屋。猫はいないけど、猫グッズたくさん。
猫好き犬嫌いな彼氏に喜んでもらうため、犬好き彼女が涙ぐましい努力で猫的空間を作り上げたのだ。
が、まさかあのような事態になるとこのとき、誰が予想しただろう。
他サイトのタイトル競作に出展した旧作品です。
最終更新:2014-12-13 10:10:49
421文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
作:M.Markey
ノンジャンル
完結済
N6177CK
更新停止
βテスト中のVRMMO『KNIGHT of LIFE』はプレイヤーのログアウトと死亡状態からの復活が出来なくなるというサーバートラブルに見舞われる。
自律型サーバーのガーディアンは運営会社の復旧作業を外部からの過剰干渉とみなし、外部からのあらゆる接続を遮断し、プレイヤーによるグランド・クエスト達成によるデータ更新でトラブルを解決しようと試み始める。
人見知りの性格を治すために、補佐役として造られた騎士『ヨーク・マッキン』ともにβテストに参加した運営会社の社長
令嬢レイアはマッキンから姫神様(最高神(運営会社社長)の姫(娘))と崇められ、事態収拾の為に管理者区域を目指す事にするが、それは、この世界を縦断する途方も無い長旅だった。
やがて、他の勇者達からもロールプレイの一環で『姫神様』として祀り上げられ始め…。
完全にこの世界の騎士として造られた男『ヨーク・マッキン』と勇者『レイア』の少しずれた珍道中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-12 17:00:00
8777文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
夜空の星って、知ってます?
あれ、穴なんですよ。
夜空を見上げてじっとしっかり見れば、穴の先の様子も見えるかもしれません。
でも気を付けて。
天体望遠鏡や双眼鏡、星座早見盤なんかがなくなってしまうかもしれないから。
他サイトのタイトル企画に出展した旧作品です。
最終更新:2014-12-12 09:24:37
397文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:14pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
難破船が漂着しました。
難破船だから誰もいません。沈みかけの船からはねずみすら逃げ出すのです。
船は砂浜に打ち上げられ、微動だにしません。これまでは生き生きと航海していたのかもしれませんが、今は静けさだけです。まるで死んでしまったかのよう。
いや、ねずみたちが浜辺から泳いで難破船まで渡りました。
そしてカリカリカリカリかじり始めるのです。
するとどうでしょう。空に浮き始めました。
空飛ぶ船だったのです。
船体が軽くなって再び飛び始めたのです。
ねずみたちはま
だカリカリカリカリかじってます。
船は、飛ぶ——。
深夜真世名義で他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-11 10:19:54
796文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:93pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
どこぞ県のどこやらの市には変わった水族館があるようで。
どうやら空を飛ぶらしい。
しかも市営。
地方行政、いったいどんなところに税金を湯水のようにつかってんだ、という批判はともかく、どうして空を飛ぶのか。
「この空と海を一度に満喫できる『空飛ぶ水族館』は、ロマンの塊なのだ。ここの魚達はみな、ロマンをエサにして他の水族館より生き生きと育っているのだ」
館長、もとい艦長はそんなことを言う。
だから高く、高く飛ぶらしい。少々市民には敷居が高くても。
が、どうも調子よく
高く飛んでいるのはそれだけの理由でもないようで。
しかしこう、どうしてどいつもこいつも高いのか。
他サイトの同タイトル企画で執筆・発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-10 08:59:59
1686文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
「あなたの書く小説っていつも退屈で新鮮味がないか、とても分かりにくくて意味不明かのどっちか。小説を書く才能なんかないんだから、もうそんなのやめちゃいなさいよ」
突然彼女にそんなことを言われた。
そして側にいた男と「約束があるから」と行ってしまった。
デートの約束をして、待ち合わせの場所に来たってのに!
彼女にふられたと感じた瞬間、鬼となった。
鬼となって手当たり次第、偶然手に入れた仕込み杖で斬りまくった。
偶然にしては出来すぎ? 知るか、これこそ神の意思だ!
そ
して憎い恋敵を斬る。
斬ったところで彼女は言うのだ。
「……バカね」
他サイトの同タイトル企画で出展した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-09 10:18:45
2345文字
会話率:20%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
映画って、本当に面白いですよね。
暗室に光を照らすことで目の前の出来事のように動画を映し出すなんて。
でもちょっと待って。
その反対側でも何やら物語が進行してますよ。
主に映し出されている映画について、あれやこれや陰口をたたいています。
もちろん、映画は意図しないこの影たちによる陰口を許しません。
映画って、本当に面白いですよね。
他サイトのタイトル企画に参加・出品した旧作品です。
最終更新:2014-12-08 10:14:17
482文字
会話率:83%
IN:0pt OUT:93pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
最近、幻覚が見えるんです。
それはもう、恥ずかしくて口にすることすらはばかられるくらい。
ついに病院に足を運ぶことになりました。総合心療科、というところに案内されるのです。
そこでは、先生の幻覚すら見える状態です。ああ、私の状態はここまでおかしくなってしまったのでしょうか。
「温暖化症候群、というのを聞いたことはないですか?」
「は?」
先生はそう言うのですが、私には初耳です。
「いいですか。今、温暖化症候群という病気が猛威を振るっています。あなたが幻覚だと思ってい
るのは、すべて幻覚ではないのです」
まあ、なんということでしょう。
「とにかく、温暖化する人類としてなんらおかしくはありません。幻覚とかではないですので、気になさいませんように。……ただし」
問題は私にあるようです。もちろん、幻覚が見えたことはないのです。
他サイトの同タイトル企画で執筆・発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-07 21:57:09
2055文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:23pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
ある地方の領主の娘、リィナ・リッテンハイムは首をひねっていた。
「そういえば、去年のクリスマスってどんな感じだったかしら?」
屋敷はクリスマス・イブを前に金の星や銀の十字架といったクリスマス・モールでごてごてと飾られていたのだ。特に窓はごてごてで、せっかく降り出した外の雪もよく見えないほどに。
これじゃサンタも来ないんじゃないかしら、と思うくらいだ。
しかし、これは領主の父親が娘を思ってのこと。
親の話を立ち聞きすると、自分の記憶は消されているらしい。そして去年、誰
かに会っている。今年も来るらしい。
とにかく、クリスマス・パーティーが開かれつつがなく進行する。
リィナもダンスに付き合い、酒を飲み、領主の娘として宴に花を添えた。その分、疲れた。息苦しさも感じた。
自室に引きこもり、シルバークロスのチョーカーを外しソファに沈み込む。リースを外して窓も開けた。
そこで、一陣の風と共に今年も奴が来たのだ。
リィナ、全てを思い出す。
自ブログに発表した旧作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-06 09:17:22
2447文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
ワインにもいろいろあるようで。
特にラベルに記載されてる数値や記号や文字なんかは分からない。
だもので、嫁に任せっきり。
が、クリスマスディナーで頼んだワインのラベルを確認したときに気付いた。
「殺傷度:弱弱」
という記載に。
他サイトに発表した旧作品です。
最終更新:2014-12-05 09:15:39
306文字
会話率:60%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
愛の揺りかご、というサービスがある。
自殺願望のあるカップルを二人一組で火葬するという闇のサービスだ。
ただし、火葬の火力は愛情で決まる。「愛葬」といってもいい。具体的には、キスに込めた愛情度と回数を火力に変換するらしい。じりじりと愛情度で温度が上がるが、最高到達点に達して一瞬で焼くので無痛。実質、愛しながら黄泉へ旅立つことができるというわけだ。
とにかく、愛の揺りかごは話題になった。
なぜか、不完全燃焼が多いらしい。
他サイトの同タイトル企画で投稿した旧作品で
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-04 10:50:04
593文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
私の彼はアイドルバンドのメンバー。
もうすぐライブが終わって関係者と打ち上げをやって帰宅してくる。彼のために紅茶を淹れておかないと。
「ただいま」
帰ってきた彼はいつものように花束やプレゼントボックスを抱えている。
「ほら、お土産」
いつものように小さな箱を投げてくる。すべて取れるわけがない。私は実業団バレー部にいたけど足を故障して身を引いた。1年以上前は笑い合ったり文句を言い合ったりしたけど。今はもう、そうはいかない。
「すまん」
彼も素直に謝る。
プレゼントの
中身は、また指輪。ファンの子からもらったのだろう。
「最近は、指輪をつけてるお前が好きなんだから」
分かってる。
他サイトの同タイトル企画で執筆、発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-03 09:04:26
1123文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:18pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
俺が放課後、ぼんやりと教室から校庭を眺めていると下校するクラスメートの女子二人組を見つけた。一人は俺の好きな女子だ。
何を話しているのかな、風に乗って内容が聞こえないかなと思ったとき、くしゃみが出た。
すると、その子の声だけが俺の脳内に響いてきた。
(ふうん。愛子はクラブの先輩が好きだったのか。意外。今まで岩縞君に気があると思ったのに)
ちなみに俺、岩縞。脳内に響いてきた言葉はどうやら彼女の心の中の声のようだ。彼女のことを密かに思いつづけて五年。高校まで追いかけた一途
な恋がこんな奇跡を起こしたか!
(……よかった。今まで愛子にはかなわないだろうからって思ってたけど、それなら私が岩縞君を好きになってもいいわけよね)
え?
(でも思いきって告白してフラれると辛いから、このままオトモダチでいる方がいいよね)
いやちょっと待って。俺、フラない!
やがて彼女の心の声は聞こえなくなる。二人は校庭から出て見えなくなっている。この距離が限界なのか?
急いで教室を出ようとする俺。しかしその時、脳内に別の情報が割り込んできた。
……俺は、一体どうしてこんなに急いで教室から出ようとしていたんだろう?
他サイトに発表した旧作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-01 10:52:59
1287文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
もののけなんか怖くない。だって、抜け首とかはおとなしいもの。
怖いのは、ウチのオニババだけ。
だから、村人が「近寄るな」って言ってる場所に来ても平気。ウチのオニババより怖くないよ。
その場所はもののけを封印してるらしいんだ。子供の頭ほどあるケヤキの珠が七つ、数珠みたいに巨石を取り囲んでる。
そうか。
これを一つ持って帰ってもののけが蘇ればいいな。そしてウチの鬼ババを村ごと滅ぼしちゃえばいい。ぼくは子だから、狭い森にでも逃げ込めば安全だ。
そして持って帰った晩、も
ののけがボクの元に来たんだ。しかもこいつも鬼じゃないか。
「オラの宝物、盗るでね」
なんてこった。ケヤキの珠は封印じゃなくて鎮魂してたんだ。
そして鬼はぼくの頭をむんずとつかんで戻っていくんだ。どうやらケヤキの珠と間違えたらしい。
こまったな、と思った瞬間――。
他サイトに発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-30 11:30:48
774文字
会話率:8%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
彼女からの手紙は「やり直したい」。
お笑いぐさだ。本人は昨日、亡くなったばかりだ。
手紙の消印を見ると、3日前。郵便遅配でもあったのだろう。
彼女とは、甲羅にハートマークのあるカニで一儲けしようとして失敗したところで終わってるんだ。
もっとも、そのカニから愛の深さを思い知らされることになろうとは——。
他サイトに発表済みの旧作品です。
最終更新:2014-11-29 12:16:45
1057文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
いやいや、大変なんですよ。
北海道って実はプレートに乗っかってるだけで、流氷の多い年なんかはプレートの上から押し出されたりもするんです。で、太平洋に流出したんですけどこれがまた大変で。
何せ各国はこの流出を調査しなくてはならず軍用機を飛ばしたわけですが、自営隊も「つい」反撃しゃったわけでして。
というわけで、一大海戦の火ぶたが切って落とされるのです。
都市型決戦艦・北海道はハワイを血祭りに上げアメリカ西海岸にも多大なダメージを与えます。ついでに、いかに北海道が観光地
として優れてるか宣伝もしたり。
なんだかんだでぐるっと太平洋を一周した北海道。運良く元のプレートに乗っかります。
が、戦争効果を見込んだ観光誘致は思ったより伸びません。
仕方ないですよね、太平洋を一周したんですもん。
深夜真世名義で他サイトに発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-28 09:30:17
1281文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:9pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
深夜のバーにて。
カウンター席に座る俺は、同じくカウンターに一人座る女性に気付いた。イイ女だ。これは声を掛けずにはいられまい。
まずは一杯おごって、それから軽快な会話で……。
が、つれないねぇ。
今夜はダメみたいだ。
自ブログに発表したことのある旧作品です。
最終更新:2014-11-27 10:26:00
464文字
会話率:66%
IN:0pt OUT:29pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
夏の日の、ひまわり畑。
おや、小学生の男子女子の二人が入っていきましたよ?
おやおや、キスをするようで。おませさんですね。
その時、少し不思議なことが起きました。
他サイトに発表したことのある旧作品です。
最終更新:2014-11-26 08:54:26
343文字
会話率:10%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
夜中に小腹が空いて自宅を抜け出したときのこと。
牡丹雪が降り出して道路は一面真っ白に。急いでピザまんを買って帰宅していると、道にさくさくという音だけが聞こえる。いや、足跡とすれ違った。人の姿はなく、足跡だけだ。
すると、どさりと人が倒れる音。もちろん姿は見えない。さくさくさく、と逃げる足跡も見た。こちらも人は見えない。
翌日、ニュースで通り魔殺人事件と犯人の自殺を知った。
どういうことだろう。
もしかしたら死ぬ人は見えないのだろうか。
そんなことを考えていると、
クラスメイト1人の姿が見えない。気配はあるのだが。親切心で、そのクラスメイトに「気を付けろ。今日死ぬかもしれないぞ」と忠告しておいた。
そして、その人物が死んだことを翌日知る。
俺は、他のクラスメイトから目の仇にされた。
他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-25 11:13:21
987文字
会話率:6%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
オレの知り合いに、いつも油を売ってばかりいるようなのがいる。最近、そいつの羽振りがよい。
「おい、儲け口を知ってるならオレにも一口乗らせろ」
というわけで、炎天下でだらだら汗を流しながら重労働をしている。
「おい。湧いた油はすぐに集めろよ」
「言われなくたって」
オレは内心呟いて働く。
悪友は相変わらず、羽振りは良い。
他サイトに深夜真世名義で発表した旧作品です。
最終更新:2014-11-24 10:54:56
649文字
会話率:24%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
立食パーティーでの話なんです。
結構素敵な男性がいるなと思って、私、思い切って話し掛けたんです。
名前を聞いたら「愛」ですって。
男性の方で「あい」っていう名前の人、初めてだったし、名前の響きとその男性の真面目で凛々しい顔つきのギャップがとてもあったので、思わず噴出してしまったんです。すると、愛さん、機嫌を損ねて行ってしまいました。
残念だな、と思ってたら数日後。別の立食パーティーで愛さんを見掛けたので声を掛けました。男性がどうして愛を名乗ってたのか知ったので、今度
は失礼のないように……。
「いえ、私は世界です。愛は先日手に入れたので」
私、めげない!
他サイトに発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-23 17:15:36
510文字
会話率:64%
IN:0pt OUT:47pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
夏の夜。
墓場に逃げ込んだネコを探すため名前を呼んでたら、お参りにくる人がなぜか逃げるのよねぇ。こっちはべつに怖がらせる気はないのに。
そんなこんなしてたら、巫女がきた。
「あなたを怖がっている人がいます。なんとか出てこないようにしていただけませんか?」
そりゃ私の猫、「うらめし」が見つかれば別に出てきやしないわよ!
自ブログに発表済みの旧作品です。
最終更新:2014-11-22 09:44:15
1396文字
会話率:58%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
深窓のお嬢様は世間知らず。
ある日、お屋敷の奥の奥で、いかがわしい書物を見つけます。そこに書かれたいかがわしい儀式をすると、人生のサイコロなるものが現れました。
このサイコロ。六面あるうち五つの面に○が描かれています。一面だけ、×。願いを思い浮かべて振って、○が出れば願いは必ず成就し、×が出るとその場で地獄行きというシロモノで。
お嬢様は想い人の面影を胸にサイコロを振ろうとするのですが……。
他サイトに発表したことのある旧作品です。
最終更新:2014-11-21 09:59:42
459文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:29pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
ある日、クローン技術で高名な若いマッドサイエンティストの研究室に一体のアンドロイドが訪ねてきた。
「私を、人間にしていただけませんか?」
どうやら某メーカーの精巧な商品らしい。
「それは無理ですね」
「すいません、歯車なんかのない、より人間に近い体にしていただければいいのですが」
本来なら断るが……このマッドサイエンティスト、世事に疎いとはいえまだ若い。すぐにぴぴんときて協力することになった。
「あ、有難うございます。これで歯車だらけの体とはおさらばして、人間らしく生き
る事ができるのですね!」
青年は感極まって、涙を流していた。
そして、青年のその後の生活は——。
深夜真世名義で他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-20 09:48:05
1269文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:59pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:12pt
幼馴染みに喫茶店に呼び出された。何やら深刻な悩みがあるらしい。
「男の人ってさり気ない一言とかどういう感じかたするの? ねえ、教えて。こんなこと聞ける男の人ってほかにいないのよ」
ああ、そういうことね。
と思ったらこっちの準備もできてないのにまくし立てまくる。
可愛いんだけど、こういう女だ。
「とりあえず、この問題でもやってみて」
ケータイで「恋愛共通一次試験」というサイトを開いて差し出す。
彼女の目つきは変わり、必死になって……。
予想通り、何も分かってなかっ
た。
笑うしかない。
深夜真世名義で他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-19 18:39:27
1056文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:6pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
えー、世の中怖いもので、「船幽霊」というのがいまして。
これがえらい大変な代物で、漁なんかで沖まで行ってたときに出会うとそりゃもう一大事。
「ひしゃくを貸してください」
なんてしおらしく言ってくるのですが、だまされちゃだめですよ。貸せば最後。海の水を船に汲み入れられて沈められるんですよ。とはいえ断ると暴れて沈められるというなんだそのどっちもダメじゃんな代物で。
助かろうと思えば穴の開いたひしゃくを貸せばいいんですが、いま、船幽霊に出会ってしまった青年は船にそれを置いて
おくのを忘れたようで。
ところがこの青年、航海の基本に忠実でした。
海で迷ったときの対処法を、やはり海で迷ったときの対処法で切り抜けます。
ですが、これが後々まで後を引くことになるのです。
そりゃもう、末代も末代、血筋も関係なくあまねく世界全体の人類にまで——。
深夜真世名義で他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-19 09:14:24
406文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:23pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
日本にやってきた野良カンガルーたちにとって、冬の寒さは身に染みるようですね。ハンバーガーショップでのランチは、そんなカンガルーたちにとって至福の時のようです。
「動物園カンガルーはいいよな。人生勝ち組で」
「いやいや、彼等は自由に日本の漫画も読めないんだぞ。文化的には我々が勝ち組だ」
そんな会話でわいわいやってます。
が、一匹のカンガルーが騒ぎます。
「『スマイル』がまだ来てないよ」
一斉に非難を浴びますが、「そんな冷たいこと言うな。温かく見守ってやろう」と熱心に説き
ます。
で、店員ちゃんからスマイルをもらうわけですが……。
他サイトの同タイトル企画で執筆・発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-18 09:45:52
1701文字
会話率:59%
IN:0pt OUT:98pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
世も末で、アキハバラなるところにはおでん缶とかばかりではなく「インスタント彼女」なるものも置いてあるようで。もちろん、即購入。
で、説明書きを見るとこれが湯を注いで15分待つだけのインスタントラーメン的なものらしく。もっとも食えないが。食えないとはいえキスぐらいはしたいなぁ。15分も待たされるんだし、出てきた途端に熱烈歓迎キッスだ。
とはいえ、わたしは猫舌。熱いキスもいいけどやけどはしたくないなぁ。インスタントラーメンも3分だけじゃなく、少し冷ましてから食べるしさ。
というわけで、じっくり20分待って……ぐはあっ!
別サイトで発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-17 10:04:16
1424文字
会話率:21%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
研究所に、一見何の変哲もないネズミ捕りのカゴが置かれていた。ハカセに聞くと、最新式らしい。
「どこらへんが最新式なんですか?」
「カゴより大きなネズミが捕れる」
もう掛かってるがな、とハカセは冷笑するだけだ。
自ブログに発表したことのある旧作品です。
最終更新:2014-11-16 10:43:28
316文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:82pt
総合ポイント:8pt 評価ポイント:8pt
少年は不思議に思っていた。
どうして、ボクの名前とこの超光速宇宙船の名前が同じなんだろう。どうして、ボクだけ一等船室に隔離されているんだろう。どうして、子どもの乗船が禁じられているのに中学生のボクが乗っているんだろう。
少年は、これを誰かの陰謀だと思った。
そして、主人公の女性に相談する。
一緒に陰謀を暴こうと。
「一緒に陰謀を暴くのですか?」
少年の相手をたっぷりした後、乗組員がやって来てそんなことを聞く。
「目的地につけば、自然に陰謀は分かるでしょう」
「そり
ゃまあ、そうですな」
それより不思議なのは、船の速度がさらに上がっていることだという。
理由は、不明だ。
他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-15 09:25:22
2205文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:23pt
総合ポイント:17pt 評価ポイント:17pt
いまでは「逃走薬」として知られているかもしれない。
いや、もう人々は忘れ去っているか。
この、すべてのものから逃げることができるという薬を。
当初は「逃げるんです(仮)」という名称だったことを。
昔、ある男がこれを服用したらしい。
小さな命を多数殺め、重刑判決を言い渡されて投獄された。
が、彼はすべてのものから逃げることができる。
脱獄し、食い逃げをして……。
もしかしたら、そのままの方が幸せだったかもしれない。
捕まってしまって、物語が加速することになる
——。
他サイトに「深夜真世」名義で発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-14 11:15:14
2103文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
知らない異国で、少しでも落ち着ける場所を求め入った酒場に入った俺。知らない雰囲気の中、輝きを失いぼろぼろになった体を癒す。その時、店内で唯一親しみを感じるものがあった。くたびれたピアノだ。
マスターに聞くと、「無限のピアノ」と。
今晩の演奏はないらしい。
次の晩なら奏者が来るという。
そして演奏を聴いて思った。
ピアノの調律か何かがおかしいのでは、と。
が、奏者が悔しそうにしてマスターに謝る。理由を聞くと、このピアノは無限の世界が目の前に広がるのだという。先の奏
者は、そういう演奏ができなかった。名の知れた、一流の奏者だったらしい。
そこに、無名の奏者が声を掛けた。
翌日、無名の奏者が風合いの失われた黒いドレスを着てやってきた。ドレスは母譲りで、「星屑のドレス」というらしい。
ピアノを弾くと、景色が弾けた。
奏者が演奏を終えて帰るころには、ドレスもピアノも輝いていた。
輝きを失ってぼろぼろになった俺の目に、とてもまぶしい。
俺の名は、「創世の堕天使」——。
他サイトの同タイトル企画で執筆・発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-14 09:45:38
1465文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
詳しくははしょるが、とある博士と助手がなにやらやっている。
どうやらタヌキの遺伝子を組み合わせた擬態ラットを産みだしたらしい。このラット、人に化ける。実際、博士は助手の片思いする女性に擬態させたラットでからかった直後だ。
「この実験に、一体何の利点や優位性があるのですか?」
それはそれとして突っ込む助手。
「君、一瞬驚いたろう」
助手、無言。
というわけで文字通りのお騒がせ発明だったようで。
が、このラットが逃げ出したという。
時に、地元のハンバーガーショップで
「チューチューバーガー」なるものが大ヒットしているとか。店には長蛇の列ができている。
恐ろしいことに、逃げた擬態ラットをおびき寄せ捕獲するために博士が発明したらしい。
だが、彼らはまだ知らない。店内が、世の中がさらに恐ろしいことになっていたことに。
表題通り、製本して年賀状として関係各位に送った旧作品です。自ブログに発表済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-13 09:32:49
2764文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:83pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:8pt
星空の元、若い男性と女性が言い争っています。
「だって、一緒にいても気を使うだけじゃない」
別れ話。
男も女も、この恋が……この関係が繊細で儚くて、脆いものだと気付いていました。
恋の終わり。
「あななたは捨てられても、拾ってくれる人がいくらでもいる。でも、ワタシはあなたに捨てられたら誰からも拾ってもらえないもの。だから、ワタシから棄てる。そしてほかの誰かを拾うのよ」
女は強がります。
この言葉で、男は全てを捨てることを決意したのです。
他サイトの同タイトル企画で執筆・発表
した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-12 09:30:01
1107文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
太陽ジンジンの夏のビーチに来てみたら
ギャルがきゃるんと俺の腕に
ベイベ、一体何事さ?
「それがお前の彼氏かよ!」
ベイベ、野郎に追われてたか
「ち、それならそうと早く言えよな?」
野郎どもよ、彼女、流れからしてそう言ってたんじゃね? とは思うがまあそれはそれ。野郎どもは退散したのさ
「ありがとねぇ、助かったよ。それじゃ、また危なくなったら助けてね」
ギャルはそれだけいうときゃるんと駆けてった
だけどベイベ、追っちゃ駄目だぜ
これがこのビーチなんだぜ
ジンと俺は思うのさ
じゃ
あまた来年な
というわけで、他サイトの同タイトル企画で執筆・発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-11 14:43:31
725文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
むかしむかしのことでした。
ある国に「乙姫さま」と呼ばれる姫様がおりました。たいそう麗しく、大切に育まれておりました。
ところがこの乙姫さま。なかなかの跳ねっ返りで。
「わらわは魚は嫌いじゃ!」
こまった父君は軍を総動員し、乙姫さまのいらっしゃるお城を包囲して魚料理を食べるよう迫るのでございます。
ですが、その程度で乙姫さまは折れることはなさいません。
父君はついに水攻めを敢行するのでございます。
城の名は、竜宮城といいます。
別サイトの同タイトル企画で書き上げた旧作品です
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-11 09:39:45
1202文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
定年間近の男が最後の通勤電車に乗った。
そして越し方をしみじみと振り返る。
切符、回数券、定期券、そして車内釣りの広告……。
この数十年ですっかりと変ってしまった。
もしかしたら、揺れすら変ったかもしれない。
世の中の流れなので仕方がない。
そして周りを見回す。
若者達も変ってしまった。
だがそれは人類が長く長く存続するための変化。喜ばしいことなのかもしれない。
他サイトに発表したことのある旧作品です。
最終更新:2014-11-10 13:12:09
445文字
会話率:19%
IN:0pt OUT:87pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
晴れた日に公園をふらっと散歩してると「頭上注意」の看板を見つけた。
この公園、遊具などはない。近くにビルもなければ頭上に電線もない。木々すらないので頭上から落下してくるものなどないのだが、はて。
いろいろ想像とも妄想ともつかぬ思いを頭の中でぐるぐる思い巡らせる。
そしてピンとくる。
「深夜真世」名義で他サイトに発表済みの旧作品です。
最終更新:2014-11-10 09:43:30
284文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:58pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
深夜真世は仕事に情熱を傾けているわけではないが、朝イチ限定で1分1秒に命を懸けている。なぜなら遅刻魔だから。もちろん本日も遅刻ギリギリの……というか、いくら急いでも遅刻確定だよ。
とはいえ、今日遅刻すると本当にヤバイのよねとか。
日ごろの行いが良くないからでしょという正論はともかく、遅刻は本当にマズイのだ。
「うぎゃ〜。神様、神様、神様〜。時間。時間止めて〜、私以外のすべての時間〜。止めて〜、ルルベル、ルルリラ〜」
とかなんとかわめくが、これで本当に時間が止まってしまうのだか
ら世の中分からない。
こうして遅刻一分前に会社に到着したのではあるが。
自ブログに発表した旧作品「動かない時計」を改題したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-09 01:48:42
1192文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
「このお寒い時代に、あなたがたボランティアの温かさが本当に心に染みます」
ある女性は、地域に点在するホームレスのため、寒さをしのぐ服や毛布を配るボランティアをしていた。いま毛布を受け取った男性もホームレスだ。
「今はこんなだけど、昔は大きな屋敷に住んでたんですよ」
お礼に昔話をする男。
真面目に働いて、一生懸命自分の役目を全うし、そして大きな屋敷を失ったのだそうだ。
女性は共感を覚える。
彼女もまた、主人とともに大きな屋敷に住んでいたのだが、真面目に働いた末、大きな
屋敷を失い離婚したのだ。
「前向きにやってますよ。困っている人がいることを伝えれば、善意で毛布を持ち寄ってくださる人がいる。ありがたいことです。やっぱり、人ってのは温かいものです。世の中の人は、みんな家族みたいなものですよ」
励ます女性。
すっかり元気を取り戻した男性。
その後女性は、ばりばり働く男性と再会した。
「毎日バリバリ、以前大きな家に住んでいた時のようにまじめにまじめに働いてますよ。何せ、今度は世界全体が大きな大きな家ですからね」
世界は、まるで何かに憑かれたかのようにさらなる不景気を極めどん底の低迷にあえいでいた。
自ブログに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-08 09:13:30
2042文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:7pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:12pt
ーー吾輩は赤子である。名前は言いたくない。
渋みのある赤子の一人称による、奇妙な記憶と家族との生活をめぐるショートショート。
旧作の再録です。
最終更新:2014-11-07 23:06:24
3948文字
会話率:20%
IN:0pt OUT:69pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
焼き肉屋でたまはと特上の国産牛肉を頼んだ。するとどうだ? 網で焼く肉の上に妖精が現れて踊っているではないか。和服姿で、ふわふわふわふわ。
「そういうこともあるんだろ?」
一緒に食ってる連れはそれだけ。
そういうものかとおいしく肉を食べる。
焼ける肉の上で楽しそうに踊っていた妖精は、網の上の肉が無くなるとぷんすか起こっていたが。
別の店でまた特上の国産牛肉を頼んでみた。するとやっぱり妖精が現れてじゅうじゅう焼ける肉の上で踊っている。
おや。今度は金髪だ。洋装で、くるくるくるく
る。
つまんで全部食べて踊る肉をなくすとやっぱり、ぷんすか怒るのは同じだが。
そして後日、2店目の焼き肉屋の醜聞を聞く。
ま、そういうこともあるだろうと思ったけどね。
丑年の年賀小説として執筆し、自ブログに発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-07 10:15:21
1776文字
会話率:19%
IN:0pt OUT:51pt
総合ポイント:24pt 評価ポイント:22pt
突然、女子大学生の私の元にイケメン男が訪ねてきた。
イケメンだけど……頭に牛の角。
どうやら牛の妖精らしい。
なんでそんなのが私の所に、と思ったら遠い先祖に家畜として飼われていたようで。妖精になって気付けば私の元に足が向いた、と。なんだそりゃ。
「何せ家畜だかなら。飼い主の役に立てない家畜に存在価値はない」
そう言う。
それが口癖だ。
でも、すぐにいなくなった。
現代は車社会で、重い荷物は車で運ぶ。
「飼い主の役に立てない家畜に存在価値はない」
それだけ書き残して、彼は消えた
。
そして私はそれから頑張って卒業して、就職して、元気に明るく働いた。もしも彼が消えきってなくて、私が落ち込んでるところを見たら「飼い主の役に立てない家畜に存在価値はない」とまた悲しむだろうから。だから頑張った。
やがて、結婚。
引っ越した先は田舎。ふと木々の間を見ると、彼の姿を見たような気がした。
あなたが役に立っていたこと、気付いてくれたならうれしい。
丑年に年賀小説として書き、自ブログに発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-07 10:01:32
2390文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
焼き鳥屋で飲んだくれているサラリーマンの男は、実は天使でした。
なんかこう、心がすさんだような飲み方ですね。
何かあったんでしょうか?
え?
神様から平和を託されたけど、人間どもはまるで共食いするように殺し合ったり戦争史あったりで心が折れる?
そんなサラリーマン天使に、店主が喝を入れるのです。
他サイトに発表したことのある旧作品です。
最終更新:2014-11-06 09:24:17
1887文字
会話率:60%
IN:0pt OUT:10pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:12pt
ある晩、泥棒が美術蒐集家の屋敷に忍び込んだ時のことです。
お目当ての絵を盗んでさあとんずら、というときに家主たる老人に見つかってしまったのです。
逃げだそうと入った部屋には、1枚の絵が飾られていました。
「それだけは勘弁してくれ」
家主は懇願するのです。
こんな、有名画家のものでもない一般的な価値のない絵なのに。
聞けば、描かれている踊り子は家主の亡くなった孫娘だそう。
これを聞いて、にやりと笑む泥棒。ポケットから一本の絵筆を取り出しました。
「何をする!」
泥棒は絵に蝋燭を
ささっと描くのです。続けて部屋の壁に扉を描くと、その扉を開けて逃げていきました。「大切にしなよ」の言葉を残して。
「おお……」
家主は追い掛けません。
絵に、不思議なことが起こったので。
「深夜真世」名義で他サイトに発表したことのある旧作の加筆訂正版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-05 11:02:02
934文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:84pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
ここは剣と魔法の世界。
霧にまかれて大きな屋敷にやっかいになった元盗賊と巡礼中の僧侶である私。
やがて霧は晴れたが次の宿場町まではまだまだある。結局ここに一晩泊まることにした。
夕食を済ませた後、相棒が消えた。どこへ行ったかは想像できる。
「この扉は、何があっても開けないように」
屋敷の老夫婦が私たちにあてがう部屋に案内する途中で、そう忠告したのだ。
間違いなくその扉を開けに行ったに違いない。
いつの間にか屋敷の外から雨音が。
止めなくちゃ、と蝋燭を片手に急ぐ。窓の外で雨が
激しさを増している。
そして、扉の近くで相棒を見つけた。
もう、扉を開けた後だったのだ!
他サイトに「深夜真世」名義で発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-04 21:35:43
1015文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
とある研究所の博士がスランプ脱出機なるものを発明しました。
見た目、ただのマッサージチェアです。
とにかく博士は早速、助手を座らせるのです。
実はこの助手、ツッコミ魔です。
これまでも博士の駄目発明は彼が駄目出しして止めるのですが、今回のツッコミにいつものキレがありません。
一体、どうしたことでしょう。
「それもそのはず。このスランプ脱出機に座るとスランプになるからな」
なんでも、スランプを抜け出すには誰かにスランプを伝染すのが一番だとか。
「何ですか、その謎理論は」
ああ。
助手のツッコミは空回り。
ますます調子に乗る博士はこれを量産して大量に売りさばくのです。
というわけで、世の中は今日もスランプのように不況のどん底です♪
別サイトに発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-04 15:53:10
956文字
会話率:67%
IN:0pt OUT:6pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
バレンタインとホワイトデー。
クラスメイトはあげたチョコともらったお菓子で盛り上がっている。閏年で四年に一度だから今年は特別とかきゃいきゃい。
私はといえば……。
チョコは贈った。手作りの、気合いの入った本命チョコを。
でも、お返しはもらってない。
ううん。
毎日もらってる。
私の彼、ホワイトデーに交通事故で死んだから。私へのお返しを渡す前に。
だから、幽霊になって毎日私に渡してくる。
渡すことのできない贈り物を。
強く思ってくれるのはうれしいし、幽霊で
も会えるのはうれしいけど、決してもらえない贈り物を毎日渡されるのは辛い。こうやって毎日もらってるのに、彼はそれでも毎日渡してくる。
永遠に繰り返し。
これじゃ彼もかわいそう。気持ちは毎日もらっているのに、彼にとっては渡せてないし、私が受け取ってないと思ってる。
何とかしたい。
何とか終わらせたい。
だから、今日で終わりにします。
閏年だということと、ありがとうの言葉を告げて——。
他サイトに発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-31 10:18:27
897文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
未来から郵便が届いた。
どうやら自分は数年後、事件賞金稼ぎとして数々の難事件を解決しているらしい。手紙は、事件解決の依頼だった。
しかし、待て。
自分は大学生で、大学院進学か就職かを迷っている段階だ。しかも志望は天文学者。事件賞金稼ぎなんていう得たいのしれないものに落ちぶれているか……。
結局、自分は未来からの手紙の主に事件の詳細を送るよう返信した。
その情報を基に、事件を止めるべく動く。
そして事件は起こった。
自分は、手紙を書く。
未来からの手紙を止めるべき手段を思いつ
いたのだ。
自サイトに発表したことのある旧作品です(加筆訂正してますが)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-29 10:05:41
4593文字
会話率:13%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
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